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GeoGuessr に学ぶ、精神旅行のすゝめ

 
 私はここ最近、YouTubeのおすすめにたまたま「GeoGuessrの海外プロの神プレイ」なる類いの動画を発見してから、専らGeoGuessrの魅力に取り憑かれている。

よくわからない人の為に「GeoGuessr」とは何か説明すると、

GeoGuessrは、(ストリートビューで閲覧可能な範囲の)地球上すべてを対象とした場所当てゲーム。ランダムに選ばれた地点の周囲の景色などの情報をもとに、その地点が地球上のどこかを推測して当てていく。基本無料プレイのブラウザゲームで、地球全土を舞台にしたものだけでなく、日本のみといったように地域を限定したマップも存在する。

Yahoo!ニュースより

といった感じで、自分たちが世界のどこかにスポーンされて、どっちがよりその地点に近い位置を当てられるか、その距離差で競うといった競技化がなされている。

 私が数年前に初めてGeoGuessrを知った時は、あくまでもストリートビューに付随したブラウザ上でのちょっとしたサービスという程度の認識であったが、暫く見ないうちに色々なモードが追加されたり、サイトのデザインやUIがだいぶ最近のゲームらしくなっていて、中学の時の女友達に再会したときのような気分を少し味わったりもしたが、

なんせとにかく非常にバカすか面白いのである。

初見はマジで何にもわからないけど。

 いきなり、どこかの国の、ひたすら彼方までつづく平原とそこにたった一本だけ横たわる道の上にスポーンされたり、見たこともないような言語の看板が犇めき合うちょっと治安悪そうなどこかの国の市場みたいなところにスポーンされたり。 

 日本国内のモードだったら、本当にどこにでもあるような山道とかにスポーンされて、その次も、またその次も、さっき見たのと同じに見えるどこにでもありそうな田舎の山道にスポーンされることで、日本の国土の7割は森林といわれているのにようやく頷かされたり。

 とにかく、知らない景色や知らない場所を自分の意志とは関係なしに否応がなしに見せられるので、ほぼ目隠しされて拉致されるのに近い感覚かも。
 
 こういう体験って、「自分の見たいコンテンツだけを摂取して興味ないそのほかは拒絶、」みたいなムーヴが加速している現代において、結構異質なんじゃないかと個人的には思う。だって、ストリートビューとか普通に見てても、「自分の実家映ってるかな」とか、「あいつの家の住所特定したろ」みたいな時にしか使わなくね?
 
 普通に生きていればどんどん内向的にならざるを得ない現代において、「オランダの車のナンバープレートは前後とも黄色」とか、「コロンビアの道路標識の看板は裏側のスタンドがクロス状になっている」みたいな、「どこかの世界の常識」を知るのって結構新鮮だし、そういうことを知って俯瞰的な立場に浸ってみるのって割と面白い。

 別に他の世界の常識を知ったりして「精神を旅行」させたところで、所詮は「旅行」なので自分の世界の常識がいきなり変わったりすることなんてないし、そういう知識や視点自体が人生に超デカい影響を及ぼすなんてこともあんまりないとは思うが、やっぱりそうやって「旅行」させることで、バリアの内側に作られた日々にちょっとした風穴が空いて、外の世界はこんな感じなのか、それと比べて俺の世界は、、、みたいな比較ができて、そっからなにか大きな気づきを得られたり、得られなかったり、と、とにかく何かが生まれるのは間違いない。だって「旅行」ってそういうものだと思うし。


 とまあ、自分でプレイするのも勿論面白いGeoGuessrだが、トッププロ達のガチバトルは更に面白い。

 なんというか、やはり何事も極まった猛者たちが集まってくるとそのコンテンツの面白みも底上げされていくというのをとても感じる。

これは特に面白いと思ったバトルである。

サムネを見ての通り、世界最強といわれているオーストラリア人の彼と、日本最強格の彼のカードである。

決着のつき方も、まさかの感じで思わず笑ってしまう。


とまあ今日はGeoGuessrの素晴らしさだけを伝えたかった。伝わったかな?

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