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【おじさん必読!令和の歩き方】これを言ったらオシマイ「NGワード講座」◎その1

セクハラやパワハラが問題視される最近のご時世──。何気ない一言が大きなトラブルに発展する可能性もある。決して悪気はなかったのに訴えられた、なんてことになる前に、ここを読むべし!

古い価値観からの脱却

 現代はダイバーシティ(多様性)の時代である。人種、宗教、性別etc.の違いを認め合って共に生きる時代だ。しかし、ビジネスの現場でも重要視されるようになったとはいうものの、日本においてきちんとしたガイドラインを設けている企業はわずか1%にすぎない。一昨年2月には、ダイバーシティを最も重んじる東京オリンピック・パラリンピック大会の組織委員長・森元首相が女性蔑視発言で辞任するという事件も起き、まだまだ真のダイバーシティ時代は先のようである。
 読者の多くは、中年男性だろう。職場においてマジョリティの側であり、それなりの役職に就いている方も多いことだろう。マイノリティの側の人に対して、差別する気はなくても古い価値観に基づいてウッカリ不用意な発言、つまりはパワハラ発言をしてしまうことがあるかもしれない。そこで今回、パワハラ問題の入門編として、日常使われがちな「あるある」言動からNGワードをあらわにしてみたい。
 もちろん問題の本質は「言葉」にあるわけではない。「女の腐ったような野郎が!」を「女性が発酵したふうな殿方でいらっしゃいますね」と言ったところでNGに変わりはない。また、NGワードに注意しすぎて、相手を避けるようになったり、腫れ物に触るようになったりするのも、やはり問題だ。あくまで注意喚起、問題提起のための入門編としてご理解いただきたい。
(その2へ続く)

取材・文=南雲章