佐々木大悟 Dai-Go-Sasaki

模型店勤務を本業としつつ、鉄道模型の記事を書いてるライターです。掲載誌は『RM MOD…

佐々木大悟 Dai-Go-Sasaki

模型店勤務を本業としつつ、鉄道模型の記事を書いてるライターです。掲載誌は『RM MODELS』(ネコ・パブリッシング)『MODEL j train』(イカロス出版)など。

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  • シーズン移行(秋春制)ネタまとめ

    Jリーグのシーズン移行に関する記事をまとめました。

最近の記事

秋田から東京へ出勤

北海道新幹線が開業した2016年のことだ。 函館で横浜FCが四方田札幌にボロ負けしたのを観た後、弘前へ渡って「リゾートしらかみ」に乗って五能線経由で秋田へ。 そこで一泊して、「こまち」で職場へ直行したのだ。 E6系は歴代新幹線の中で一番カッコいいと思っていて、乗る前はすごく楽しみにしていたのだけど、残念ながら乗車中の記憶がほとんど残っていない。 タイトルカットの写真のタイムスタンプを見ると5時57分。 そう、始発「こまち」じゃないと会社に間に合わないからと無理やり早起き

    • 初めての道具はトミックス

      模型の沼にハマったのは小学生のころのガンプラブーム。 その頃に模型用の工具なんてものが家にはなく、 ランナーから部品を切り出す道具は爪切り。 まぁ、それで何とかはなるものの やはり爪切りでは切りにくい部品もある。 やがて、当時読んでいた『コミックボンボン』誌か何かで 本当は「ニッパー」なる道具を使ったほうがいい、と知った。 そんな折に親に連れられてデパートに行った。 たぶん池袋だったと思う。 その玩具売り場で出会ったのが、TOMIXの工具セット。 ワタシがTO

      • 「古典」と「懐かしい」の間

        『鉄道模型趣味』最新号(通巻987号:2024年4月号)で「いま…なぜ”古典”に惹かれるのか」という特集が組まれた。 編集長が編集後記で「あらたなトレンド」と語る”古典”の鉄道模型を、若手モデラーにフォーカスしてとりあげている。 「古典」に分類されるような古い車両は、Nゲージの量産製品として発売されることが少ない。 マイクロエースの1号機関車と7100形義経・弁慶ぐらいだろうか。 いずれも、製造元のイギリスから見れば、100年以上も昔の数あるマイナーな狭軌向け輸出機関車の

        • 鉄道旅がちょうどいい岡山

          岡山から、新幹線で東京へ帰ったことがない。 中学生の時に「ゆうゆうサロン岡山」(※1)に乗りに行ったのが最初だ。 その後も四国へ行くついでに立ち寄ってブラブラしたり、ファジフーズ(※2)を食べに行ったり。 縁もゆかりもない割に、岡山には何度も行っている。 東京からはいわゆる「4時間の壁」(※3)の手前だ。岡山への足に飛行機はまず選択肢に上がらない。 ワタシも往路は迷わず「のぞみ」を選ぶ。 ただ、新幹線での3時間強がいささか退屈ではある。 しかも復路はだいたい夜、車窓に

        秋田から東京へ出勤

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        • シーズン移行(秋春制)ネタまとめ
          4本

        記事

          鹿児島市電には何故かNゲージ製品がない。

          Nゲージの路面電車の歴史は今年で事実上26年目(※1)。 いまでは全国津々浦々の路面電車の模型が手に入るようになった。 ところが、現存する路線のなかで唯一、2024年3月現在も製品化されていない事業者がある。 日本最南端の路面電車、鹿児島市電である。 鹿児島市電は路面電車の優等生鹿児島市電は市の南西部・谷山と、国鉄・JRの新旧中心駅である鹿児島・鹿児島中央を結ぶ路線だ。 現在は2つの系統で運転されている。 ひとつは市の中心部から見て南西に位置する谷山(※2)から北上し、

          鹿児島市電には何故かNゲージ製品がない。

          新幹線は魔法じゃなく、道具

          去る3月16日、北陸新幹線が敦賀(つるが)まで伸びた。 弟の一家が福井県にある。乗り換えが一回減るので、訪れるにも来てもらうにも便利になる。これまでの新幹線開業のなかでも、最も身近に感じている。 ただ、これは東京に住んでいるから言えることだ。 もし大阪住まいだったとしたら「面倒くさいことになったなぁ」と愚痴をこぼしていたのだろう。乗り換えが確実に1回増えることになるのだから。 新幹線の何が便利なのかといえば、座ったままで速く移動できるということだ。自力で運転す

          新幹線は魔法じゃなく、道具

          本気度がわかる?バスの並び順の話

           J2で迎えた横浜FCの2024年シーズンは、早くも第2節までを消化。残念ながらいまだに勝利がない。  特に開幕戦は気温も内容もお寒いゲームだった。だが、こればかりはシーズンが進むにつれてアツくなってくれることを、信じて祈るしかない。  その開幕戦の試合前、「HAMABLUE号」と対戦相手のチームバスの並び順を見て「おや?」と思った(タイトル写真)。 通常はアウェイが前  昨年までは「HAMABLUE号」の前にアウェイチームのバスが停まっていることが多かった。  

          本気度がわかる?バスの並び順の話

          紀州鉄道に乗り、有田鉄道を歩く

           キテツさんの資料探しに和歌山へ行ってきた。  取材としては思惑通りにいかず空振りだったけど、旅行自体は楽しむことができたので、まぁええかという感じで。

          紀州鉄道に乗り、有田鉄道を歩く

          サッカー遠征ビンゴ

          もうすぐJリーグ2024年シーズンが開幕。 今から遠征旅行が楽しみです。 さて、古いファイルを漁っていたら 「サッカー遠征BINGO」なる画像ファイルを発見。 それ自体はネット上に転がっていた 出処のわからないものだったので、作り直してみました。 あえて都道府県にしてあるのがミソです。 Jリーグをテーマにすると スタジアムやクラブ名にしたくなっちゃいますが、 昇降格が絡むと1年しか使えない。 年何回アウェイ遠征するんだ? と考えると、1ビンゴでもハードルが高い。 コ

          サッカー遠征ビンゴ

          【記事掲載のお知らせ】『MODEL j train』vol.6

          「実物の鉄道にあこがれ、 夢を抱いたファンにお届けする模型誌」 をキャッチフレーズに、 国鉄・JRをメインとした鉄道の魅力を伝える 『MODEL J train』のvol.6が 去る1月29日(月)に発売されました。 ワタシが担当した記事は 特集「考察 急行列車 Ⅰ」内の 「急行型電車カタログ」。 昨年のTOMIX・453系「ときわ」発売で 国鉄急行型電車のほぼ全ての系列(※1)が Nゲージで製品化されました。 その系列ごとの最新の製品を中心に、 ワタシが独断と偏見で選

          【記事掲載のお知らせ】『MODEL j train』vol.6

          【秋春制】野々村チェアマンのインタビュー記事

           この年末年始にかけて、Sportsnaviで『なぜ、今なのか? Jリーグのシーズン移行を深掘り』という特集が組まれた。  飯尾篤史・竹内達也の両氏による全7回のコラム・インタビュー記事で構成され、様々な角度からこの問題を掘り下げようという試みだ。  1月24日付の最終回は、飯尾氏による野々村芳和チェアマンへの直撃インタビュー記事。 『シーズン移行、残された課題とは? 野々村芳和チェアマンを直撃「降雪地域を切り捨てる? むしろその逆」「100億円で終わりではない」』  

          【秋春制】野々村チェアマンのインタビュー記事

          ノス鉄でキテツは作れるか?

          小さな私鉄の小さな気動車 和歌山県御坊市に紀州鉄道という路線長2.7kmのミニ私鉄がある。そこで活躍していたのが、これまた可愛らしいサイズのレールバス・キテツ2だ。  2024年1月現在、休車状態ではあるが車籍はまだ残っている。  これをNゲージで作りたいと思って久しかったところ、ついに昨年末、ベースにうってつけのモデルが発売された。  TOMYTECのノスタルジック鉄道コレクション第4弾(以下「ノス鉄」と表記)。この中の「富井電鉄キハ20形レールバス」が、キテツと

          ノス鉄でキテツは作れるか?

          模型を「作って書く」人です

          ども、佐々木大悟と申します。 いつも読んでくださっている皆様、ありがとう。 はじめましての皆様、これからもよろしくお願いします。 新宿生まれ王子育ち、足立区住みの東京っ子です。 2年半ほど横浜に棲息していたこともあります。 都内で模型店に勤務しながら、鉄道模型の雑誌で作例を作ったり記事を書いたりしています。 メインジャンルはNゲージと呼ばれるサイズ・規格です。 このnoteでやること模型を「作る」&「書く」 作品発表の場として活用します。 長年趣味として、仕事

          模型を「作って書く」人です

          玩具店の結界

           都営大江戸線の新御徒町駅すぐ隣に、佐竹商店街というアーケード通りがある。  どことなく昭和末期の雰囲気を漂わせていて気に入っている。昼食後、腹ごなしの散歩がてら度々訪れる場所だ。  なんでも日本で二番目に古い商店街だそうで、明治維新までは秋田・久保田藩の上屋敷がこの場所にあったという。  名前に冠する「佐竹」はその藩主・佐竹氏に由来するのだろう。  この商店街、蘊蓄が多い。  まずホームページがやたら充実していて、歴史を語るくだりも長い。  この佐竹地区を中心とした台

          横浜FCのJ2降格に思う~2023

           今年も選手・スタッフ・フロントやファン・サポーター、横浜FCに関わる全ての皆様、お疲れ様でした。  今回もJ1の壁は厚かった。残念なのは2年前と同じだし、残留して通常ルールのJ1に挑戦する横浜FCを観たかった。でも、楽しかった。  というか勿体ない。もう1年J1で戦えれば、クラブ全体がもっと強くなれそうな気がしていたから。  ありがたいことに、2021年の記事「横浜FCのJ2降格に思う」のアクセス数が伸びているのだけど、たぶんタイトルで誤認されているだけなのだろう。  

          横浜FCのJ2降格に思う~2023

          【秋春制】シーズン移行の尻拭いは誰がする?

           Jリーグのシーズン移行が正式に決まってしまった。  雪国クラブをはじめとした様々なJクラブが、これから数々の困難に立ち向かうことになるだろう。  それでも、Jクラブはまだいい。  Jリーグが目論見を誤っていなければ、相応のメリットを得られる、ということになっている。困難はリターンを得るための努力と捉えることができる。  そうであれば今ある60クラブが切磋琢磨し、欠けることなく、サッカーファミリーの一員であり続けられる未来を切に願うしかない…… ……おっと、忘れていた

          【秋春制】シーズン移行の尻拭いは誰がする?