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【ルポ】犯罪者ビフォーアフター【第25回】

人はどこまで更生できるのか? 元懲役囚の出所後の人生をみた

更生保護施設が“介護施設”に

Kさん(65歳当時)窃盗罪で1年6ヶ月のあいだ喜連川社会復帰促進センター に服役。今年の1 0 月(取材時)に仮出所し『至道会』に入所


高齢入所者が増加

 今回、取材に協力してくれたのは福島県の更生保護施設『至道会』だ。昭和42年に開所し、2017年に新施設へ移転。定員は24名で、現在の入所者は男18名、女4名(取材時)。入寮者の犯歴は詐欺、窃盗、横領、薬物で服役していた人たちだ。

 また、最近では高齢入所者も受け入れているが、高齢者に対しては就職先を紹介するよりも、退所後の居住先や福祉施設への入所を探すなどの“再犯防止”に取り組んでいた。

 インタビューに応えてくれたのは今年の10月(取材時)に喜連川の「社会復帰促進センター」を出所した65歳(取材時)のKさんだが、彼は記憶障害の疾病をかかえていた。

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