マガジンのカバー画像

バーガー菊池

38
(ばーがー・きくち) 岩手県出身。花巻東高校卒。 実話ナックルズ編集部在籍の編集者。不良からエロまで何でもやります精神の何でも屋。注射を打ちながら毎晩暴飲暴食を繰り返すハゲ巨漢
運営しているクリエイター

記事一覧

日々是暴食★トラウマめし【第38食】台湾の夜市で爆食の旅

 昨年のGWに台湾に食いまくり旅行行った記憶を呼び起こしてみる。  正直なめていたのだが、台湾いい。最高。近いし、飯美味いし、2泊くらいの旅行にちょうどよかった。台北は程よい異国感があるが、牛丼や回転寿司など日本のチェーンがそこらへんにあるし関西のどこか地方に来たくらいの不思議な感じ。  とりあえずベタな観光地、龍山寺にお参りに行く。意外にも周りはちょっとゲトーな感じで立ちんぼ姉さんが昼から立っている。路地の方へぐるっとまわると「遊んでかない?」と客引きのオバさんに声をか

日々是暴食★トラウマめし【第37食】どこまでも追ってくるインドのカレー無限地獄

 インドに1週間もいるとカレーに飽きてくるのが本音。    ちょっと趣向を変えて南インド料理のドーサを頼んでみたりしたが、結局スパイシーさからは逃れられない。中にはチーズたっぷりのポテトマサラが入っていて美味しかった。  あとはパスタなどを食べてみたが、味はうーん…結局インドでメシ食うならカレーが美味いという結論に落ち着く。  ヒンドゥーでは牛は神なのでもちろん焼肉などはありえない。それどころか豚も不浄な生き物と思われているのでまず食べない。肉を食うならマトンかチキン。マ

日々是暴食★トラウマめし【第36食】バラナシでラッシーを食いガンジス河で沐浴した話

 ガヤーを発った列車は夜から朝にかけ延々と走り続け、昼過ぎにバラナシ駅に到着した。寝過ごして降りるタイミングを逃したら詰むから怖い。田舎町からやってくると人の数と喧騒が半端なくてクラクラする。  駅を出るとウザさMAXのタクシーの客引き軍団につかまる。なんとなく選んだ兄ちゃんが遠回りして「知り合いのホテルに泊まれ」としつくこく誘導してくるので「いいからさっさとガンジス河へ行け!」と怒ったらガートの一番端っこに降ろされた。  上等じゃん 歩いてやんよ!  ガートとは沐浴で

日々是暴食★トラウマめし【第35食】スジャータ村に散歩に行って激辛ブータン料理を食べた話

 スジャータ村に散歩へ行ってみた。   釈迦は6年続けた苦行に疑義を抱き前正覚山を下りた。その後ナイランジャー川で沐浴し、半死半生の状態で倒れていたところ、そんな姿を不憫に思った村娘のスジャータに乳粥をもらい体力回復。あまりの美味しさに感動し、これまで続けてきた絶食では悟りは開けないことを知った。  後に釈迦は比丘たちに「中道」の大切さを説いた。極端はよくない、中を行けと。自らが体を虐めることでは聖者の目覚めに至らなかったことが中道を知る契機となったが、そのきっかけはスジ

日々是暴食★トラウマめし【第34食】ブッダガヤでチベットうどんを食べたらダライ・ラマに出会った話

 聖地ブッダガヤの夜は明けた。まだ薄暗く肌寒い中、マハーボーディ寺へお参りに行く。  「ブッタガヤの大菩提寺」とも呼ばれるマハーボーディ寺は、およそ2500年前に仏教の開祖・釈迦が悟りを開いた場所である。王族の王子だった釈迦は、人はみな生老病死を経験し四苦八苦という苦しみの中を彷徨い続けていることにショックを受け親、嫁、子と別れをつげ出家。  その修行は壮絶で、絶食など6年にわたる苦行を行う。しかし、ある時「こんなことしてても悟りは開けないんじゃね?」と疑問がわき下山。川

日々是暴食★トラウマめし【第33食】インド鉄道のカレー駅弁

2日ほどコルカタをブラブラしてから寝台車でブッタガヤのあるガヤーへ向かうことにした。現地だと席が予約できるか不安なので、事前にネットで予約しておいた。  ランクによって値段とサービスが変わってくるが、自分は2A(エアコン有り2段ベッド)にした。自由席は安いが、インド人たちで押し合いへし合いのぎゅうぎゅう詰めなわけで、とてもじゃないが日本人が乗れたもんじゃない。2Aでガヤーまで4、5千円くらいだからケチらない方がいいだろう。  出発時間まで時間があったので暇つぶしに映画館に

日々是暴食★トラウマめし【第32食】インド・コルカタの屋台で立ち食いカレー

 2018年の年末年始にインドへ行った。中国東方航空で上海と昆明を乗り継ぐ激安便で8万720円、今考えるとかなり安い。試しに同じ旅程をスカイスキャナーで調べてみたら最安値はエア・インディアの11万6千円だった。物価高と燃料代の高騰で海外旅行は段々と行きにくくなっている。円安だしなー…。  ともかく3回乗り継ぐハードな格安便ではあるが20時間くらいかけてインド東部の大都市、コルカタ(カルカッタ)へやってきた。  言わずもがな、沢木耕太郎の『深夜特急』のインド編最初の都市であ

日々是暴食★トラウマめし【第31食】桜島の噴煙と黒豚とんかつ

 2008年放送の大河ドラマ『篤姫』が大好きなのだが、OPテーマの出だし〝ババーン〟のとこは桜島が噴火している情景を表している。と作曲した吉俣先生が言ってた気がする。気がするだけで間違いかもしれないけど、あのメインテーマは名曲中の名曲だ。  桜島といえば長渕剛の04オールナイトライブも外せない。長渕好きはそこらじゅうにおり、実際ライブに行った先輩にその凄さをしつこいくらい何度も聞いたし、ライブ映像を何度も何度も見せられたり。  ということで桜島に行ってみよう!  長渕の

日々是暴食★トラウマめし【第30食】薩摩の恵みが生んだカンパチと安納芋

 2022年の年始に鹿児島へ旅行へ行った。個人的に国内ではベスト3に入る魅力的な場所だった。  岩手出身者としては、戊辰戦争で負けた側が勝った側のお国に入るような気がしてなんとなく緊張感があった。鹿児島中央駅を降りて天文館のホテルへぶらぶら歩きながら向かう。  途中、鍛冶屋町のあたりを通ると明治維新のスーパースターたちの実家がそこらじゅうに。こんな狭いエリアに西郷も大久保も大山も東郷も住んでいたのか。ちょっとすごすぎるだろ。  勘違いしていたのだが、鹿児島市内で感じた雰

日々是暴食★トラウマめし【第29食】穴場のリゾート「ダイアニ・ビーチ」でウガリ飯

 ケニアのビーチは穴場らしい。というネット情報を見て行ってみた。  モンバサの繁華街からウーバーを拾って南へ約1時間。ダイアニ・ビーチというリゾート地がある。  青い海と白い砂。そこにふりそそぐ太陽。これは確かにリゾート感満載だ。  インド洋のビーチリゾートといえば、お隣のザンジバル、もしくはセーシェル、モーリシャスが有名だが、ダイアニ・ビーチも負けていないどころかめちゃめちゃ良いのではないか。  そこまで観光地開発されていないので、客引きもうるさくないし、現地感がちゃ

日々是暴食★トラウマめし【第28食】海辺のチキンビリヤニとパパ活娘と

 高地のため冷涼なナイロビから暑い海沿いの都市モンバサへ移動した。空港を出るとムワッとした湿気と暑さ。南国へ来た。  市街のど真ん中に宿をとった。一泊約3800円、ビジネスホテルのような感じ。冷房は効くしWi-Fiも強いがシャワーのお湯が出ない。暑いから全然OKっす。  ケニアは蚊を媒介する感染症に注意する必要があるため、強力な虫除けを購入。腕と脚に吹き付け散歩へ出かけることにした。行き先は世界遺産のジーザス要塞。1593年にスペイン王が建設したそうだが、すっかり観光地と

日々是暴食★トラウマめし【第27食】サファリとムキモと夜遊びと

 日本人が仕事以外でケニアへ旅行に行く理由の90パーセントくらいはサファリだと思う。(あとの数%は大麻とか密輸とか売春とか…etc)  ツアーなら最大規模のマサイマラ国立公園やキリマンジャロが見えるアンボセリ国立保護区へ行くのが一般的。だが自分はなんのあてもなく1人でやってきたし、泊まり前提で何十万も払うツアーに参加する金もない。  ということでナイロビ市街から車で30分で行けるナイロビ国立公園へお手軽サファリへ行くことにした。空港からホテルまで送ってくれたリチャードがタ

日々是暴食★トラウマめし【第26食】そうだケニアでビールを飲もう!

 年末年始にケニアへ行ってきた。仕事関係なし、100パーセント個人的な1人旅。  行きたい国はたくさんあるがせっかくだから暖かい所がいい。そして貧乏人でも無理すれば行ける範囲の国となると結構限られてくる。10月くらいからスカイスキャナーと睨めっこして検索していると、エチオピア経由ケニア行きだと15万円強で行ける便がある。これだ!  近場の東南アジアも考えたが、50代になってアフリカに個人旅行行ける体力と金があるか分からない。行けるうちに行っとかないと。  12月28日、

日々是暴食★トラウマめし【第25食】2023年に食べた思い出ラーメン PART_2

 スマホのフォトフォルダを振り返る。そうだ、このラーメン食べた日の取材はキツかったなあ…。そういうのが多かった。やはりラーメンは仕事の締めに食うものなんだろう。今日の疲れを引きずらないためにも、大量の脂と糖質を胃に投入し頭を溶かすのだ。そんなラーメンリストです。 「どさん子 葛西店」 『怒羅権』初代の佐々木さんの取材のあと、駅前の「どさん子」へ。子供の頃、親父に食いに連れて行ってもらってた記憶がうっすら。当時花巻で脂と塩味の効いた濃いラーメン食いたかったら同店だった。とんこ