【Webライター】文字単価2円を超えたら読む記事

文字単価なら4円以上の仕事を安定的に受注していた私だが、ある時を境にライティングの仕事をほぼ辞めた。今日はそんな経験を元に書いてみたいと思う。

以前、ある編集者仲間がこんなことを言っていた。

「ライターさんって、時給をやたら気にするよね」

聞いた瞬間飲み物を吹き出しそうになったが、こういう感覚の編集者は多い。

さてあなたはこの言葉を聞いてどう思っただろうか?

Webライターは成果物を納めてなんぼ、書いてなんぼの仕事だが、編集者は時給や固定給で仕事をすることが多い。

ゆえに仕事に対する考え方に、編集者とライターの間で大きな隔たりが生まれることがある。

端的に言えばWebライターはできるだけ短い時間で質が高い、あるいは及第点以上の原稿をできるだけ多く(時間あたりの原稿作成量を質と担保しながら最大化して)納め続けたいし、編集者は自社やクライアントが満足する原稿が欲しいし、あわよくば一読して納品できるレベルのものが欲しい。

同じWebメディアに携わる仕事ながら、原稿に対する考え方がまったく異なる。

大量生産しないと稼げないライター VS 一品ものの光る原稿が欲しい編集者

こんな構図である。

高速で原稿を仕上げるWebライターに閉口する編集者もたまにいる。
しかしWebライターとしては当然の行動に過ぎないし、なかなか理解されないこともある。

私もたまに思ってしまうが「こんなに早く納品?いやもう少し時間をかけて中身を磨いてよ・・・」という視点だ。だがライターからすれば「要件を満たしているし、原稿としても何ら問題が無いでしょう?」となるはず。

私はどちらの立場も経験しているので、少し複雑な気持ちになる。

話がそれてきたが戻そう。

Webライターとしては、しっかり自分の作品を仕上げたい、自分の意見を記事に反映させたい、責任感を持って仕上げたいなどさまざまな気持ちはあるが、ほぼすべてのライターに共通することは「稼がねばならぬ」ことが大前提。

Webライターとして走り出した頃、0.6円、0.8円という単価で血を吐きながらがんばったのならなおさら、稼ぎたい気持ちは出て来るだろう。

私が見てきた世界、自分自身の経験も今まで接してきたライターさんとのやりとりも含めて、時給を気にするのは当然だと思う。

そして文字単価2円を超えると、編集者の目はかなり厳しくなる。

文字単価が上がれば相応のストレスを受けることも珍しくないのだ。

あなたがもし、文字単価2円以上の仕事で疲弊しているなら、そろそろWebライターから別の仕事に目を向ける時期かも知れない。

ただしレギュレーションが厳しくて疲弊する程度なら、もう少しがんばるべきだろうと思う。他の理由があるなら、読み進めて欲しい。(1円前後の仕事がレギュレーションにもっともうるさい気もしなくもないが、別の話)

文字単価2円で安定して仕事を取れるなら、Webライターとして求められる最低限のスキルセットは備わっているだろう。

そのままWebの世界で仕事を続けることを選ぶなら、コンテンツマーケティング、SEO、オウンドメディアなどの仕事を探して関わってみてはどうだろうか。

もちろんライターとして参画しつつ、ライター以外の職種を虎視眈々と狙っても良い。ライターなら3つ以上の案件に参画して機を狙いやすい。

またマーケティングを勉強しても良いし、私のようにアフィリエイトにチャレンジしても良い。SNSマーケティングも相性が良い。

とにかく、Webライターとして原稿を売ることから、原稿を書いてもらう仕事や原稿を書かなくてもWebメディアやブログで収入を得られる職種や働き方にシフトすることをすすめる。

もちろん、文字単価2円以上の仕事で疲弊しないし楽しい、このまま資金を貯めて別の仕事をしたい、まったく違う分野のスキルを身につけてキャリアチェンジや転職したいというのなら、それも素晴らしいこと。

ここに書いたことは、文字単価2円以上の仕事で疲弊しているなら・・・という話しだ。

Web界隈で生きるもの同士、お互いがんばりましょう。

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