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日々是暴食★トラウマめし【第26食】そうだケニアでビールを飲もう!

 年末年始にケニアへ行ってきた。仕事関係なし、100パーセント個人的な1人旅。

 行きたい国はたくさんあるがせっかくだから暖かい所がいい。そして貧乏人でも無理すれば行ける範囲の国となると結構限られてくる。10月くらいからスカイスキャナーと睨めっこして検索していると、エチオピア経由ケニア行きだと15万円強で行ける便がある。これだ!

 近場の東南アジアも考えたが、50代になってアフリカに個人旅行行ける体力と金があるか分からない。行けるうちに行っとかないと。

 12月28日、成田空港からエチオピア航空に搭乗。ソウル経由だが、1時間の乗り継ぎでも韓国では一度飛行機を降りて保安検査を受けなければいけない。これが面倒くさい。ちなみにソウル行きのエチオピア航空便はオススメ。LCCではないのでフルのサービスが受けれるし安い。そして韓国旅行なのにアフリカ感が味わえる。

搭乗率は8割くらい。邦画も少しあった

 同じ飛行機に乗り直しエチオピアまでは13時間。機内はけっこう混んでいてアフリカ系、中東系、欧州系、アジア系、様々な方が。隣の日本人のお兄さん方もケニアに行くらしいが仲良くなることもなくひたすら寝ていた。海外旅行は好きだが日本人同士でつるむのはそんなに好きじゃないので…。失敬。

機内食はチキンで。ソウル経由なのでキムチなどもある。エチオピアのビールが飲めるのがいい
もちろんコーヒーも!

 そんなこんなでエチオピアの首都、アジスアベバのボレ空港に到着。勝手知ったる同空港だが来る度に大きくなってる気がする。中国資本でジャンジャン拡大しているようだ。

アフリカNo.1のハブ空港、ボレ空港
乗り継ぎする人で賑わう空港内

 ナイロビまでの乗り換え時間は3時間あるのでプライオリティパスでラウンジを初めて使ってみた。Wi-Fiは弱いが居心地が良く、トイレも綺麗だし喫煙所もある。中東系のオヤジたちがタバコを吸いながらでかい声で話していた。

ターミナルの一番ハジにあったラウンジ

 野菜、パン、ソーセージ、スクランブルエッグなどを軽くいただく。そしてインジェラもある! さすがエチオピアの空港だ(食べなかったが)。スタッフのお兄さんが食後のコーヒーを勧めてくるのもエチオピアっぽい。飲んでけよって感じか。日本との味の違いまでは分からなかったが産地で飲むのは美味い気がする。(エチオピアのコーヒーについては過去のnote参照)

ジュースや水も飲み放題
インジェラもしっかりある

 ナイロビまでは約2時間。飛行機に乗ればあっという間だ。黄熱病のワクチン接種を受けるのを忘れていたので、入国審査で引っかかるかもなと思っていたが何も言われずスルー。日本からだと問題ないようだ。他国を経由し入国する場合はイエローカードの提示が必要なケースもあるので気をつけよう。

 ジョモ・ケニヤッタ国際空港はでかい。外へ出てSIMカードを買おうと思うと並んでいるとタクシーの客引きがガンガンやってくる。その中になぜか肌見せバッチリの綺麗なお姉さんがいたので、もちろんその子にタクシーをアテンドしてもらった。

空港からナイロビ市内は中国が作った高速で結ばれている
車内から見るナイロビ。大都会だ

 ナイロビはヨハネスブルク、ダルエスサラームと並んで治安が悪い「アフリカ3大凶悪都市」と呼ばれ、地球の歩き方でも街歩きは推奨さていない。なので、ほとんど飲食店などの情報が載っていない。ツアーで訪れる際はホテルと観光地は全て車移動が基本らしい。ネット情報だと歩いているだけで強盗に遭ったり、安宿だと金を盗まれたりと評判は散々。知人も以前ナイロビを訪れた際、悪徳警官に「逮捕されたくなければ金よこせ!」と高額な賄賂を要求されたらしい。おー怖い怖い。

 てなわけで中心部のホテル入り口までタクシー運転手のリチャードに送ってもらった。このリチャードさん、マジでいいやつでサファリや買い物も付き合ってもらうことになる。食事とかに出やすそうなそこそこのホテル(1泊6千円くらい)にして結果正解だった。ベランダから眺める市内は大都会。東アフリカ随一の経済規模を誇る街だから当然だが、なぜか意外な気がするのがアフリカ。

高地なため朝夕は涼しいというか寒いナイロビ
1泊6千円くらいの宿。広いし中々よかった

 さっそく散歩してレストランを探す。襲われてもいいように金は5千円くらいしか持たず、カード類もホテルに置いて来たが杞憂だった。明るいうちなら怖いこともなし。スラム街などの危険なエリアに行かなければまず大丈夫だろう。「俺が案内してやるぜ」系おじさんはいっぱいいたがが完無視だ。

たくさんの人が行き交う。変な人にはついて行かないように!
裏路地はボロッとしている

 何軒かレストランに入って気づいたのだが、気軽に酒が飲めない。牛丼屋でもラーメン屋でも酒が飲める日本人には意外だが、現地の人は飲食店で酒を飲む習慣がないらく、飲み合い人はバーやパブへ行くようだ。

 Googleナビで評判の高い定食屋さんは経営者がムスリム系が多く酒がない。5、6軒まわってようやく飲める店があった。「タスカープリーズ!」

タスカービール。甘味と苦味が絶妙のラガーで日本人の口にあう

 ケニアでビールといえばタスカーである。象のマークが可愛い。ややライトめではあるものの、どっしりした麦の感じもあり、しっかり美味い。日本のビールに似ているかも。食事だが読んでもよく分からないので焼き鳥定食的なものとサラダを頼んでみたら、玉ねぎ、ニンジン、香草が入った甘辛いソースで炒めた手羽先がきた。思ってたの違うけど、チキンはジューシーでけっこう美味い。

焼き鳥定食
見た目はちょっとあれだが味は良かった

 チキン&ライス=600ケニアシリング サラダ=500シリング
 1シリングがだいたい1円なのでメシ代と酒を合わせて大体1500円くらい。決してケニアの物価は安くないのが分かる。

 疲れているのか思ったより酔いが回る。スーパーで水とタバコ用のマッチを買ってホテルで寝た。

夜になると危ない雰囲気が出てくる

ケニア編<続く>

【写真・文】バーガー菊池
岩手県出身。花巻東高校卒。 実話ナックルズ編集部在籍の編集者。不良からエロまで何でもやります精神の何でも屋。注射を打ちながら毎晩暴飲暴食を繰り返すハゲ巨漢。

https://twitter.com/kikuchi_BURGER