J香川

吉本興業 1年目

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吉本興業 1年目

最近の記事

2列目

情熱大陸にて女性寿司職人が密着されていた。 親方の元を離れ、自分の店をオープンするまでの特集だった。 オープン前に親方を招き、寿司を振る舞うというシーンで問題が起きた。 親方が寿司の味に納得せず、自ら厨房に入り寿司を握り始め、それを女性職人に食べさせたのだ。 女性密着を乗っ取られた瞬間だった。 親方よ、しゃしゃり出るな。 おまえの密着ではない。 女性寿司職人は困惑の表情でカメラをチラ見していた。 海賊王ゴールドロジャーは言った。 人には誰しも出番がある。 親

    • never enough

      僕はカッコつけだと思う。 それを恥ずかしいとも思わない。 男である以上モテたいと思うしカッコいいと思われたい。 ただカッコつけて上手くいった試しがない。 小学校の頃はイケメンパラダイスに憧れ襟足を伸ばしていた。 写真撮影のときにはなるべく小栗旬の顔に近づけるべく、あごを不自然に伸ばしてスカした顔をした。 ただの無愛想なしゃくれになった。 高校ではサッカー部に属し、頑張ってる奴と思われたくて朝の自主練に励んだ。試合で一度も使わないであろう左足のミドルシュートのみを練習

      • SHOWTIME

        ケンミンショーの街頭インタビューに映る地方民はかかっている。 食べ物の独特な食べ方や風習を取材され、 当たり前だよ。 他のやり方なんて考えられない、と自らの物差しでインタビュアーをおちょくるような受け答えをする。 だまってくれ。 記者がそれを求めているのはわかる。 でももっと言い方あるだろ。 地元から出たことないコンプレックスを晴らすかの如く捲し立てるな。 余裕を持て。 記者がそれを求めているのはわかる。 でももっと言い方あるだろ。 この食べ方も美味しいんですよ

        • 好き嫌い

          ミュージシャンがテレビ等で紹介されるとき、 「〇〇ドームでのライブを成功させた」 などと書かれることがある。 これを観て僕は、「成功」ってなに? 失敗することなんかあるんか? と思う。 スポーツなら大敗したら「失敗」だし お笑いならスベれば「失敗」だ。 ただミュージシャンは負けることも無ければスベることもない。 よほどのことがない限り来たくて来ている客は満足して帰る。 成功もクソもないやろ。 そう思っていた。 ところがこの間、あるミュージシャンが ライブを「

          thanks for

          小学校のとき田植え体験があった。 学校の隣の農家の方が田んぼを貸し、田植え体験をさせてくれたのだ。 泥や生き物におびえ、はしゃぎながらも稲を植えていった。 田植え体験の終わり、農家のおじいちゃんは、助かりました。ありがとうと言った。 その後学校に戻り。足などを洗い、レポートを書いた。 そして家への帰り道、その田んぼのそばを通るとおじいさんが作業をしていた。 嫌な予感がした。 おじいさんは植えられた稲を一本一本直していたのだ。 目があった。 くええ。ごめんなさ

          メルエム

          約2年ぶりに美容室に行った。 いつもは1000円カットで済ますのだが、紹介割で半額ということもありパーマをかけることにしたの だ。 着くや否やカルテなるものを書かされた。そうか、こちらが少しでも満足するように最善を尽くしてくれるのか。 項目は髪質の悩み、パーマやカラーなど過去の施術歴、そして施術中の会話の希望などだ。 確かに美容師との会話には困ることが多い。 別に僕は話したいと思わない。 「静かにしたい」という欄にチェックしようとしたが思いとどまった。 美容師は学校

          メルエム

          スイッチ

          小学生の頃、つよしという友達がいた。 つよしは明るく活発なやつで内気だった僕をよく遊びに誘ってくれていた。 僕の家の前の公園に来て、 「純、イチローやろ!」と家に向かって叫ぶのだ。 イチローというのは僕たちが生み出した遊びで、左打ちのみの野球だ。 なぜ左のみかというと、小さな公園において、利き手である右で打ってしまうと高確率でホームランになってしまうからだ。 ただ僕たちは戦いの中で成長をし、両打ちになってしまった。 そう、イチローはいつしかセギノールになってしまっ

          タメ

          僕は野球が好きだ。 小中高大学とサッカーをやっていたにも関わらず野球が大好きだ。 高校時代、試験週間だけ部活が無かったため、その期間は家の前の公園でひたすら壁に向かってピッチングをしていた。 ストレートをメインに、スライダー、カーブ等の変化球を織り交ぜ、1日200球は投げ込んでいた。 それを約2週間。 その期間だけ野球に打ち込む僕を見て近所の人はどう思っていたのだろう。 ある日、電線工事のおっちゃんに言われた。 もっとタメを作った方がいい。 僕サッカー部なんです

          強者

          平野佳寿。 オリックスバファローズの抑え投手。 僕は今日彼のことが大好きになった。 甲子園での日本シリーズ第3戦  オリックス一点リードの9回に登板しランナーを出すも見事に抑え勝利を呼び込んだ。 テレビを観ていてなぜか打たれる気がしなかった。 顔つきが強メンタルを物語っていた。 ピンチにあってもどこかふざけた顔をしているし、まあいけるやろ、と言い出しそうな表情をしていた。 すごいことだ。 敵地での大一番、言わば50,000人が自分の敵だ。 その中で指先の微調整を

          アピール

          街でたまにこんな看板をみかける。 「この道は私達が綺麗にしています。」 歩道の脇の植木などでよく見られる。 なんか冷める。 あ、そうですか。としか思わない。 道を綺麗にしてくれているということはボランティア精神があるのだろう。 ただそのボランティア精神は自慢するものではない。 黙ってやることに美徳があるのだ。 感謝されたいのか? 見返りが欲しいのか? それともなにかの宣伝か?  就活でもいた。私は〜のボランティアに参加し、〜 いやキモいって。 臭いって。

          アピール

          覆面

          この世には覆面パトカーというものが存在する。 不意をつき、交通違反を取り締まるのだ。 しかし、覆面パトカーは大体がシルバーのクラウンという車種らしい。 すなわちシルバーのクラウンに気をつければ速度超過等で捕まることはないのだ。 それは果たして覆面と言えるのだろうか。 シルバーのクラウンなど一般の人はあまり乗らないし、警戒しやすい。もっと不意をつく車両に乗らないと意味がない。 変幻自在に姿を変えてこそ真の覆面なのではないか。 Nボックス、マーチ、軽トラックなど。

          逆輸入

          今日は火曜日ということで、「元々エロくなかったのに、エロいものの比喩として使われてしまったせいでその存在自体がエロく聞こえてしまうようになった言葉たち」 を挙げていこうと思う。 ① 「奉仕」 他人のために尽くすという意味であり、素晴らしい言葉だ。 であるのに「ご」がつくことでより卑猥に聞こえてしまう。 スーパーでも「奉仕品」というように使われるが、主婦もどこか手を出しづらいだろう。 ②シコシコ 言わずと知れたうどんの食感を表すときの擬音だ。 ただもはや使う人はいなくなっ

          祭祀

          NHKで、毎年放送される番組「18祭」。 人気アーティストが18歳前後の若者のために曲を作り、練習をし、共に歌うという企画だ。 この番組を最初に見たのは高校生の頃だった。 自分と同じ歳ごろの青年達が涙を流しながら歌っているのを観てこう思った。 何がやねん。 お前らなんしてんねん。 歌っただけやのによう泣けんな。 まず出演する若者は応募動画によってふるいにかけられる。 この制度によって夢を持ってる風の自己PRの上手いやつが勝ち残ってしまうのだ。 こいつらは夢なん

          マネージャーは本当にすごい。 青春を犠牲にし汚い男に囲まれ過ごす。 よほどのボランティア精神がないとできない。 僕も学生時代はサッカーに打ち込み、マネージャーに支えられてきた。 ただ、女性一同に聞きたい。 運動部のマネージャーをしている同級生を見ていて、どう思った? 僕は本当にマネージャーには感謝をしているし、尊敬する。 ただマネージャーをしていなかったあなた達はどう思っていた? 「男好きが合法的に可愛がられる状況を作りやがって、姑息な。私の方が絶対可愛いのに。」

          継承

          皆さんは気づいていただろうか? 水曜日のカンパネラの人が変わったということに。 5年ほど前、世に出たときと今では、女の人が違うらしい。 ていうか水曜日のカンパネラってグループ名やったんや。 初代ボーカル、コムアイは最近、アマゾンの奥地で妊娠をしたらしい。 なんじゃそりゃ。

          徳ジェンガ

          徳を積む、という言葉がある。 日頃から善い行いを重ねておくという意味で、儒教など東洋思想に由来するものだ。 今日、僕はM-1グランプリの2回戦がある。 出番までには時間があるので今から家の掃除をしようと思っている。 しかし考えた。 これは、果たして「徳を積む」になるのだろうか。 家の掃除は人として当たり前のことだ。 別に誰の役にも立っていない。 というかそもそも日頃から掃除をしていればこんなことにはならない。 ばら撒いていた徳を回収し、元の位置にしまうだけだ。

          徳ジェンガ