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アミットのご家族 イスラエルは神の栄光の器

アミットのお宅のシャバットディナーにご招待頂きました。いつもお祖母様のお宅に家族が集合するそうです。アミットのご家族は、建国当初からイスラエルに住んでいるそうで、お爺様は元銀行員、お婆様は、トレーラーのドックを作る会社に30年も努めて、仕事の才覚を発揮しているそうです。

アミットを日本に招待したことから、最初から興味深い会話ができました。

私から、「アミットが新約聖書を読むこと、日本に行くことに、ご家族が同意してくださったことに私たちは感謝しています。日本の教会がイスラエル人を招待したい理由は大きく2つあります。一つは、「聖書はユダヤ人のために書かたもので、異邦人には難しい本です。それを日本語で教えてくださる人を必要としています。2つ目は、イスラエルは神の選びであると信じていますが、その反面長く迫害を受けてきたので、それを慰め、愛を表したいと思っていますが、行いで表さなければユダヤ人には通じないと思っています。アミットは、一生懸命新約を読み、自分で考えたことを、私達に真摯に伝えてくださり、感動しました。だから、私達は彼にとても感謝し敬意を感じています。彼は、日本のクリスチャンにとって大事な存在です。」すると、「なるほど、よくわかりました。そうです。彼は私達家族にとっても彼は大事な存在です。」と言われました。彼が家族の中で愛されている存在だと知ることができました。

「あなたは、どうしてイスラエルに来ることになったのですか?」と聞かれ、「私はシンガポールで仕事をして人生に絶望していたころ、同僚が聖書を教えてくれました。それが、私の心の支えになりました。ある日、聖書を読んでいたら、突然仕事を辞めなければいけないと感じ、退職しました。仕事を手放すのはとても怖かったです。しかし、その後、私の教会がイスラエルに祈りの家を開くことになり、担当者として送られました。」すると、アミットのお父さんのイダンさんが、「私も神様から仕事を辞めなさい、と言われたいですね。」と言われ、みんなで笑いました。

お宅のテラスから見えるエルサレムの町 
エルサレムが山だと言うことがわかります。

「あなたは日本に居るのと、イスラエルに居るのと、どちらが好きですか?」と尋ねられました。「私はイスラエルの神に救われたことを感謝しています。もし、神様に出会わなかったら、私はまだ闇の中にいたでしょう。ですから、もし神様の存在を否定したら、自分の人生もキャンセルされるでしょう。でも、選びの民としてユダヤ人は、大きな犠牲を伴いました。イスラエルにいると、異邦人から見たその意味と感謝を伝えることができます。これは、私に与えられた使命です。でも、日本に居る時は、イスラエルを支援してくれている教会に、アミットのような学生たちと日本の教会を訪問しているので、日本人にとって大きな意味があります。だから、どちらも大事です。」と伝えると、「私たちの神がそんなに影響を与えることができとは光栄です。」と仰ってくださいました。

軍隊で活躍している弟さんのエラドさんが、こう話し始めました。「兄のアミットは、いつも勉強ができたけれど、僕は学校で問題児だったんだ。でも、軍隊で仕事をするようになってから、学んだことはすぐに実践につながるから、勉強に意味が持てるようになったんだ。英語は勉強したけど、使う機会がないから、上手じゃないけど、本当は話せるんだ。」と言って、ヘブライ語の創世記の天地創造を英訳してくださいました。それで、「太陽ができる前に光があるけれど、光はどんな意味があるの?」と聞くと、「太陽が見えなくても、月はその反射で明るくなっている。だから光を見るのに、太陽がある必要がないんだよ。光は霊的なものでもあるし、この物質の源でもある。」私が「とても素敵な表現ですね。光について新しいイメージを与えてくれて、ありがとう。」と言うと、「僕のお母さんは、小さい頃、あなたはラビになるわ、と言ってくれていたんだ。」と気分を良くしました。家族は、「エイラットがラビね、それは良い。」と言って喜んで、「私達は世俗派だから、聖書とか神様の話を普段まったくしないけれど、あなたが来たお陰で聖書の話ができてとても良かったわ。ありがとう。」と言われました。エイラットさんには、Youtubeでお話してくださるようにお願いしたら、快く受けてくださいました。彼のお話が楽しみです。

お爺さんのアビリさんから、「あなたは、メシアが来ることを信じていますか?」と聞かれました。「はい、もちろん。」と言うと、「メシアはロバに乗ってくるんでしょ?なんだか変ですよね。」と言われました。そこで、私は「実は、最近ある人から、宗教的なユダヤ人は、異邦人はロバだとが言っているというのを聞いて、すごく嬉しくなりました。ロバだと言われて、見下げている言葉だともちろん理解できますが、私達の聖書理解と同じです。宗教的なユダヤ人は新約を読んだことが無いのに、そう言っているわけです。メシアはイスラエルにロバにのってやってくることをどう思いますか?」すると、一瞬真面目な空気になって「アハーン、なるほど、それは興味深い。それは気が付かなかった。」と現代において私たち異邦人がイスラエルにイエス様を伝える役目をになっているということを察してくださいました。あなたが、私たちにメシアを伝えようとしているのですね、ということに驚きと私がここにいる秘密を知ってしまったような空気が流れました。この家族の一員であるアミットは、すでにそのメシアがどのような方なのか、知っているのです。

テルアビブの風景
テルアビブが丘の上にある街だと言うことがわかります。

そして、家族の皆さんが口を揃えて言い始めました。「あなたは、イスラエルが選びの民だと言うけど、周りは敵ばかりで、ホロコーストもあって、なぜこんなひどい目ばかりにあうと思いますか?」と尋ねられました。「それはとても辛いことですが、あなた達は神のコルバン(捧げもの)になりました。なぜなら、あなたたちイスラエル人は、神様の子だからです。そのコルバンを通して、イスラエルは建国されました。私たち異邦人は、神を知りませんでしたが、国の再建により、神を信じることができたのです。私たちクリスチャンは、イスラエルの神を信じています。だから、これからも、イスラエルを通して、神の栄光を見たいと思います。だから、イスラエルの勝利ために、お祈りします。」そんな考えは初めて聞いた、とても感心したと言ってくださいました。

でも、アビリさんは、「イスラエルが再建されることを信じていなかったのですか?イスラエル人は、国ができる前から当然ながらずっと信じていたんですよ。」と言われました。世俗派であっても、聖書の預言に対する信頼の深さに驚きました。

「あなたにとって、神の希望とは何ですか?」と更に聞かれました。私は、「イスラエルが、これからもっと異邦人の光になることです。それを待っています。」すると、「おおーなるほど、わかりました。」と大きく頷いてくださいました。私はアミットの顔を覗き込んでニッコリしました。

しかし、アビリさんは、「神様を信じたら、律法を守らなければいけないでしょう、それは大変でちょっと困ります。」と言われました。私は、「クリスチャンはこう考えます。律法を守ることができないことは罪です。しかし、イエス様は律法を守ることができない私たちのために、コルバンになりました。だから、罪と律法から開放されたのです。」ただ、このイエス様がどのような存在なのか、ということは、もっと話を積み重ねないと理解して頂くのは難しそうです。でも、このような会話の展開になって感動しました。

アミットのお父さんのイダンさんは、車のレーザーセンサーの技術をもった会社に勤めておられ、名古屋メッセ2022にもブースを出したそうです。日本に出張できたら、是非、教会に来てください、と言うと、「皆さんの前で何かお話した方が良いですか?普段聖書を読んでいないから、何を話したら良いかわからないけれど。」と言われました。「是非、お願いします。好きな聖書の箇所その背景だけで十分です。」とお伝えすると、「なるほど、まだ時間があるから考えてみます。」と仰ってくださいました。彼の神の民、イスラエル人としての目覚めが促されたら嬉しいです。イダンさんは、会話の中に賢さとユーモアが感じる方で、好印象でした。

遠くに見えるのがエルサレムの夜景
あなた方は世の光です。山の上にある町は隠れることができません。

アミットは、ほとんど口を開きませんでしたが、彼のスタイルは家族の中でも同じようです。ですが、今日の家族でのお話によって、彼がいつかイエス様の話を家族にできることを願います。

今回、実は、片言でも、単語だけでも、ヘブライ語で話しました。アミットが、「今回、和恵さんの話が、みんなの心に響いていたのがわかりましたよ。特に私の父は宗教嫌いなんだけど、こんな切り口で話ができて、彼が心を開くなんてちょっと驚きです。ヘブライ語を話たことも大きかったでしょう。和恵さんは、学生だけ相手にするのではなくて、もっと社会でこの話をしたら、どうですか?」と言ってくださいました。彼の言葉は私の励ましになりました。

JJHOPの学生伝道から、家族伝道につながることができることに感謝しました。今回、まさに、神様が、語ってくださったことを感じました。今も余韻が残る、温かく、皆さんの頭の良さも感じる、素晴らしいご家族でした。

アミットが神様を信じて、イエス様を受け入れるには、御言葉とお祈りが必要だと思います。彼に信仰の確信が与えられるように、引き続きお祈りください。よろしくお願いします。

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