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モーセがリーダーとして選ばれた理由

2023年の秋、ナオミが来日の際、エレベートチャーチのコーディネートで、同志社女子大学の学生たちとバイブルスタディをする機会が与えられました。今回、その時のメンバーが集まり、懐かしい思い出に花を咲かせつつ、ナオミのリードでZoomでのバイブルスタディをすることができました。

3 モーセは思った。「近寄って、この大いなる光景を見よう。なぜ柴が燃え尽きないのだろう。」 4 主は、彼が横切って見に来るのをご覧になった。神は柴の茂みの中から彼に「モーセ、モーセ」と呼びかけられた。彼は「はい、ここにおります」と答えた。

出エジプト3:3-6

この箇所から見えるものは、モーセの3つのステップがあります。

1  אָסֻֽרָה־נָּ֣א   (道を逸れる 今)
「近寄って」
 -行動
日本語では近寄るとありますが、ヘブライ語でסור は脇道に逸れるという意味です。

2  וְאֶרְאֶ֔ה אֶת־הַמַּרְאֶ֥ה הַגָּדֹ֖ל  (見る、幻、偉大)
「この大いなる光景を見よう。」
 -見る 

3 מַדּ֖וּעַ לֹא־יִבְעַ֥ר הַסְּנֶֽה (なぜ、燃えない、この芝)
「なぜこの芝が燃え尽きないのか」
  - 理解する

聖書では通常、①行う ②見る ③理解する という順序で物事が進みます。

神はご自分が造ったすべてのものを見られた。見よ、それは非常に良かった。夕があり、朝があった。第六日。

創世記1:31

創世記では、神が造り、見て、良いと言います。これは、神が①行動し、②見て、③理解する。というステップです。

行動を行うことは意思の力が必要です。この日モーセは、仕事を終えて家に帰る途中でした。彼は自分の必要を置いて脇道に行き、状況を確認して、自分で考えるという行動に出ました。これはテストだったのです。モーセは、問題が起こったときに誰かに変わりに対応してもらうようなリーダーではありません。まず自分で行動し、確認し、考えるタイプでした。

選ばれたからモーセを行動を起こしたのではありません。その逆で、まず初めに行動したから、選ばれました。だからこそ、神がモーセをリーダーとしてふさわしいかどうか判断するのは、行動なのです。

ユダヤ教では、行動が重んじられます。神のパートナーとなるために、どう行動するかが大事だということなのです。

参加してくださったエレチャ、同女の皆様、どうもありがとうございました。今回聖書を読んでくださった方は、始めて聖書を読まれたそうです。ユダヤ人と一緒に聖書を読むということが、伝道に用いられるというのは素晴らしいですね。

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