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ホテルサービス その135 - タピスカロイ -


タピスカロイという掛け言葉があります。
またその屋号の内地ホテルバーもあります。

沖縄より南下400km八重山諸島の小浜島は現代においても船でしか行き来する手段がなく物資の交換は命懸けの仕事は変わらない。

太鼓の時代より航海の無事を祈る女衆が漁へ向かう男衆にかける言葉としてタピスカロイは使われています。

意味は「航海ご無事で」行ってらっしゃい。

このタピスカロイ沖縄本土では「かりゆし」と言う言葉になるそうです。

クールビズの元祖「かりゆしウェア」の「かりゆし」で耳慣れあると思います。

この「かりゆし」本来の漢字は「軽石」が語源だそうで「軽石」は海に浮くから航海無事帰る」と言う願いがこもった掛け言葉。

漁へ出る男衆へ向けて家庭を守る女衆のすがる想いは時を超えても不変なのでしょう。

大和(日本本土)でも「行ってきます」
「行きます」と「帰ります」
上下を合わせた造語で成り立っています。

同じ様に「行ってらっしゃい」とは
「行く」と「いらっしゃい」
「行って帰ってこい」の意味として!

どちらにおいても「必ず帰る」願いが込められているのです。

ホテルでは「行ってらっしゃいませ」
沖縄で「かりゆし」
八重山諸島では「タピスカロイ」

八重山諸島の航路発着路線では!
最初の挨拶に方言を取り入れています。

内地の方には何をいっているのすら分かりませんが「ほのぼの」は伝わり好評ですね。

日本最果てまで行った際に利用するホテル。
ここも八重山方言だと嬉しいですよね。

次回は美味しいお店について…
書いてまいります✍️

HOTEL DIRECTOR

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