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初来日のサギの証 御顔の祈り会にて

始めに、レベチャで行われた御顔の祈り会にお越しくださった先生方、信徒の皆様に心から感謝申し上げます。ユダヤ人が妬みを感じると言われた賛美と祈りでしたが、証をしたサギは、その聖書箇所を知らずに話しをしていました。それは、サギが証を話す前に、澤口先生から聖霊の分与を受ける祈りをして頂き、自分の努力の話をするのではない、神の栄光を表す話をするのです、という導きから与えられた本人の無意識の言葉でした。

さて、サギとは2019年12月に、当時あったエルサレムのJJHOPアパートで行われたハヌカ・クリスマス会に来てくれたのが出会いのきっかけです。恐る恐る提案したヘブライ大学のユダヤ人の学生たちによる日本語の降誕劇でしたが、爆笑の連続でした。(その時の動画は画面下にリンクがあります。)

この会を通して、サギはJJHOPに自分の居場所を感じてくださったようで、バイブルスタディにも参加するようになり、一緒に新約聖書を読み始め、イエス様のことを、深く理解するようになり、私達も彼から多くのことを学びました。

しかし、彼は精神的に不安定だったこともあり、Zoomでも会えない時があり、祈らされる青年でした。そして、出会いから5年目にして初めて、今回6週間の予定でついに来日することができました。

ずっと来たかった日本なので、いろいろ回ってみたいということでしたが、結局ニューレベレーションチャーチに4週間の滞在となり、全主日礼拝に出席し、その感想やユダヤ人として聖書理解を祈り会で分かち合ってくださいました。彼のユダヤ人信仰者としての解説は、まさにオリーブの枝が接ぎ木され、根から栄養が上がってくることを実感させるような、とても有益なものでした。

加えて、サギが4月16日から17日の御顔の祈り会に出席してくれました。そこでの彼の証をここに掲載させていただきます。

サギより「今回来ることは、予定していませんでした。ここで2日間、いくつかのことを自分に問いかけました。

自分の個人的な人生の話を短く述べたいと思います。幼稚園のときにひどいいじめにあいました。みんなが自分のことを好きではないと思いました。

私は元々とても感情的な子供でした。それで、中学校1年生の14歳頃、パニック障害になってしまいました。生きていることが非常に辛い時期を過ごしました。

当時、眠れなくなったときに、私の母が本をくれました。その本はヘブライ語で書かれた「信仰の美しい庭」という本でした。ほとんど毎日自分はもう死んでしまうと思っていましたが、少しずつ確実に信仰を持ち、パニック障害も改善していきました。

22歳のころ、大学に入ってコンピューターサイエンスを学びましたが、落ちこぼれてしまいました。それは、自分には向いていませんでした。

父は、大学で単位を取るか就職するかを決めるよう言いました。そのため自分は大学に行くことにしました。

何を学びたいのか正直わかりませんでしたが、子供のころからアニメ、漫画、ゲームが好きでした。そのため、ヘブライ大学に入学し、アジア研究学部(日本語学部)に入りました。

そこで、和恵さん、澤口先生、このJJHOPの皆さんに出会いました。

残念ながら大学生活の2年目にコロナが始まりました。その時に祖母がコロナで亡くなりました。祖母は自分のもう一人のお母さんのような存在でした。ショックでした。

加えて、ヘブライ大学での日本語学習は宿題が多く大変でした。ですから、結局それも中退してしまいました。

その後ゲーム制作コースを取りましたが、イスラエルで戦争が始まり、続けられなくなってしまいました。

自分がしたいと思っていたことが何もできませんでした。コンピューターの勉強に失敗していなければ、JJHOPと出会うことはなかったかもしれません。大学の日本語コースに失敗していなければ、今の仕事につくこともなかったかもしれません。イスラエルに戦争が始まっていなければ、ちゃんと仕事を探していたかもしれません。

この30歳になるまで、自分の人生には本当に残念なことばかりでしたが、それらのことによってここに立っていると思います。

正直に言うと、まだイエス様がメシアだと確信を持って言えません。でも、確かなのは、皆さんと私は同じ神を信じ、同じ信仰を持っているということです。

この2日間の祈り会に参加する機会をいただき、うるさい音楽や大きな角笛の音、みんなが心から叫ぶことなどは正直大嫌いです。

しかし、この2日間の祈りを通して、自分の心に何かが触れるものがありました。

ここにいる皆さんは非常に幸せに見えますし、私は皆さんへジェラシー・妬みの気持ちを持ちました。

ここにいる皆さんは、素晴らしい信仰と愛を神に向けて持っています。それは双方向のものだと思います。神様がここにいる皆さんを心から愛しているということです。

何も信じず神を信じずに生きるのは本当に難しいことだと思います。それがなければ、ただ死を選ぶだけです。だからこそ、皆さんが信仰を持ち、神を愛し、生きる目的を持っていることは素晴らしいことで、神様が皆さんを愛しているからだと感じました。

ただ一つ願いがあるとすれば、神様が皆さんの神を愛する気持ちを守ってくださることです。なぜなら、ここにいる一人一人を神様が大切に思っていると感じたからです。

皆さん、本当にありがとうございました。」 

サギは新しい恵みの扉が開かれているような気がすると言ってくれました。彼は、できれば日本各地の教会を訪問して日本人が聖書を読むことの助けになるような架け橋の役割をユダヤ人としてできれば、と言ってくれています。それが実現に至るように、どうぞお祈りよろしくお願いします。

(上記は御顔を慕い求める祈り会初日の自己紹介の動画です。)



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