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孫息子の「長~いボヤキ」の最後にあったもの~

この4月、孫息子は、高校2年生に進級した。

これまで、孫息子の事をnoteに書いている。
私の娘は、シングルで彼を産んだ、根っからのシングルマザーだ。

その孫息子は昨年、「元女子校」だった高校に入学し、楽しい学校生活を送っている。


私は、なるべく定期的に孫息子の家に行くようにしている。
そうなったのは、孫息子が、中学2年生になった頃からだった。

※そのことは、のこの記事に書いてあります。
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私が、定期的に行くようになり、近頃、私の訪問を孫息子が、当てにするようになった。

それは、私には嬉しい事なのだ。

私が行くようになって、孫息子が時間に余裕がある時は、「今日は、ばあばが来る日」を意識して、部屋を片付けたり、洗濯物を自分で回しておいてくれたりすることがある。

先日、孫息子の家に行った。
その日、学校は「お休み」だった。

だから、少しは、「部屋が片付いているかな~」と思って行ってみると、ひどく散らかっていた。
一週間、何もできなかったんだ~とその状況が物語っていた。

「お部屋の乱れは、心の乱れ~」と、私は孫息子の部屋を片付けながら、彼にそう言う事がある。

その通りで、部屋がメチャクチャに散らかっているという事は、精神的な余裕がない彼の心を私は、感じる。


この日、私が行くと、不貞腐れたように「今日は、何もしたくない~!」と言って、イライラしていた。

「今週は、ずいぶん部屋が散らかっているね~」と言って、彼の話を聞くと、そこから、「愚痴」が止まらない!


「生徒会活動」が忙しくて、帰宅すると疲れて、眠くて、お風呂も入らずに寝入ってしまうそうだ・・・


孫息子は、「生徒会役員」を高2になってからやっている。

「新入生歓迎会」の準備について、「情報共有」が不十分で、「生徒会運営」が上手く回っていないらしい。


本当は、この「愚痴」をママに聞いて欲しいのだけれど、仕事に疲れ、遅く帰宅する母親には、話せずにいたのだ。


勿論、ばあばの私は、喜んで彼の話を聞いた。

「あーでもない」

「こーでもない」と、


まくし立てる様に、孫息子の話は、止まらない。

さんざん、ボヤいたところで、結論には至らない~

ひたすら「フンフン」と聞くだけだ。

しかし、そんなふうに話を聞いていると、

突然、孫息子が

「昨日、読んでくださいって、生徒会の下級生の子から、手紙を渡されたんだよ。」

と言って、便せんに入った「手紙」を持ってきた。


「一緒に生徒会をやっている下級生の女の子が、くれたんだよ~」と、可愛い「花柄の便せん」に「丁寧な字」で書かれた「手紙」を見せてくれた。


えっ!もしかして「ラブレター??」いったい何が書いてあるの~と私は思った。

すると孫息子は

「俺はね~、この手紙を読んで、昨日の夜、読みながら涙が出てきて、しばらく泣いたんだよ~、今読んでも、涙が出てくる」

そう言った。

私は、気軽に「読ませて」とは言えなかった。

孫息子にとって、すごく「大切なもの」で、触れてはいけないような気持になったからだ。

それでも引き続き、私に話を聞いて欲しかった孫息子が、全部ではないけれど、少し読んでくれた。

その手紙は、上手くいかない「生徒会活動」の中で、一緒に「理不尽な思い」をしながら「苦労を共にしている同志」からの手紙だった。

書き出ししに「本当にありがとう、本当にありがとう・・」とお礼が繰り返されていた。

その言葉は、不本意なことだらけの活動の中で、孫息子のサポートで、彼女が助かっている事への感謝と、真剣に「生徒会活動」をやって行こうとする「気持ちを分かち合える」ことへの感謝が書かれていた。

今の生徒会メンバーの中で、彼女とは「運営の問題点」を共有し、協力し合える「仲間」だという事が、孫息子の話からも分る。


さんざん、私にボヤいて、

まさかの展開だった!

そんなことがあったの~!

「来週、学校に行ったら、彼女にお礼を言おうと思ってる。この手紙があれば、生徒会活動を頑張ろう!そんな気持ちになった。」

そう孫息子が言った。

彼は、心から嬉しかったのだ。


自分だけが苦しいと思っている時、誰かがちゃんと見ていてくれて、分かってくれてるって、救われたような気持ちになる。

人って、イイな~、そんな気持ちになる。

この「手紙」は、きっと、これから先、孫息子の人生を支えてくれる「大きな宝物」になるに違いない。

そんな「宝物」をくれたその子に、ばあばの私からも、直接会って、是非ともお礼を言いたい~!

でも、そんなことしたら、みっともないから、止めろだけどね・・・

わかってますよ~~(^_^;)


※最後まで、お読み頂き、ありがとうござました。

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