ただ価値を創ることに集中する

大きめの広告代理店からスタートアップへ。働き方や貢献の仕方で、マインドセットをアップデートしなければと感じることもあります。今回は「価値を創る」ことについて。

広告代理店のオプトにいたころから、どうすれば世の中に価値提供できるのか考えていたつもりでした。それでも振り返れば、顧客からは遠く、課題をサービスに反映させるにはたくさんの人の合意が必要でした。

広告効果の可視化という、ある程度決まった価値提供のあり方を先人たちが作ってくれていて、その延長線上でサービスをさらに鋭くするためにアップデートをしていたような気がします。

スタートアップでサービスを創る

スマイループスに転職してから、マーケティング全体を見ようと自分なりに背伸び(になっては本来ダメなのですが…)をしています。その中でランウェイとバーンレートを常に視界に入れ、顧客への問いを繰り返し、業界の知見を有している人に話を聞きまくりながら事業を作っています。

サービスは常にベータ版のような状態で、新しい貢献の方法を探しています。最も違うことはゼロベースで考えることだと感じています。いままでどれだけサービスありきで考えていたんだろうと思います。

目線を顧客に合わせる努力をし、調べるほどサービスの課題が見えてくる状況です。日々の仕事の中で「まだこんなもんじゃない」という自分への問いかけを繰り返しています。事業には熱狂しているけれど、まだまだよくなると確信しながら仕事をしています。

地に足の着いた価値提供

「ZERO to ONE」という本を読んだとき、優れたスタートアップはカルト的(教義的)であると書かれていました。これは間違いないと思います。サービスや企業の根底にある思想を信頼できないと、立ち上がりの苦しい時期に崩れてしまいますし、世代を超えることは決してないのだと思います。

しかし同時に、方向性を間違えるとサービスが育たないとも思います。「自信の上には奢りがあり、謙遜の下には卑屈がある。」とは大滝秀治さんの言葉ですが、思考に夢中になりながらも、常に現実を正しくとらえることが教義的でありながらも地に足の着いたスタートアップだと思いますし、そんな集団が最高のサービスを創れるんじゃないかと思っています。

全然奢れる状況じゃないので、あまり適切じゃないかもしれないのですが。謙遜しなければと思えるくらい、誇れるサービスを創りたいと思います。




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