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知覚機能NSとは「○○と××」である②

はじめに

こんにちは、遊々自適です。前回は知覚機能について「帰納と演繹」「遠視と近視」に例えて見てきました。今回はその続きの3つ目の例えと、知覚4機能の具体的な違いについてまとめていきます。

③NSとは「イデアリズムとマテリアリズム」である

SNは「現実主義⇔理想主義」と言われがちですが、実際は「物質主義⇔観念主義」のほうが近いでしょう。

物質主義はその名の通り実在するモノを大事にします。見て触って所有できる「モノ」です。反対に観念主義は、いわゆる「イデア」と言われる概念を大事にします。

プラトン哲学におけるイデアは、知覚を超越したところにあり、直接には知覚できない、ただ想起によってのみ認識し得る、抽象化された純粋な理念であり、しかも対象を対象たらしめている根拠であり本質、真の存在です。理念として思い描かれた(想起された)、理想的・理念的な、「それそのもの」という理念・観念・概念です。(Weblio辞書)

イデアは実在せず、五感で知覚することはできません。もっぱら頭で考えた哲学のようなものです。

わかりやすい例でいうなら、Nはモノに執着がありません。イデアと違って可変で移ろいやすいからです。引用したツイートでも言及していますが、「何かにハマったときにグッズが欲しくなるか」は1つの指標になるかもしれません。

知覚の4機能Ni,Si,Ne,Se

これまでSとNの違いを見てきましたが、ここからは4つの機能別の違いを見ていきましょう。軸は「昇華⇔凝固」と「拡散⇔集約」の二つ。昇華と凝固とは、形而上・形而下という意味でいわゆる実在のSと概念のN。拡散と集約とはいわゆる外向と内向という意味です。例えば同じ「ペン」でも異なる受け取り方をします。

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昇華×集約のNiは、ペンを最も簡潔な形にします。細部の形や素材は無視して、性質そのものだけを見るイメージ。「要は」を頭に着けるとわかりやすいです。ペンは言ってしまえば「棒」です。そしてそれの暗示するところを連想します。

昇華×拡散のNeはペンを概念化しながらも、Niのように簡素化はせず、逆に連想ゲームのように広がっていきます。用途は違えど同じ性質をもつものを複雑にイメージします。

凝固×拡散のSeはペンの具体名を羅列します。Neのように「一見した時の関連性のなさ」はなく、ずばりブランド名を広げていきます。

凝固×集約のSiはまるで虫眼鏡で見たようにペンを細分化します。Niのように別のものに視点を変えることはなく、あくまでペンとしての性質を細部まで見ています。

まとめ

ここまで画像とともに各知覚機能の違いを見てきました。同じものを見ていても、人によってこのように視界は異なっているのです。コミュニケーションを円滑にするためにも、それぞれの性質を知っておくと便利かもしれません。

次回は(おそらく)2日後。隔日更新を目指して、修正も加えつつ執筆をつづけていきたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。

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