猫おばさん
晴れて猫おばさんになった。
今までは犬おばさんだったけれど、これからの私は犬猫おばさんだ。
南国ぐらしというのは、いろんな生き物との闘いがつきものだが、我が家が困っているのは、ネズミ。ネズミってさ、顔は可愛いのにしっぽがあんなんだから、リスに負けるんだよね。リスだってネズミと同じようなことするのにね。
話を戻してネズミ。
奴らはありとあらゆるところに潜り込み巣作りをする。そしてそこにあるケーブルやらなんやらを食いちぎる。細かい描写は気持ち悪いので避けるが、とにかくあいつらはひどい。
で、ネズミといえば猫でしょう。
義母の実家はネズミ対策に蛇が普通にいたけど、流石に蛇を飼うのは難しい。だからうちに猫が欲しいね、と、ずーーーーっと思っていたのです。
日本でお家の中で暮らす猫ちゃんとは違って、自由に気ままにいろんなところを行き来する、そういう猫との暮らしをいつか始めようと、そして夫の愛車のボンネット内に巣作りを何度も試みるネズミを追い出してもらおうと思ってきました。
猫は犬みたいじゃないからいらない、と娘たちは反対、夫は猫のトイレのしつけができればオッケー、息子の意見は聞いてないや。だってあんまり家にいないしね。
まあ、出会いがあったら家につれてこよう、程度に思って数カ月。いよいよ出会いがありました。借家時代の大家の家に産まれた猫が晴れて家族になりました。
初日はミャアミャア泣いて逃げて隠れてどうなるんだろう、と思ってたら、翌日にはすっかりなつき、先住犬とバトルしながら簡単に我が家に馴染みました…猫ってそういうものなの?たまたまこの子が、そういう性格なの?
ハンターとして飼い始めたなんていうと、猫好きさんから怒られちゃうというのはわかっています。でもね、ここは南国。許してください。
今も私の太ももの上でくつろいでおられます。犬しか知らなかった私がこれから猫のことを知れるのでしょうか。
猫なんていらない、絶対に世話しない、お母さん一人で頑張って、と言っていた娘たちもでれでれです。
猫ってすごいね。
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