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アメリカでデビューするということ

ジョングクのソロアルバムのリリースを間近に控え
どんな楽曲が聴けるのかとても期待が膨らみます😊
今回はソロでカムバックではなくアメリカデビューとの事でアルバムはALL ENGLISHとなっています。
10/20にThe kid LaroiとCentral CeeとコラボしたToo muchもとても良いですね♡
Laroi名義でのリリースですが歌い出しのジョングクの歌声と流暢な英語は正にAmerican pop artist✨
Seven , 3Dに引き続き、ソロアーティストとしてアメリカで充分にその魅力を発揮しています✨

🔗The Kid LAROI, Jungkook, Central Cee 'Too much' Official MV

韓国アイドルのジョングクが英語オンリーのアルバムをリリースするにあたり、1部のファンから韓国語の曲も聞きたいな、何故アメリカデビューなの?などの声も耳にしています。
私自身はアーティストにとってアメリカで活動する事はとても有意義な事だと思っています。
その理由について、解説させて頂けたらと思います。個人的な見解の1つとして見て頂けたら幸いです

アメリカンドリームだけではない魅力

他国のアーティストがアメリカデビューを目指すのはズバリ音楽の種類と環境が整っているからです。
アメリカは古くからその国民性からあらゆるジャンルの音楽を生み出し、お互い影響し合いながら様々に変化をしてきた、音楽の宝庫です。
R&B,Jazz,Soul music, Rock , Heavy metal, pops ,Country,など移民の歴史を持つアメリカは多種多様な音楽を育む環境にあり、人の流れと共に他国から沢山の楽器も流入しています。
昔からあるベーシックな音楽を時代の流れに合わせて取り入れ変化して行ったジャンルとしてはHip Hopがあります。
FunkやSoulから派生したジャンルです。
ざっくり挙げただけでもこれだけの音楽がアメリカの歴史と共に歩み、数多くの素晴らしいアーティストを生み出す環境も整っているからと言えます。
ニューヨークにあるジュリアード音楽院は世界で1‐2を争う音楽大学でクラッシックは勿論の事、舞踊や現代音楽など幅広く学べ多くの優秀な演奏家やアーティストを輩出しています。
また、ブロードウェイミュージカルやハリウッドといったShow Bizも確立されており、ジョングク自身も練習生の時にアメリカにダンス留学をした経験がある事も非常に有名ですが、音楽や芸能を志す方にとって学ぶ環境が整っているアメリカはとても魅力的だと言えるでしょう。
とはいえ、誰しもがアメリカを夢みて目指しそこで活動できるわけではありません。
他国でアーティストとして活躍している方ですら振るい落とされる厳しい世界。
アメリカは夢だけでなく、現実も目の当たりにする場所。その中に入るには並大抵の事ではないのです。

3D Feat.Jack Harlow Official MV

BTSの音楽と洋楽の絆

洋楽は色々な国で愛され、その技法や音楽そのものに影響を受けた方々も多いと思いますが、BTSもまた、洋楽や洋楽アーティストの方々と深い関わりがあります。
ひと括りりに洋楽と言ってもイギリスの音楽British rock やPopsの方ともBTSは親交がありますので、アメリカだけに限定されるわけではないですが、RMはエミネムの音楽を聴いてラッパーを目指した事は幅広く知られている事です。実際にRMの初期のミクテはHip Hopの要素も多く、自身がソロで作詞作曲した楽曲はR&Bを継承する曲が多いです。
JHOPEは自身のソロアルバムHope worldでアメリカンラッパーのJCOLEと出会い、音楽的にもその絆を深め入隊前にリリースしたOn the streetでもコラボをしています。
Vがリリースしたアルバム曲はJazzやR&Bの楽曲主体で構成されており、2022年のドライブVLOG中も
JazzやR&B,プログレといったレトロアメリカンの曲を日常的に聴いている姿を見せてくれています。
ジョングクはJustine Beverの大ファンでLive配信でも洋楽カバーをよく披露してくれます。
今回のソロ活動ではLattoやJack Harlow , The kid Laroi Central Cee, など若手実力派ラッパーとFeat.しており、2022年にCharlie puth とのコラボしたLeft and Rightはメガヒットした曲となっています。
Charlieは絶対音感の持ち主ですがジョングクの歌声を絶賛しており今回のコラボでジョングクはCharlieの声色と見事にマッチしつつ、自身の個性は残す素晴らしい歌声を披露しています。

Charlie Puth Feat.Jungkook Left and Right Official MV

Charlie  PuthとJungkookは2017年にWe don't talk anymoreのカバーをCharileのピアノセッションで披露した時から親交があり、Jiminと共にカバーをミクテとしてリリースしています。
SUGAはBTSの楽曲、Boy with LuvでFeat.したHalseyのlilithでコラボをしています。
JinはCold playの大ファンでMy UniverseでCold playとコラボして以来、ボーカルのクリス・マーティンとはとても仲が良く、Jinのソロ曲、The Astronutsはクリスのプロデュースでリリースしており、入隊前にはアルゼンチンで行われたCold PlayのLiveでThe Astronutsをファンに初披露しています。
Cold Playはイギリスのバンドですが、世界的に人気があり全米BillboardやAMAS、グラミーといったアメリカのアワードにも何度もノミネートや受賞をしています。BTSの活動の中ではCold playの楽曲Fix youのカバーをイギリスの音楽番組で披露しBTSカバーのFix youもまた高い評価を得ています。

BTS Official TV Fix you MTV unplugged 

メンバー個人だけではなく、その他のBTS楽曲でもMegan the starion, Benny Blanco,Snoop dogg,Lauv,Hary Stylesなど多くのアーティストがコラボをしていますが、そこにはBTS側がカバーやコラボを希望した曲、アーティスト側からOfferがあった曲、アーティストの曲が好きでカバーした曲、経緯は様々です。
ジョングクは数々の洋楽カバーを披露していますが、公式カバーリリースはしておらず、ミクテという形で公式TVやSound Cloudで聴く事が出来ます。

夢だけではないアメリカデビューの壁

BTSは大規模なグローバルファンダムを持つアイドルですが、そんな彼達でも全米での活動には大きな壁が立ちはだかります。
洋楽という不動のジャンルは実力主義であり、また
Billboardやグラミーなどのタイトルを得るにはBTSと言えど容易ではありません。
BTSは2017年のDNAからノミネートされていたAMAS,アメリカンミュージック・アワードで最優秀賞を手にしたのは、2021年のButter。初ノミネートから受賞まで5年かかっています。
また韓国アイドルがアメリカでBig titleの賞を得たのはBTSが初めてです。
グラミーは2021年にDynamiteと翌年Butterでノミネートされていますが受賞はまだ叶わずです。
(2020年のグラミーはパンデミックで中止)
これは洋楽というジャンルや文化の違いも大きな壁となっていると私は感じます。
アメリカはアイドル文化がない国。BTSはその楽曲のクォリティーやメンバーの歌唱、表現力の高さから
アメリカでも多くのファンがいますが、これはかつては想像もできない程 異例な事です。
海外アーティストがアメリカデビューを果たし、その中に溶け込むには実力は勿論必要ですが、それだけではありません。アメリカの市場を知るプロデュース力も求められます。
BTSの所属事務所、Hybeはアメリカにも拠点を持ち、ジャスティン・ビーバーなどのメジャーアーティストをいち早く自社の事務所に迎え入れています。
BTS初のAll Englishの曲、Dynamiteはアメリカでも多くのファンを魅了し、より大きなファンダムを作るきっかけとなった曲です。
パンデミックの中で自然と生まれた楽曲ですが、曲やMVの構成は見事に市場にマッチしていたと言えます。
カラフルで明るいPopな曲とMV。彼達が得意とするダンスを適時に取り入れストリーミングで聞きやすい尺となっています。
楽曲制作はどのアーティストにも言える事ですが、売れる音楽を意識しながら作るという側面もあります。売れるを意識すると言われると心地良くない感じを受ける方もいると思いますが、それは決して対価を受け取る事に集中するという事ではなく、自身が伝えたいメッセージを大衆が求める楽曲に載せる。逆を言えば大衆から求められる楽曲スタイルを自身の音楽に取り入れる事で、人の心に触れる音楽が生まれるGive and Takeだと私は考えています。
アメリカのように巨大な音楽市場でデビューするのは決して容易ではありません。
他国籍アーティストもアメリカ在住である事も多く、異文化からの参入は高い壁を乗り越えなければ実現しないのです。
グラミーは審査基準が大衆音楽に振れないという特性があります。
その審査基準は度々アメリカ国内のアーティストからも公平さに欠けると問題視され、一部ではノミネートを受けても参加しないというアーティストも見受けられます。
これは自国の市場保護を優先するという意味もあると思いますが、移り変わりが早い音楽市場を審査員がどう捉えるかによるものと私は思います。
実際に声楽部門ではグラミーで日本人が受賞している経歴もあり、審査基準は目に見えている事だけでは計れないものがあると私は思います。

アメリカデビューするということ

ジョングクはソロ活動をアメリカデビューという形で行っています。
11/3にはソロアルバムGOLDENをリリースしますが
全て英語曲で構成されていると思われます。 
英語曲も素敵ですが、彼の柔らかく優しい声の韓国語の曲も聴きたいという声もファンの中では聞こえますが、ジョングクがアメリカデビューする事は彼自身の歌声の幅を広げるだけではなく、今後のBTSの活動の間口を広げると共に、今ある基盤を守る事に繋がっていると私は感じています。
ジョングク自身はジャンルに関わらずどんな曲も歌いこなす歌手になりたいと、度々インタビューやLive配信でも語っており、Harly StylesやSilk SonicなどのLiveに観覧に行くと、ファンとして楽しむ側面もありながらもどうやったらあの声が出せるのだろうと、仕事に繋がる目線でもLiveを観覧していると語っています。
アメリカデビューは彼自身の挑戦の1つでもあり、軍白期を迎え活動が制限されているBTSがこれまで築いてきた洋楽アーティストや海外ファンダムとの絆を守り、より深めるという大切な役割があると思います。

Official TV Jungkook 3D Shot Film

移り変わりが激しい音楽市場で2~3年の空白を埋める事は容易ではありません。
それでなくとも、パンデミックで海外ファンに思うように会えないまま軍白期を迎え、彼達の不安は計り知れないと思います。
BTSは軍白期が終わってから以前と同じような形で、市場に残れなかった自国のアーティストを見てきています。それ故に今後も音楽活動を続ける事を視野に入れているからこそ、メンバー同士で支え合い、ソロ活動を続けているのではないかと私は思っています。兵役に行く前にできる限り自国ファンにも海外ファンにも会いに行き、誰かが不在の間は他のメンバーが補う。
実際に彼達は短期間で責務を果たすと言う事を時期をずらしてお互い協力しながらやっていると思います。
そんな中でジョングクのアメリカデビューは海外ファンにアプローチし続ける大きな役割を果たしていると思いますし、英語曲でアルバムリリースをするのはDynamiteが各国共通で受け入れられた経緯から英語曲はどの国でも聞きやすいという側面もあると言う点からだと思います。
彼はあらゆる国のファンに僕たちが側にいるよ、必ず戻ってくるからどうか忘れないでとメッセージを送っているのだと思います。
そしてそれは洋楽を長い間聴き、渡米留学の経験がありボーカルとしてどんな楽曲にも馴染む唯一無二の歌声を持つジョングクだからこそ担える役割だと感じます。
私は彼がGOLDENでどんな曲を歌うのか、どんな姿が見れるのか楽しみでなりません😊
黄金マンネと呼ばれた彼の黄金の瞬間を集めたアルバム、きっとこのアルバムで彼は更に輝く事でしょう✨
2025 年にBTSの活動再開を心待ちにしながら🫶

Official X post:Jungkook new album GOLDEN Promotion List

MV:The Kid Laroi , Charlie Puth, BTS OFFICIAL Youtube
Photo:BTS Official X post, Official TV Screen shot
文脈説明上、引用並びに敬称略にて大変失礼します

GukuHappy3

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