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迷走しながら、「母の刺繍展」の準備をやっています!

タイトル通り、迷走しながら、「母の刺繍展」の準備をやっている。

単純に、「作品展示」だけならば、飾る作品はあるわけだし、そんなに大変ではないのだけれど、「図案」と「書籍」の事を考えて、迷走しているのだ。

「図案」の「有料頒布」について

「図案」は、20種類ぐらい用意して、「頒価」を付けることにした。

「有料頒布」という言葉に辿り着くまで、「販売」「配布」「頒布」それぞれの言葉の意味を調べてみた。

「販売」とは「ものを売る事」であり、利益を出すことを目的としている。
「頒布」とは「物を広く分けたり、配ることで行き渡らせること」とあり、「配布」に同じ意味合いがあった。

しかし、「配布」は駅前で配られているチラシなどにも用いられる言葉で、それを必要としない人の手にも、とにかく渡すという感じだ。

「頒布」の方が、今回「図案」を提供しようと思った自分の意向に合っていると思った。

また「有料」にしようと思ったのは、noterで日本刺繍をされている敬子さんからのアドバイスもあり、本当に役立ててくれる人の手に渡って欲しいからだ。

結果「案内ハガキ」には、「母が所持している図案を有料頒布します」と記載した。

最初、「所有」としてみたけれど、「所有」という言葉は、なんか違うな~と思ったので、やめた。

今は無くなってしまった手芸出版社「雄鶏社」の元編集者をされていた方とお話をする機会があった時、当時「雄鶏社」から出版された本の「版権」が、一部、現存する別な出版社に移行したものはあったけれど、母が属していた刺繍グループが携わった「刺繍本の版権」は、事実上なくなっている事を教えてもらった。また母が、所持している図案が、「雄鶏社」関係の物ばかりでもないので「図案」の著作権について、以前ほど神経質には考えていない。

それでも、手元にある「図案」の全てが、母ひとりのオリジナルというよりも、刺繍グループの方たちと意見を出し合いながら、作成した事が、母の話しから伺えるのだ。

あくまでも、いま母が「所持している図案」という言い方が、一番ふさわしいように思った。

備考:母は「雄鶏刺しゅうアカデミー」を終了後、「雄鶏刺しゅう研究グループ」で創作活動をしてきた。当時「雄鶏社」から出版された「刺繍本」に、いくつか作品が掲載されている。


娘からの「厳しい」アドバイス


準備する「図案数」に「20」という数字を自分で挙げてみたけれど、どういう種類の「図案」をチョイスするかは、本当に難しい。

シンプルな「図案」もあれば、複雑なものもある。

刺繍技術のレベルによって、作り手が必要とする「図案」は、それぞれだ。

ある時、娘との会話の中で

「おばあちゃんの持っている図案を実際に刺そうと思ったら、刺繍初心者の人には、無理なんじゃないかな~。だから、ある程度、必要とする人は、限られると思う。」と私が言った。

すると

「お母さんは、何で図案を提供する人の範囲を狭めるの!
それは、おかしいと思う!
今は、刺繍の技術がそんなになくても、『図案』を見ることで、『いつか、こうゆう作品を作ってみたい』と思う人はいると思う。」

娘がそう言った。

確かに、ピアノをやってきた私からすると、いつか弾けるようになりたいと思って、手元に持っている「楽譜」がある。
実際、まだ、その曲は弾けないけれど、いつか弾けるようになりたいと思い、ずいぶん前に「楽譜」を買った時の気持ちを思い出した。

刺繍の図案から、どんな作品を作るかは、作り手の自由だ。

図案を基に、その人の技術で、自由に刺繍をすればイイのだ。

20種類をまんべんなく選ぶのは難しそうだけれど、日々、コツコツ整理しながら作業をやっている。


来場した人にやって欲しいと思っている事

ただ作品を見に来て頂ければ、それだけで、心底、嬉しいのだけれど、
私の中で、イメージしている事がある~

「母の刺繍展」は、確かに「母の個展」ではあるけれど、刺繍に関する書籍を見ながら、あるいは、展示した母の作品を「一つのサンプル」として、参考にし「こんな作品を作ろうかな~」と創作へのイマジネーションを巡らしてほし。

そのために必要なお手伝いをしますよ~というのが私の「意向」であり、「立場」だと思っている。

「トレッシングペーパー」と「鉛筆」は用意しておくので、必要な図案があったら「ご自身で写してくださ~い!」という考えなのだ。

学生時代に卒論の担当教授から、一冊全部読む必要は無くても、とにかく図書館に行って「本をあさりなさい」と言われた。
そんな感じで、「母の作品を一つのサンプル」として、刺繍作品作りに役立つ「素材」を何かしら持って行って欲しい。

図書館で必要な本をあさり、必要なところを写すみたいな感じで~
ギャラリーに「何時間いてもイイですよ~」と思っている。

「刺繍展」という言い方はしているけれど、私の中では「刺繍図書室」のようなイメージなのだ。

何か、変かな~
そんな事、やりに来る人は、いないかな~

自分でも何を言っているのか、ちょっと、わからなくなってくるけど…。


「刺繍展のハガキ」を置かせて頂いた場所は、前回と同じ!

今回のハガキ
前回と同じ構図)

越前屋(東京・京橋)
前回、
10枚足らずのハガキしかお願いしなかったのにも関わらず「越前屋でハガキ受け取りました」といって、見ず知らずの方が、5~6名もいらしてくださったことが、ビックリするぐらい嬉しかった。

母が、刺繍糸や布を買いに、さんざん通ったお店は、今もあまり変わっていない。


草土舎(東京神田・小川町)
前回、「草土舎」でハガキを受け取ったということで「グループ麻」を主宰されている佐藤操先生が、ご夫婦でいらしてくださったり、またそのグループの方も来場くださり、大変うれしかった。

今年(2022年)5月に「グループ麻」の作品展が、「銀座ギャラリー向日葵」で開催され、素晴らしい作品の数々を拝見させて頂きました。


③近所の接骨院

いつもお世話になっています~!

窓のところに貼って頂きました。

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先日、母が卒業した女学校の「同窓会」が主催する「東京ステーションホテル」でのランチ会に参加させて頂き、そこでも数枚、ハガキを配ってきた。
どなたか、来てくださったら嬉しい~な!

色々いっておりますが、
誰でもフラ~っといらしてくださったら、本当に嬉しいです!

「第2回 母の刺繍展」
2022年10月28日(金)~30日(土) 
am11時~pm6時半
※最終日はpm3時半まで

吉祥寺・ギャラリー永谷1
JR吉祥寺駅東口 徒歩3分
(ヨドバシカメラ隣)

基本、私ひとりなので、いついらしても、(たぶん)在廊しております。









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