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ロジカルシンキングの基本「ピラミッドストラクチャー」

ロジカルシンキングの基本の最後にピラミッドストラクチャーを解説致します。

ピラミッドストラクチャーはロジックツリーと見た目はほとんど同じです。

正直同じ・・・

資料作成を行う上では、この2つを区別するために、ピラミッドストラクチャーはまさにピラミッド型=上から下へ枝分かれするロジックツリーは左から右へ枝分かれで記載するケースが多いです。

本日はピラミッドストラクチャーの厳格な定義であったり、ピラミッドストラクチャー/ロジックツリーの細かな違いは一旦置いておき、使い方や作成のコツについて解説していきます。

それでは、はじめます。

ーピラミッドストラクチャーとは?

ピラミッドストラクチャーとは、主張とその根拠を組み立てる際に、ピラミッド型で考えていく方法/手法です。ピラミッドストラクチャーを使うと相手に対して、うまく自身の主張とその根拠が伝えやすく(伝わりやすく)なります。

ピラミッドストラクチャー

ー根拠は並列に書き出すこと

一番最初のピラミッドで、主張に対する根拠を書き出すのですが、根拠を並列に記載する、粒度を合わせることを心掛けてください。この根拠に仲間外れがあると、自身の主張が偏った根拠に基づいているように受け取られてしまいます。

ーさらにその根拠を探る

主張に対する根拠には必ずさらなる突っ込みが入ります。そこで、根拠を保管するために、さらにその詳細の根拠を述べましょう。図で示すと、上部のピラミッドで挙げた根拠が今度はその下部にとって根拠をあげるべき主張ということになり、その繰り返しで、主張/根拠を連ねていきます。

主張を根拠で固めて行く

そうやって、主張と根拠を繰り返し、どんどんピラミッドを作っていくことにより、よりしっかりした論理構造(ピラミッドストラクチャー)が出来上がります。

ー実例

では、実例として、以下を例に、ピラミッドストラクチャーを使って、主張根拠をあげてみましょう。

主張の例

(余談)
本当に笑えない話ですが、この例のようなITシステムを導入する際、
「既存システムが古くなったので、そろそろ導入します」
「最近は顧客管理システムがあるのが普通だから、うちも導入します」

の言われるお客様はものすごく沢山いらっしゃいます。

今時、ITを全く使わない会社の方が珍しいですからね・・・

ただ、こういった理由でのITシステム導入は大抵失敗するか、そもそも社内で稟議を通すことができません。「10年使っていたんだから、もうあと1、2年使えるよ」と経営者に言われて終了するのがオチですので、ピラミッドストラクチャーを使ったりして、説得力を上げてみましょう。

ー全体から部分へ、そしてMECEで

ピラミッドの一番最初の段階で「業務効率化をAI技術を使ってやっていく」とか隅の個別の話に一足飛びすることはお勧めしません全体から部分へそしてMECE(ミーシー)で進めるのが基本です。

MECE(ミーシー)

MECEで考えるためには、売上/コストの視点で2分割したり、3Cの視点で3分割したり、分割フレームに従って分けて作成してくのが練習にはよいと思います。

試しに3Cに分けて、作ることこんな感じです。

作成例(途中まで)

ーピラミッドの階層にムラがあってもよい

このようにしてピラミッドを作って行くと、ピラミッドの深くなってい部分と浅くなってしまう部分で差(ムラ)が出来てくるかと思います。

色々な考え方がありますが、個人的にはムラがあっても問題ないと考えています。

ピラミッドストラクチャーはあくまで手段であって、完璧なピラミッドストラクチャーを作ることは目的ではありません

この例であれば、一番左の市場成長率を深く調べるよりも、顧客の視点の部分の顧客からのクレーム増加がなぜ発生しているのか、クレームの原因が業務が非効率になっている部分と関係がないかを深くさぐっていくことの方が重要そうですね。

浅くあまり重要でない部分と、本当に時間を掛けて深く調査をしなければいけない部分、メリハリを付けて考えることが大切です。

資料もピラミッドストラクチャーもメリハリが大切

ーまとめ

ピラミッドストラクチャーを考えることは物事を構造化して整理する訓練そのものです。資料作成やプレゼンの際も常にこのピラミッドストラクチャーを意識してやってみましょう。

以上です。

ありがとうございました。


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