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なんとなく「刺繍図案」を「分類」~「覚書」的な記事として

2022年10月開催する「母の刺繍展」(吉祥寺・ギャラリー永谷)で「有料頒布」する予定の「母が所持している図案」が「同じ条件ではない事」について書きます。この記事を書きながら、少し頭の中を整理します。

「条件が同じではない」という事は、どういうことか~。

一般的に「書店で売られている刺繍本」には、「図案」はもちろん、何色の糸を使うのか、その色がわかる「糸番号」と、どのような「ステッチ」で刺すのかという説明が書かれている。

さらに見ているだけで楽しくなるようなステキな「完成した作品の写真」も掲載されている。

それらが揃って、「作品作り」の作業に取り掛かれることになる。

この前提を踏まえてみると、「母が所持している図案」の中には、この条件を満たしてはいない「図案」が多くある。

整理作業をしていると、その中で、幾つかのカテゴリーが生じた。


大きく分けて4つに分類できる「図案」、さらに~

①図案だけしかない「図案」

まさに、言葉通りで、つまり、色がない白黒のイラスト状態の「図案」

自分「オリジナルの作品」を自由に作りたい人には、こういう「図案」がイイのかな~と思う。

母は、イラスト状態の「図案」から、「刺繍糸の色」や「ステッチ」を自分で決めて、完成品をなんとなくイメージして、作ったりしていた。

だから、私が「例えばこの図案から、作品って作れるの?」と母に尋ねると

「ここは、『サテンス・テッチ』でやって、ここは『ロング・アンド・ショート」かしら~」とか言って、母は勝手にイメージが浮かぶようだ。

母の話を聴いていると、「大きな作品」を作る場合でも、完成したイメージを確実に持って、作っていたわけではなく、作りながらイメージを膨らませていたようだ。

だから、「後は、適当にやればイイのよ~」とか、「やってるうちにこうなったの~」というセリフが、母の口から最後は出てくるのだ。

②完成品は無いけれど、図案に「糸番号」が書き込まれている「図案」

特に「ハンガリー刺繍」の図案が、このパターンが多い気がしている。

細かく「図案」に「糸番号」が書かれているけれど、実際に出来上がった作品が無いのが残念だ。せめて「写真」でもあればイイのだけれど、それも無い。

時間があれば、「糸番号」を参考に簡単に「色を塗ってみよう」とは、思っているけれど・・・
色が付いた「図案」があれば、出来上がりがなんとなくイメージし易くなるかな~。


③完成した「作品」または、「写真」がある「図案」

今回、ほんの一部ではあるけれど、「展示作品」の「図案」も、用意している。
つまり、完成品の「実物がある図案」ということだ。

もし私が準備した「図案」が、不十分であるなら、書籍「1000のステッチ」(雄鶏社 2001年3月出版)や、DMCの「糸見本帳」は、ギャラリーに配置するので、それらを参考に、作品を見ながら「図案」に、「ステッチの名称」とか、「糸番号」など必要な事柄を、来場者自身で、わかるように書き足してもらってもイイと思っている。


当然「展示作品の写真」は、好きなだけ撮影して構わない。

繰り返しになるけれど、母の作品はあくまでも「サンプル」であり、その通りに作らなくてもイイということで、その「図案」をどのように刺繍するかは、作り手の自由だ。

ただ、「現物」があるという事は、ひとつのイメージを分かって作れるという事だから、参考にして欲しい。

また、完成した作品の「実物は無い」けれど「写真ならあるぞ~」という「図案」もある。その「写真」は、カラーコピーして、図案に添付して渡せるように準備はしている。

ただ、ホント~に「こんな写真しかないんだよ~」というモノもあって・・・それでも写真は、jpgで取り込んで、少しでも「見やすくなるかも~」と思い、データー上で加工したりしいる。


④完成作品は無いけれど「色が付いている図案」

これは、以前の記事で書いたけれど、娘に色を塗ってもらった「図案」がある。
(思ったほど、やってくれなかったけれど…仕事が忙しいのは分かっております~)

当日までに、その「図案」に「糸番号」を記入して、準備しようと思っている。(出来なかったら、ゴメンナサイ〜)


さらに、母が作りかけていた「図案が描かれた布」の活用法~そうだ!「練習用」に使って欲しい~

多分、母は「いつか作ろう」と思ったのだろう~

整理していると「作りかけのモノ」が、幾つか出てくる。

1/3ぐらい綺麗に刺してあるモノもあれば、ちょっとだけ刺してあるモノ、すっごく細かい「図案」だけを丁寧に「布に描き写してあるモノ」までみつかった。

中には「ここまで作業するのけっこう大変だよね~」と、「素人の私」でもわかるモノもある。
noteの記事でも、私は時々書いているけれど「図案を写す作業」は、刺繍作品を作るプロセスにおける「マストな作業」だけれど、それが大変なのだ。

「図案」が「刺繍布に描かれていてるモノ」は、そんなに沢山は無いけれど、もし練習用に「刺してみよう!」と思う方がいらしたら、是非、使って欲しい。

(この「作りかけのモノ」を作品として完成させるのは、中途半端な感じがするけれど、「練習用」なら使えるのではないかと、刺繍をやらない私は、思ったのです…)

そして、出来映えがどうであれ、完成したら、インスタにアップして、是非とも、みせてほしい~

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今まだ、全部の「図案」を整理できてるわけではない。
どういうものがあるのかも、まだ全体が見えていない。

でも、作業をしていると「この図案は、あの作品のだ~」とか、「あの作品の図案が出てきた!」という現象が起こるのが、まるで「トランプの神経衰弱」のようで楽しかったりする。

なにしろ元々が「手描きの図案」なのだ。

それも、すごいな~って整理しながら思う。

気長に作業を続けた先に、いったい何があるのだろう~

「第2回 母の刺繍展」
2022年10月28日(金)~30日(土) 
am11時~pm6時半
※最終日はpm3時半まで

吉祥寺・ギャラリー永谷1
JR吉祥寺駅東口 徒歩3分
(ヨドバシカメラ隣)

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