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本気度がわかる?バスの並び順の話

 J2で迎えた横浜FCの2024年シーズンは、早くも第2節までを消化。残念ながらいまだに勝利がない。
 特に開幕戦は気温も内容もお寒いゲームだった。だが、こればかりはシーズンが進むにつれてアツくなってくれることを、信じて祈るしかない。
 
 その開幕戦の試合前、「HAMABLUE号」と対戦相手のチームバスの並び順を見て「おや?」と思った(タイトル写真)。

通常はアウェイが前

 昨年までは「HAMABLUE号」の前にアウェイチームのバスが停まっていることが多かった。
 
 関係者出入口に横付けする形である。クールダウンや身支度を終えた選手たちが直接乗れるようにしていて、全員揃ったらすぐに出発できるようにしているのかなぁ?と思っていた。
 飛行機で来ているチームなんかは、帰便スケジュールがタイトな場合もありそうだし。

昨年の浦和戦(上)とFC東京戦(下)のアウェイバスの停止位置。写真右端の赤い「ニッパツ三ツ沢球技場」の下に関係者出入口がある。FC東京バス写真の左端に移っているサイドミラーは「HAMABLUE号」のもの。

神奈川ダービーは話が別

同じ神奈川勢に「HAMABLUE号」は前を譲らない。あ、セコい嫌がらせとか言わないように。 上:2023年横浜ダービー 下左:2020年川崎戦 下中:2020年湘南戦 下右:2023年湘南戦

 しかしながら、この原則を外すパターンがある。
 マリノスとの横浜ダービー、川崎戦・湘南戦を含めた神奈川ダービーの時だ(※1)。
 
 同じ神奈川でファン・サポーターやスポンサーを奪い合う直接のライバル同士。生存競争と意地をかけてクラブ全体が一丸となる一戦。
 だからこそ、バスの並び順といえども「この相手には前を譲れない」という姿勢を見せているのかもしれない。

もう一つの例外

左は「HAMABLUE号」公式戦デビューとなった2018年開幕戦(vs.松本山雅)、右は2023年開幕戦(vs.名古屋)。

 では、なぜ今年の山口戦はダービーでもないのに「HAMABLUE号」がアウェイのはとバスの前に出ていたのか?
 クラブが方針転換したのか?というと、そうでもなさそうだ。
 
 過去の写真を漁ってみたら、神奈川ダービー以外にも「HAMABLUE号」が前に停まっている試合があったのだ。
 
 横浜FCが20周年を迎えた2018年以降、ワタシが足を運んだホーム開幕戦である。
 
 選手や監督によっては平常心で臨みたいという気持ちを「開幕戦もリーグ戦の●分の1でしかない」とコメントで表現することがある。
 しかしながら、初戦に勝って盛り上げたいというのもまた、人情というもの。
 
 ダービーだからとか、開幕戦だからとかではなく、「絶対に勝つ」というクラブ全体の意気込みが強い試合は、こういう形に現れるのかもしれない。
 
 次のホームゲーム・山形戦ではどうなるだろうか。キックオフ前に駐車場をまた覗いてみよう。

注釈

※1:Y.S.C.C.、SC相模原とは公式戦の対戦歴なし。

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