帰国レポ コラムとかエッセイとか#12

普段はヨーロッパの某国で過ごしているのだが、年末年始ということもあって一時帰国を行い、隔離期間を含め一ヶ月ほど日本に帰ることができた。
友達とも少なくとも2年間は会っていないためどんな感じかソワソワしたが、全員根本的なところは変わっていなくて安心した。

2年前は独身だった彼は、この2年間のうちに結婚し、離婚していた。
変わらないどころか、変わって戻っていた。わざわざ私を安心させるために離婚してくれたのだろう。いい奴である。
2年前は車で2時間かかる街に住んでいる彼女に毎週末会いに行っていた彼は、その彼女の近くに引越し、浮いた2時間をパチンコに当てられていると喜んでいた。2時間ハンドルを握ることができればハンドルの形はどうでもいいようだ。
2年前は死にそうになりながら毎日働いていた元同僚は、転職して幾分生きやすくなっていたようだったが今の仕事を尋ねると
「毎日定時で帰れるけど刺激が足りんね。もっと死にそうになりたい」と言っていた。麻痺は怖い。

久しぶりに実家にも帰った。
実家には、ばあちゃんも同居しているのだが、最近は歩くことも一苦労になってきたと帰省中に冗談ではなく100回言われた。直近でこけた同じエピソードトークを5回されたが、5回目は回数を重ねただけあってとても仕上がっていた。まだまだ成長している80歳、絶対にまだまだ生きてほしい。

計5人の孫が立派に成長している姿を見ているのにも関わらず、結婚はまだか。曽孫が見たい。と101回言われた。
男友達からもらったマイメロのぬいぐるみを持って帰ると、彼女からもらったんかね?とニヤつきながら聞いてきた。そうやと良かったんやけどね〜と返したら無視された。私が都合の悪いことは全部無視するのは間違いなく遺伝によるものだということを再認識できた。

地元下関には三社参りと呼ばれる初詣を3回異なった神社で行う文化があるのだが、みんな3回もなにを神様と交信しているのだろう。私はそもそも、神様に頼るなんてダセェと思ってるStill中二病なので五円入れた後のガシャンガシャンから先は隣の人がどんな表情をしているか見ることで、どういったお願いをしているのか予想する時間に充てている。横からなんか視線感じたことあるなーと思った人が居たら、それ横に私がいたのです。

お正月を感じる間もなく駆け抜けてしまった年末年始だったが充実したものになった。今年はいろんな人に感謝を伝えたい年にしたいと思っているので、みなさんも神様に願いを叶えてもらったらきちんとありがとうを言いに行きましょうね。感謝を伝えに行くまでが初詣です。



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