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アリアンロッド2E 上級クラス ウォーロードの道

1. 初めに

 今回から、アリアンロッド2Eでキャラクターレベル10から解放される上級クラスについて色々書いていこうと思います。この記事ではウォーロードのキャラ作成について話していきます。上級クラスは、キャラクターが大幅に強化され、戦闘が一気に大味になります。そんな上級クラスにあまり慣れていない方に、各上級クラスのキャラを作っていく指針をいくつか紹介しようと思います。自分が上級クラスを言語化して整理したいからでもあるんですが……。
 さて、先に言っておかないといけない事が2つあります。1つ目は、この上級クラスシリーズ(次があるかは不明)では、以前の各メインクラスキャラ作成とは違い、スキルをそれぞれ評価するのではなく、構成の方針をいくつか示して、それにあったスキルとその優先度を紹介していくつもりです。もう1つは、この記事はあくまで筆者の個人的な考えであるという事です。「この記事に書いてあったから、絶対にこうするべきだ」というのではなく、あくまで参考にする程度に収めておいてもらえると幸いです。


2. ウォーロードを選ぶ

 ウォーロードはウォーリアの上級クラスで、CL10で転職可能になります。2つあるウォーリアの上級クラスのうち、攻撃に秀でたのがこのクラスになります。シンプルに2回攻撃が出来て、単体火力ならトップクラスなので、火力を求めるキャラクターはウォーロードを選ぶべきでしょう。
 射撃攻撃を強化出来るウォーリアの上級クラスはウォーロードだけなので、射撃武器を主体とするならほぼ選択の余地なくこちらを選ぶ事になると思います。


3. ウォーロードの型

 ウォーロードの強みを活かすのなら、「両手武器を持って戦うスタイル」か「2つの武器を持って戦うスタイル」のどちらかを使うのが良いです。「片手に武器、片手に盾」を持って戦う事も出来ますが、そういうキャラクターはもう一方の上級クラスであるナイトを選んだ方が強い傾向があります。ただ、別にウォーロードでも普通に戦えるので、「盾+武器」でもパーティから火力を求められているなら、ウォーロードを選択した方がいいかもしれません。
 この記事では、「両手武器」「双武器」の2つの型を大筋として紹介していきます。

3-1. 共通

 ウォーロードのキャラクターを作る際に、どの型でも共通する内容について話します。

  • 《バッシュ》
     2回攻撃を行うスキルである《クロススラッシュ》《ストラグルクラッシュ》のどちらも《バッシュ》を2回行うスキルです。ウォーロードのメジャーアクションはこの2回攻撃をする行動が圧倒的に強く、ほとんどこれしか使わなくなるため、下級で取るメジャーアクションのスキルは《バッシュ》のほぼ1択で、かつ必須になります。
     《ワイドアタック》の様な範囲攻撃を行うスキルや、《セイブアタック》の様な攻撃以外の付加価値があるスキルの出番が完全になくなるわけではないですが、メインの行動は2回攻撃なので、打ち分け用のメジャーアクションのスキルはどれだけ多くても2枠分にとどめておきましょう。火力を伸ばすためだけのメジャーアクションのスキルは《バッシュ》以外完全に不要になります。

  • 《バーサーク》
     ウォーロードとして戦う場合、命中ダイスが重要になってくるため、《オーバードライブ》を見越して、《バーサーク》もほぼ必須級になります。《クールラーニング》が必要かどうかは型によって異なるため、後に説明します。
     火力を伸ばすための他のマイナーアクションスキルを使うのはラウンドが進んだ後になる(《スマッシュ》を使えない射撃型を除く)ので、下級枠では《バーサーク》《スマッシュ》以外は活躍の機会が減ります。

  • 《スマッシュ》
     
    このスキルを前提とする《ハイパーゲイン》の火力効率が他とは比べ物にならないので、射撃型であったり、マイナーアクションが他に埋まっている場合でも、このスキルは上級になるまでに持っておきましょう。

  • タンク
     ウォーロードは火力を出すクラスですが、タンク役のパラディンでもいない限りは、ウォーリアがパーティで一番耐久力がある事実は結局変わりありません。こちらの記事(AR2E ウォーリア作成編)で紹介した様に、《カバーリング》《カバームーブ》の放棄は出来ない事は覚えておきましょう。上級ともなると、飛んでくる攻撃のほとんどは後衛を一撃で溶かせるのでなおさらです。

  • 必要能力値
     【筋力】【器用】【精神】の3つです。回避は出来ないですし、行動値も大して伸ばせないので【敏捷】は不要です。


3-2. 両手武器

 両手で1つの武器を持つ戦い方です。ウォーロードの中で最も火力の出やすい型で、王道と言えるでしょう。
 該当するのは、両手剣、両手槍、両手斧、弓、錬金銃、《ツーハンドアタック》が適用された刀あたりになります。
 この型は《ストラグルクラッシュ》で2回攻撃して、次のどちらか、もしくは両方を使って火力を出していきます。
・《バーストスラッシュ》の防御無視
・《フルスイング》の火力上昇

 弓の様な射撃武器は両手武器型に分類されますが、射撃攻撃では《フルスイング》が使えない事に注意してください。
 優先度の高いスキルを紹介していきます。★が多いほど優先度が高い事を表しています。

  • 《ストラグルクラッシュ》★★★★★
     必須。単純に火力が倍になります。ウォーロードに転職する意味でもあるため、転職後すぐに取得するべきスキルです。

  • 《パーフェクトボディ》★★★★★
     生存する事は火力に繋がります。《インバルネラブル》を2回使えるナイトに比べて、ウォーロードは撃たれ弱いのでこれがないとかなり戦線崩壊しやすいです。《ストラグルクラッシュ》を除いて、転職後すぐに取得する筆頭候補です。

  • 《バイオレントヒット》★★★★☆
     攻撃回数+1相当です。雑魚の高速処理用にボルテクスを吐いても、もう一撃出せるため、単純に途轍もない火力が出るだけでなく、序盤の立ち回りの選択肢が増えます。

  • 《ハイパーゲイン》★★★★☆
     パッシブで能力値分ダメージが伸ばせる、上級基準でも他パッシブスキルの三倍ぐらいの火力効率を誇るスキルです。2回攻撃で効力は倍なので、迷ったらこれを取っておきましょう。

  • 《アームズロジック》★★★★☆
     パッシブで命中ダイスを増やせます。命中が大幅に増えるだけでなく、《バーストスラッシュ》の発生確率も上がるため、早めに取得したいスキルです。

  • 《オーバードライブ》★★★☆☆
     《アームズロジック》から更に命中判定を伸ばせます。ダイス1つでクリティカル率は大きく変わるため、これも早めにとっておきたいスキルです。下級で《クールラーニング》を取得するかどうかは割と好みだと思います。どうせ回避は出来ませんから、デバフに精神リアクションが要求される頻度が高い卓なら取得した方がいいかもしれません。

  • 《バーストスラッシュ》★★★☆☆
     上級クラスのエネミーの防御力はかなり高い事が予想されるため、適用出来れば上昇幅は相当なものです。《オーバードライブ》を取得したタイミングで一緒に持ちたいスキルです。

  • 《フルスイング》★★★☆☆
     両手武器の攻撃力は高く、2回攻撃の両方に乗るので、シーン1回とは言え相当な火力がでます。特に、《ツーハンドアタック》などで攻撃力を挙げている刀などを持っている場合は《バーストスラッシュ》よりもこっちを優先する方が良いでしょう。ウォーロードのマイナーアクションは非常に忙しいため、《ファストセット》も同時に持っておきたいです。

  • 《ファストセット》★★★☆☆
     1回のメインプロセスでマイナーを2回出来るので、《バーサーク》で準備しながら、《スマッシュ》を打てます。《フルスイング》と《スマッシュ》の同時使用を考えると、《フルスイング》型ならこのスキルは必須と言えるでしょう。
     また、ムーブアクションで《スマッシュ》を使いながら、マイナーはポーションを飲んだり、[威圧]を解除したりといった行動が可能になるため、対応力が大幅に上がる事も覚えておきたいです。

  • 《ハイボルテージ》★★☆☆☆
     コンボパーツを集めながら、ひっそりと伸ばしていきたい4係数スキルです。強い事しか書かれていないので、可能な限り多く取得しましょう

  • 《ウォークライ》★★☆☆☆
     《ハイボルテージ》より係数は落ちますが、味方にも適用出来るため、他に前衛がいるなら、こちらの方が強い場面は多々あるでしょう。パーティ相性、それからコスト面と相談しながら、どちらを取るかを決めると良いと思います。

  • 《バトルコンプリート》★☆☆☆☆
     たくさん取る必要はありませんが、《バーストスラッシュ》を取るなら何枠か確保しておきたいスキルです。上級スキルは常にフェイト2点とどちらと強いかを考えながら取る事になるので、戦闘回数が少ないセッションをやるならフェイトでもいいかもしれません。逆に戦闘をたくさん行うセッションならかなり有効なスキルと言えます。

スキル取得の例(両手武器《バーストスラッシュ》型)
10レベル:転職、ストラグルクラッシュ、パーフェクトボディ
11レベル:アームズロジック、バイオレントヒット、ハイパーゲイン
12レベル:オーバードライブ、バーストスラッシュ、ハイボルテージ1
13レベル:ファストセット、バトルコンプリート、ハイボルテージ2
※14レベル以降は《ハイボルテージ》を優先して伸ばしつつ、《フルスイング》や《ウォークライ》を伸ばせば良いと思います。

スキル取得の例(両手武器《フルスイング》型)
10レベル:転職、ストラグルクラッシュ、パーフェクトボディ
11レベル:アームズロジック、バイオレントヒット、ハイパーゲイン
12レベル:ファストセット、フルスイング、ハイボルテージ1
13レベル:オーバードライブ、フルスイング、ハイボルテージ2
※14レベル以降は《ハイボルテージ》と《フルスイング》を優先して伸ばしつつ、《バーストスラッシュ》や《ウォークライ》を伸ばせば良いと思います。


3-3. 双武器

 2つの武器を使う戦い方です。両手武器型ほどの火力はでませんが、武器攻撃をいなしたりと生存意識高めで戦います。
 該当するのは、格闘、双短剣《アンビデクスタリティ》、魔導銃《キャリバーガンパート》《ラストリゾート》あたりになります。《ツインウェポン》が必要になりますが、《ツインブレイド》を使う二刀流もこちらに分類出来ます。
 ここではっきり言ってしまいますが、《ツインウェポン》で双装備にするのは、刀でギリギリ運用可能レベルです。長剣などを双装備にするのにデータ的な強みは一切ないので、キャラクター設定的な拘りがなければ、素直に盾+長剣でナイトにいきましょう。
 この型は《クロススラッシュ》で2回攻撃して、次のどちらか、もしくは両方を使って立ち回ります。
・《ディフェンスライン》で武器攻撃をいなす生存意識
・《フルスイング》の火力上昇(双短剣、双魔導銃、二刀流に限る)

 双短剣や《ラストリゾート》の双魔導銃、素の攻撃力がある刀は、攻撃力がそれなりに高いため、《フルスイング》を使って火力に振り切る事も出来ます。
 優先度の高いスキルを紹介していきます。★が多いほど優先度が高い事を表しています。

  • 《クロススラッシュ》★★★★★
     必須。《ストラグルクラッシュ》同様単純に火力が倍になります。ウォーロードに転職する意味でもあるため、転職後すぐに取得するべきスキルです。

  • 《パーフェクトボディ》★★★★★
     前述と同様。

  • 《バイオレントヒット》★★★★☆
     前述と同様。

  • 《ハイパーゲイン》★★★★☆
     
    前述と同様。

  • 《アームズロジック》★★★★☆
     《ディフェンスライン》に命中ダイスは必須なので、かなり優先度の高いスキルです。

  • 《オーバードライブ》★★★☆☆
     《ディフェンスライン》の成功率に大きく関わるためこれも早めの取得が推奨されます。下級で《クールラーニング》を取得しなければ、リアクションにおける効果がなくなるので、両手武器型とは違って、《クールラーニング》は必須です。

  • 《ディフェンスライン》★★★☆☆
     武器攻撃を命中判定対抗で回避出来る様になるスキルです。コストは重いですが、発揮した時のアドバンテージは相当なものです。《オーバードライブ》を取得したタイミングで一緒に持ちたいスキルです。

  • 《フルスイング》★★★☆☆
     双短剣や双魔導銃、二刀流なら、両手武器並みの火力上昇を見込めるので、これを主軸にして火力を出していけます。

  • 《ツインアーツ》★★☆☆☆
     二刀流の様な《ツインウェポン》の受けながら、素の攻撃力が高い武器を使用している場合にかなり有効なスキルです。

  • 《ファストセット》★★★☆☆
     前述と同様。

  • 《ハイボルテージ》★★☆☆☆
     前述と同様。

  • 《ウォークライ》★★☆☆☆
     前述と同様。

スキル取得の例(双武器《ディフェンスライン》型)
10レベル:転職、クロススラッシュ、パーフェクトボディ
11レベル:アームズロジック、バイオレントヒット、ハイパーゲイン
12レベル:オーバードライブ、ディフェンスライン、ハイボルテージ1
13レベル:ファストセット、フェイト2点、ハイボルテージ2
※14レベル以降は《ハイボルテージ》を優先して伸ばしつつ、《フルスイング》や《ウォークライ》、フェイトを伸ばせば良いと思います。

スキル取得の例(双武器《フルスイング》型)
10レベル:転職、クロススラッシュ、パーフェクトボディ
11レベル:アームズロジック、バイオレントヒット、ハイパーゲイン
12レベル:ファストセット、フルスイング、ハイボルテージ
13レベル:オーバードライブ、フルスイング、ディフェンスライン
※二刀流なら、13レベル時点でディフェンスラインより《ツインアーツ》を優先した方が良いかもしれません。
※14レベル以降は《ハイボルテージ》と《フルスイング》を優先して伸ばしつつ、《ウォークライ》やフェイトを伸ばせば良いと思います。


4. その他スキル

 ここまでウォーロードの2つの型を紹介して、スキル取得の例を示しました。では、名前の挙がらなかったスキルはどうなのか。この項目では、それらのスキルについて書いていこうと思います。

4-1. 取得が視野に入るスキル

  • 《グレートバースト》
     ほぼ強制クリティカルスキル。《バーストスラッシュ》型で《バトルコンプリート》の不安定性が気になる方は、シナリオ1回になってしまいますが、こちらの方が良いでしょう。

  • 《クローズコンバット》
     ダメージ上昇量はピカイチです。封鎖状態を作る手段として最も簡単なものは決戦状態の宣言なので、前衛が1人のパーティなら取っていても良いかもしれません。ただし、リターンと適用出来ない場合のリスクを考えると、《ハイボルテージ》や《ウォークライ》より優先される事はないのかなといった印象です。

  • 《バランスブレイク》
     [スリップ]で敵の攻撃先を絞ったり、2回攻撃の1回に決めれば、次の《ディフェンスライン》の成功率を上げる事が出来ます。便利な事には間違いないですが、《ディフェンスライン》型は、他と比べて少し火力に不安が残るので、火力上昇スキルの取得数と相談しながら取得するかを決めましょう。

  • 《ファイティンググロウ》
     下級の《ウェポンルーラー》と同じ効果です。とはいえ、1枠で命中+2は最低限度の仕事はしてくれるでしょう。ただし、ウォーロードは元々命中ダイスが増えやすいので、このスキルの価値は他クラスに比べて低くなってしまいます。《ディフェンスライン》型が命中補助として1枠だけ持つのは悪くないでしょう。

  • 《メルトダウン》
     ウォーロードの【行動値】で敵を足止めするのはほぼ不可能でしょう。単純に考えれば、判定が発生するのでフェイトの大量消費で無理やり止める等の運用が考えられますが、このスキルの真価は他にあります。それは、《ランナップ》の様な、封鎖時に効果を発揮できなくなるスキルを止められる事です。セットアップの移動を止められれば、敵の手番で自由に動くのを止められますから、十分強いスキルでしょう。ただし、その様なエネミーがいつも出てくるわけではないので、刺されば強いスキルだという認識でいた方がいいです。

4-2. 相性が良くないスキル

  • 《ウェポンバランス》
     ウォーロードの行動値が1、2増えたところで行動順が変わることはほとんどないです。そう考えると、命中1係数になりますが、流石にそれを上級でやるのは弱いです。《ディフェンスライン》型でも、このスキルを取るぐらいならフェイトを2点取った方が強いので、活躍するとしたら味方との行動値調整ぐらいでしょうか。

  • 《ストームアタック》
     ウォーロードを選んだ時点で、2回攻撃が出来る事から《スラッシュブロウ》の価値はほぼなくなっています。1メインプロセスの火力を見ると、このスキルは期待値で約10.5点、《ハイボルテージ》は2回攻撃分を数えて8点となり、その差は2.5点しかありません。ウォーリアの記事でも取り上げた火力を前寄せするというメリットはほぼなくなってしまいました。
     このスキルを活かすなら、残る強みである範囲攻撃に乗せなければなりませんが、範囲攻撃はウォーロードにそこまで求められていないのでなんともといったところです。《オンスロート》で複数体巻き込んで殴れたら結構強いので、取るなら敵に十字に並んでもらえる事を祈りましょう。

  • 《ビルドアップフォース》《クロックアップフォース》
     攻撃1回にしか適用できないのがウォーロードとあまりかみ合わせが良くないです。また、マイナーアクションは《バーサーク》や《スマッシュ》、《フルスイング》と常に競合するので、効果量は低くても、ダメージロール直前の《スラッシュブロウ》の方が使い勝手が良いぐらいです。なので、《クロックアップフォース》まで取らないと正直使い物にならないですが、他のスキルを差し置いて、これを優先的に伸ばせるかと言うとなんとも微妙なところです。
     究極の火力前寄せで、かつそれを《オンスロート》などの高範囲攻撃に乗せることが活躍の条件となりますが、出来る状況は限られますし、やっぱりウォーロードに求められているものではないです。
     また、MPの高くないウォーロードにとって、一瞬でMP34点消費も苦しいです。

4-3. 弱いスキル

  • 《ブレイクダウン》
     まずマイナーアクションである点が大きな弱いポイントです。これを使うぐらいなら他を使った方が良いというスキルが下級クラスにも上級スキルにも腐るほどあります。ここで、一見効果量が大きくても、タイミングが被ってしまうと一気に弱くなる理由を軽く説明します。例えば、このスキルを3枠分取ったとしても、《スマッシュ》で15点だせるキャラクターなら、制限なく使える《スマッシュ》の代わりに出したこのスキルのダメージ上昇量は30に見えて15なのです。1枠しかとっていなければただのデメリットでしかありません。
     他にも問題は多いです。敵の【物理防御力】は0より小さくはならないので、常に10係数の効果を発揮できるとは限らず、火力を前寄せするスキルとしてもパワーも安定感も足りない事。射撃にも使えるという《スマッシュ》との差別化点があるが、それを積極的に行う弓使いのほとんどは《バーストスラッシュ》を取得している事。等々です。

  • 《アルティメットボディ》
     能力基本値はCLに応じて上がっていくのでほぼCL依存のスキルと言えます。CL15の上昇幅は特化したキャラクターでだいたいで30点ぐらいでしょう。シナリオ制限スキルではありますが、効果量はかなり高いです。しかし、コストがかなり重いのと、他と競合するマイナーアクションである事が気になります。そして何より、下級スキルと同じ効果の前提スキルを5取りしなければならないのが致命的です。そのため、上級の範囲では実用的でないスキルです。
     ほぼCL依存のため、3回攻撃が出来る運命クラスでCL30を超える様な状況であればバグレベルの火力が出ますが、ここでは省きます。

4-4. 取ると弱くなるスキル

  • 《デスペラード》《デスバウンド》
     ウォーリアはタンクを担わなければならないため【物理防御力】-50は正直話になりません。そして、そのデメリットを受け入れて得られるメリットもただの5係数スキルとどう考えても見合っていません。
     仮に他にタンクがいる状態でも、タンクがすべてを守り切れるわけではないので、前衛で防御0は相当な味方負担です。《ディフェンスライン》型でも全部攻撃をいなせるわけじゃないですし、射撃型で後衛に下がっていても、敵が射撃手段を持っていればとてつもなく足を引っ張ります。どれだけ火力を上げても(そもそもそんなに上がらないですが……)倒れたらダメージは出せなくなります。
     前提スキルが弱すぎるため、《デスバウンド》の効果がどうであれ使い物になりません。

  • 《ブラッドヒート》
     《デスペラード》と同様に耐久を減らすスキルは、それだけで重たすぎるデメリットです。そして、ウォーロードのマイナー渋滞問題に加えて、HPを払って得られる効果が5+5係数ダメージ上昇。やはりメリットが少なすぎます。絶望的なのは、2枠とっても《スマッシュ》程度にしかならないと言う事。だったら、その2枠を別に使って、《スマッシュ》を使った方が良いのは比較するまでもなく明白です。
     射撃でも使えるので、そこだけが差別化点といったところです。それでも、下級スキルの《シュアショット》なんかを使っている方が100倍強い気がします。


5. 最後に

 ここまで読んでいただきありがとうございます。今回は上級クラスということで、以前の基本メインクラス作成の記事より抽象度を下げて、具体的にキャラクター作成の方法を紹介してみました。なので、記事の構成がまだ練り切れておらず、ちょっと見にくくなってしまったかもしれません。
 さて、しつこい注意書きは最初の項目で書いたので、今回は省略しましょう。次回はナイト編の予定ですが、出来る限り早く書きたいとは考えてます。
 では、この記事が上級クラスの第一歩を手助けするものになれば嬉しいなと思いつつ、今回はここで筆を置きます。改めて、ありがとうございました。
2022/09/01


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