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コウモリランと存在の詩 『心の音 by Amana 』

I'm super hyper-busy! 
だけど美容院には行く。

ドアを開けた瞬間にいつもより明るく感じた。
店長一人になったから光が透る空間ができたからかな?

この半年、毎回ここに来る前に考えることがある
『あのぅ、僕、2冊持っている本があって、もしよかったら1冊欲しいですか?もし読みたかったらの話なんですけど。』

「ぜひ!読みたいです。ご縁ですし。お金も払います。」

『お金はいらないです。以前ある分野でお薦めの本を聞いてくれたじゃないですか?その人の本の中の1冊をダブって買っていたのを気づいたんです。復刊本の方が字も大きくて読みやすいしカバーも気に入ってるので持っていてもいいんですけど、読みたい人がいたら譲ってもいいな。と、思っただけなんです。差し上げることで本を選択する楽しみを奪ってしまうのはいやだなと思って毎回言い出せないでいたんですけど、毎回頭によぎるので言ってみました。』

「ありがとうございます。ずっと選べないで購入のタイミングを逃していたので、この機会にその本から読み始めてみたいです。
・・・
どうしたんですか?」

『やっぱり、お店が明るい気がして、特にあの角のあたり。あぁ、植物が増えたからですかね?』

「あ、そういえば実はこの機会に植物の方ももっとやっていこうと思ってるんです。そう、あの角のあたりにいる子達。育ててるんですけど希望者に販売もしていこうかな、と。」 

『あ!僕あの子欲しいです!いくらで考えているんですか?買います。うちに招きたいです。
・・・
え!?本より安い。。では、本とあの子を交換しませんか?』

「え?いいんですか?こちらは大歓迎です」

『僕も大歓迎です』

着生植物 (Wikipediaより抜粋) 
土壌に根を下ろさず、他の木の上、あるいは岩盤などに根を張って生活する植物のことである。寄生植物と間違えられることもあるが、くっついている植物から栄養を吸収しているわけではないので、全く異なるものである。

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コウモリラン(和名:麋角羊歯 ビカクシダ)
花言葉:信頼、助け合う、魔法

僕はこういう物々交換の成立が好きだ。
お互いの喜びがほぼ『=』イコールで結ばれる瞬間。

相手に対する感謝や愛からのギフトは感激するし、喜びが伝染してきて心が軽くなる。
逆に条件付きのギフトや重り付きのギフトはいらない。
お互いの気持ちの差額を作るような物々交換するくらいなら、最初から受け取らないか現金でやりとりしたいと思う。

お金の神様が女性なのは世界的に共通らしい。
ローマ神話での女神「Juno Moneta」の「Moneta」が「money」の語源。

コウモリランの魔法にMonetaが微笑んだ気がした。

A


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