6割のwebライターが知らない「あなたの評価を下げる行動」と単価の上げ方

webメディアの編集者をしていると、必ず言われる台詞がある。

きっとこれを読んでいるあなたも、編集者に言ったことがあるのではないだろうか?その言葉とは

「フィードバックをお願いします」
「フィードバックはないでしょうか?」
「フィードバックを頂けませんか?」

これ・・・時と場合によりますが、やめたほうがいいです。

そもそも論になるので恐縮ですが、編集者はwebライターに原稿を依頼して検収合格ないしは修正依頼した結果合格となる原稿に対して、お金を払います。

もうおわかりでしょうか・・・そう、フィードバックは料金に含まれていないのです。

納得できないかも知れませんが、これが現実です。

「は?そんなこと言わないよ、当たり前じゃん」と思ったwebライターさんは、ここで読むのをやめるか、記事をすっ飛ばして最後のほうだけ読んでください。

さて、ライターさんから
「フィードバックをお願いします」
「フィードバックはないでしょうか?」
「フィードバックを頂けませんか?」
と言われたところで、

編集者(全員ではないけれど)の本音は
「いや、それ料金に入ってないのですが・・・」
「ボランティアじゃないんだけど・・・」
「うちがお金を払ってあなたのスキルアップを手伝ってるの?」
というケースも多々あります。

よって編集者(全員ではないけど)が考える上記のことは、大前提として知っておいたほうが

webライターも編集者も、同じ目的を持ってがんばっている仲間として幸せになれるかなと思います。

とはいえ、頼まれなくてもフィードバックする編集者がいるのも事実ですし、フィードバックを求めるライターさんを歓迎する編集者もいます。

どんな編集者かというと
・webライター探しに時間やお金をかけたくない
・あなたを育てたほうがライターさんを増やす、探すより手間がかからないと感じた
・あなたがすごくがんばってくれているのを感じるからアドバイスしたい
こんな編集者です。

つまりフィードバックをしっかりしてくれる編集者とは
ビジネス的に考えてフィードバックするほうがお得だと考えている
人としてとても優しい
あなたを気に入った

そんな編集者です。

こんな編集者なら、あなたが気に入ってもらえたあとなら、フィードバックを求めても評価が下がることはない、かも知れません。

しかしそれでも
「フィードバックをするのはあなたの仕事でしょ?」
「え?フィードバックはないんですか???」
という態度や気持ちが、やりとりしているチャットワークやクラウドソーシングのメッセージから漏れてしまったら、関係性が良いほうに傾きづらくなるかなと思います。

編集者ってほんと莫大な量の記事を読みますし、メッセージのやりとりもします。

行間どころか文字と文字の間から知らない人の考え方まで見抜こうとしたり、立ち回りの方針を考えたりする人もいます。
しかもたいてい無意識にやっているようです。。。
こういう人を相手にしているかも知れない、ということは頭の片隅に入れておいて良いかなと思います。
(私も含めてお互いに)気をつけましょう。

さて、ここまで書くとこういう声も聞こえそうです。
「フィードバックを吸収することでやる気を見せてるんだけど・・・」
「フィードバックを求めることで、成長の意欲を見せてるんだけど・・・」
「●●さんがフィードバックを求めろって言ってた」

はい。わかります。めっちゃわかります。
間違ってないと僕も思いますし、かつては僕もそうしていました。


だからこそ
「フィードバックは編集者の義務ではないし、お金を払ってるのにフィードバックもするってのはボランティア」
という大前提を見失わなければ、
フィードバックを求める姿勢は編集者から歓迎されることが多いです。

だからフィードバックが欲しい、意欲を見せたいなら
「あくまでもフィードバックは料金外のことですが・・・もらえたらうれしいな・・・という気持ち」を編集者とのやりとりで散りばめておくことが大切かなと思います。

そして何よりも大切なことを最後に書いておきます。

フィードバックがないなら、公開後の記事をチェックして、次回以降の納品では先回りする(CMS入稿なら強調、リスト、テーブル装飾の使い方など)
こうすることで、「ちゃんと改善しようとしてくれるライターさんだな、じゃあフィードバックしておこう」となります。

そしてフィードバックをもらったら、次回以降の納品にしっかり反映することも大切です。反映されなかったらフィードバックする意味がないので、編集者は悲しくなります。

納品→検収OK→公開されら記事チェック→納品物に反映して原稿作成→納品→検収OK→公開されら記事チェック→・・・

このサイクルを回していくことがとても大切です。

実際、このサイクルを回しているかどうか、編集者は見抜いてます。しっかり見抜いてます。

そしてCMS入稿でなくとも、公開記事がわからなくても、似たような案件の記事であれば「前回よりわかりやすくするにはどうするかを自分で考えて試す」ことを繰り返していれば、自ずと腕は上がります。

私が担当しているライターさんは現在20名以上いますし、過去も含めたら3桁です。そしてこのサイクルを回していることが伝わるような原稿を納品してくださるライターさんは、しっかり腕を上げていました。
テストライティングから見違えるほど成長してくれましたし、単価もしっかり上がりました(単価を上げるように私からお願いしています)

以上です。
今回もご清聴ありがとうございました。

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