一般財団法人 木村潤 記念財団

自らが癌(がん)患者であり、また認知症患者の家族でもあった木村潤が希求した、 “がん医…

一般財団法人 木村潤 記念財団

自らが癌(がん)患者であり、また認知症患者の家族でもあった木村潤が希求した、 “がん医療の向上や認知症による各種弊害・負担が軽減された社会環境の実現” の一環として、木村潤の遺稿を元に寄稿しています。

最近の記事

羊羹に関する記事に寄せて

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

    • 「羊羹」の多様性と保存性

      『羊羹』は伝統的な和菓子の一つであり、その形状は時代とともに様々に変化してきました。 多くの人が真っ先に思い浮かべる形は、棹物の形状ではないでしょうか? 棹物の『羊羹』は蒸羊羮や煉(練)羊羹に多く、一本型で大きなサイズを切り分けて食べるのが普通です。 元来、高級な菓子であった羊羹は、細かく切り分けて食べることが一般的だったため、棹物が主流でした。

      有料
      2,000
      • 「羊羹」の多彩な世界

        羊羹は、日本全国で愛される代表的な和菓子です。 伝統的な小豆のシンプルな羊羹から、様々な食材がを加えた革新的な羊羹まで、その多様性は広大です。 羊羹の魅力とその多様性に迫ってみましょう。 秋の味覚を凝縮した「栗羊羹」

        有料
        2,000
        • 「水羊羹」はお正月の風物詩だった!?

          水羊羹は、煉(練)羊羹と同様に小豆餡、寒天、水分を使用して作られますが、寒天を煮溶かし、餡と砂糖を加えて混ぜた後、型に流し込んで固めます。 寒天や餡の量を少なくして煮詰めずに固めるので、完成品は名前の通り水分を多く含んだ羊羹となります。 その結果、喉越しの良い、まるで「すらり」と溶けるような柔らかさと、軽やかでさっぱりした食感が特徴で、一般的には暑い夏場に冷やして食べるのが定番の和菓子です。 古のレシピ本に見る「水羊羹」現在でも、一部では餡に替えて黒砂糖を使う所もありますが

          有料
          2,000

        羊羹に関する記事に寄せて

        マガジン限定

        マガジン

        • 【和菓子探訪】 「羊羹」編
          7本
          ¥10,000

        記事

          「羊羹」はなぜ「煉(練)羊羹」が主流?

          現在では羊羹と云えば小豆を主体とした餡を羊羹舟と呼ばれる型に流し込み、寒天(テングサなどの海藻を煮て凍結・乾燥させたもの)に水や砂糖を加えて煮立て、じっくりと時間をかけて水分を飛ばしながら餡を練り混ぜて煮詰めて固めたもの(煉(練)羊羹の場合)が主流ですよね? しかし、実は羊羹の主流は長年、葛粉や小麦粉などの澱粉質を蒸して寒天以外のつなぎで固めて作られた蒸して作られるタイプだったのです。 元来は蒸羊羹が主流だった!?羊羹の歴史は、その名の由来となった料理を模して蒸したものから

          有料
          2,000

          「羊羹」はなぜ「煉(練)羊羹」が主流?

          「蒸羊羹」と「煉(練)羊羹」

          一般的に「羊羹」とは、小豆を主体とした餡を型(羊羹舟)に流し込んで寒天で固めたもの(煉(練)羊羹の場合)のことを指しています。 しかし、羊羹の主流は長年、葛粉や小麦粉などの澱粉質を使用し、寒天以外をつなぎとして蒸して固めて作るタイプでした。 これは現在主流の煉(練)羊羹の作り方とは異なります。 蒸羊羹とは

          有料
          2,000

          「蒸羊羹」と「煉(練)羊羹」

          「羊羹」の由来と成り立ち

          一般的には、小豆を主体とした餡を型(羊羹舟)に流し込み、寒天で固めたもの(『煉(練)羊羹』の場合)を『羊羹』と呼んでいますよね? この和菓子の王様とも云える『羊羹』について、その由来や成り立ちなどをお伝えしたいと思います。 羊羹とは羊羹とは、元来は中国の料理のことで、読んで字の如く「羊の羹」のことになります。 (動物である)“羊”の意味するところは簡単に理解可能ですが、それでは“羹”とはどの様なものなんでしょうか? この言葉は現代の日本ではあまり馴染みのないものですが、肉や

          有料
          2,000

          「羊羹」の由来と成り立ち