朝倉市の課題について考える

こんにちは。
ESTADIOの坂田です。

退職前の有給休暇に突入し、だいぶ時間に余裕ができたので、朝倉の人たちとコミュニケーションをとる時間を作っています。

実は過去(2019年)に朝倉市で社会人サッカーチームを作って運営していたことがあり、その時も朝倉の人たちとコミュニケーションを取る機会があったのですが、コロナで収入が減り生活が厳しく、サッカーチームの運営も辞めてしまっていたので、朝倉の人達とのコミュニケーションは久々でとても新鮮です。

今回は、様々な方と話す中で僕がいま感じている朝倉の課題について書いています。

人口の減少について

朝倉市の人口について調べると以下の情報が出てきます。

令和2年 10 月の国勢調査時点で、50,273 人となっています。
推移をみると、直近 10 年間(平成 22 年と令和2年を比較)では、約 6,000 人減少しています。

朝倉市ホームページ 市の現状 令和4年7月1日現在

人口減少は実際に朝倉に住んでいてとても肌で感じています。
同世代はみんな外に出て就職しているし、高齢化社会なので田舎なのに毎週のように近所で救急車のサイレンが聞こえます。

この問題について最初の方は、朝倉を楽しめるスポットやスポーツ施設などの魅力を増やしていけば自然と人口(移住者)が増えてくると軽く考えておりました。

しかし、いろんな人に朝倉に住むというテーマで話していくうちに、"朝倉は住む分にはすでに最高の環境"ということを感じるようになりました。

世界中を旅しながら35カ国で生活していたとある海外の方の話いわく「朝倉が一番住みやすい」そうで、お世辞もあるかもしれませんが、住むという環境だけで考えると確かにそうなのかもしれないと感じています。

主な環境としては、

  • 物価が安い
    家賃などの土地をはじめ野菜やフルーツも周りの地域と比べても朝倉はかなり安いです。

  • 立地
    九州のほぼ中心に立地しており、高速道路も朝倉を横に横断する形で通っております。(甘木IC、朝倉IC、杷木IC)
    また、空港までも車で1時間かからない距離にあり、公共の交通機関が少ないことを除けば立地自体は素晴らしいと感じています。

  • 公園
    地味にメリットに感じているのが公園の多さです。
    甘木公園、夜須高原、筑前ぽぽろなどの大きな公園をはじめ三連水車の里などの小規模な公園まで、子育て家庭には嬉しい公園がたくさんあります。
    しかも、駐車場も多いけど交通量が少ない、見晴らしがいいなどといった公園の質も抜群です。

と、まぁこんな感じです。

では、なぜ移住する人がいないのか?
答え自体はとても簡単で、"住居"と"雇用"がないからだと考えています。

住居については「ない」というよりも、アパートなどの賃貸は少ないけど空き地は多いという状況かつ、空き地を欲している人と空き地を持っている人のマッチングがうまく成立していないと感じています。

雇用については「ない」です。
7月に仕事を退職するので、最近は求人サイトを目にしていますが、少なくとも僕の持つノウハウ(イベント・採用・Web・デザインなど)が活かせそうな朝倉での仕事は見事にありません。笑

人口減少は大きな課題であることは間違いないのですが、改善することは尋常じゃないくらい難しいだろうというのが今の感想です(諦めているわけではありません)

市外の人の来訪について

次に感じている課題は、市外と人が観光などでちょっと遊びに来る場所としてのイメージが弱いということです。

自分の周りの人やSNSなどを見ていると、お隣のうきは市に遊びに行ったという人はかなり多く見かけますが、朝倉市に遊びに行ったという人はまるで見かけません。

正直、観光スポットや立地だけでいうと朝倉のほうが勝っていると感じているのですが、認知や体験の提供の部分で大きく差があるのでしょう。

ここからは僕が10年間イベントの集客に携わってきた中で培った、人のイベントの来場までの行動について述べます

人が足を運ぶまでの行動はいくつかの段階に分けられ、集客においてはその段階を途中で離脱することなくすべてクリアしてもらう準備(行動のデザイン)が重要です。

認知(イベントの存在を知る)

理解(イベントの内容を理解する)
↓ 
検討(イベントに行きたいか考える)

判断(イベントに行くか考える)

体験(イベントを体験する)

この行動の中で裏技レベルで離脱率が低くなる認知の方法が、"いい口コミによる認知"です。
1人のお客様にいい体験を提供できれば、そのお客様が別の人に"いい感想を伝える(認知させる)"ことで、聞いた人の理解・検討・判断での離脱率を大きく下げることができます。

ここで朝倉の話に戻ります。

朝倉市はうきは市にくらべて、認知の総量が不足していることや、口コミなどの質の高い認知が少ないということが根本的な課題だと考えています。

うきは市にはおしゃれなカフェなどが多いといった意見も聞きますが、それは初期フェーズに質の高い認知をとり、多くの人に"うきは = おしゃれなカフェ"のような印象をつけることができた結果、波及効果でおしゃれなカフェが増えたというのが本質だと考えています。

"人を集める"ということに関しては、10年間プロとして仕事をしてきたノウハウを朝倉に還元できる気がしているので、なにかいいアイデアがないか考えているところです。
(うきは市はWebメディアの質も高いので、まずは負けないくらいメディアを作りたいとは思っています)

↑うきは市の観光ポータルサイトです。
全体的なデザイン性も高く、とても重要なモバイルユーザビリティも非常にいいと思います!

スポーツ環境

次に感じている課題はスポーツ環境についてです。

朝倉のスポーツ環境は、環境が全くないわけではないけど満足はできないといったところでしょうか。

自分は小学生の頃に朝倉でサッカーを始め、プロサッカー選手になりたかったのですが、中学にサッカー部がなかったので一旦サッカーを辞めるしかありませんでした。(結局その後は転校してサッカーを続けました)
ただこれは、お金を払ってクラブチームに通えばサッカーを続けれたので、正確に言うとサッカーができない環境だったわけではありません。

ここに関して良くしていくために必要だと思うことはたくさんありますが、まずはスポーツ施設の充実だと考えています。

市の計画などをみていると、建物の老朽化により多くの施設が2030年までに改修が必要だったり、朝倉農業高校の跡地にスポーツ施設ができる予定があるようなので、朝倉市のスポーツ環境を整えるならまさに今だと感じています。

が、いまのところ誰にどういうアクションを起こせばいいのかわかりません。笑

最後に

以上、ざっくりですが今回は3つの大きな課題について書きました。

  1. 人口減少

  2. 市外からの来訪者

  3. スポーツ環境

これらを少しでも改善して、よりよいまちづくりに貢献できるよう自分に出来ることを考えたいと思います。

ESTADIO
https://estadiodesign.com
坂田 拓也


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