こんにちは、「根本雅祥（ねもとまさよし）」といいます。「ソルトコントロール」という方法を使って、塩分管理の支援サービスを提供しています。

この＜番外編＞では、僕が白血病の治療を通して得た気づきや情報などをまとめています。

（これまでに書いてきた記事はコチラで見られます↓）

それでは、どうぞ！

闘病にかかるお金の話 〜支出編〜

質問箱に「書ける範囲でいいので、お金のことを教えてください」というものがあったので、これについて書きたいと思います。今回は「支出のお話」です。あくまでも「根本の場合」ですのでご注意ください。

入院中（８ヶ月間）の費用
僕が入院中に支払ったのは次の８項目です。
順番に説明していきます。
１.  医科診療（保険診療）
２.  歯科診療（保険診療）
３.  自費診療（保険外診療）
４.  食費
５.  個室利用料
６.  ＨＬＡ検査費
７.  骨髄バンク費用
８.  生活費

１.  医科診療（保険診療）
保険が適用される医科の診療費用です。これは年齢と所得によって上限が異なります。造血幹細胞移植にかかるものはすべて保険適用となるため、この範囲内に収まります。

引用元：協会けんぽ

僕は役員報酬を月額２０万円に設定しているので「④区分エ」に該当し、入院から３ヶ月間は「５７,６００円」、それ以降は「４４,４００円」でした。入院期間が８ヶ月だったので「合計３９４,８００円」がかかりました。

ちなみに、この８ヶ月間で実際にかかった医療費はなんと「２,０００万円」を超えます。日本の医療制度を作ってくださった方々には本当に感謝しています。

２.  歯科診療（保険診療）
こちらも保険診療なのですが、医科と歯科では会計（レセプト）が分かれているため別で記載しました。歯科診療分は「１７,５００円」でした。

３.  自費診療（保険外診療）
これは精子保存の費用です。ただし、以下の基金へ申請をすればこの費用を補填してくれるため、費用負担は「０円」でした。（僕はこの基金に本当に助けられました。ありがとうございます！）

４.  食費
病院によって費用は異なりますが、僕の病院では１日あたり「１,０８０円」がかかりました。ただ、食事ができそうにないときは「食事不要」と予め伝えておくことで、その分は請求されなくなります。

僕の場合、骨髄移植後４週間くらいは何も食べられなかったので、その期間の食費はほとんど請求されていません。結果として、入院８ヶ月間の合計は「１８４,３２０円」でした。

５.  個室利用料
これに関してはまた別の記事で書こうと思いますが、本来支払う必要のない「４３,２００円（２日分）」を払わされました。これは患者への詐欺行為だと思っています。ハッキリ言って激しく怒ってます。

６.  ＨＬＡ検査費
造血幹細胞移植を行う前に、患者とドナーさんの白血球の型を調べるための検査費用です。この費用は予定通り移植を行えば「１.  医科診療」の中に入るのですが、移植をしなかった場合は自己負担となります。

僕は予定通り移植をしたので、費用負担「０円」で検査をすることができました。

引用元：ＨＬＡ研究所

７.  骨髄バンク費用
患者とドナーさんが行ういろいろな検査の費用です。詳細は省きますが、ドナーさんが決まるまで課金されます。僕の場合、３名のドナーさんの費用がかかり合計「１８２,２００円」でした。

引用元：骨髄バンク

ちなみに経済的な理由がある場合、免除制度もあります。

引用元：骨髄バンク

また経済的な理由がある方は、以下の基金へ申請をすればこの費用を助成してもらえます。

８.  生活費
最後に生活費です。これは詳細な金額が残ってないのですが「食費、家電、服、日用雑貨など」をすべて含めると月に平均１２万円くらいはかかっていたと思います。８ヶ月の合計では「９６万円」になります。

この生活費は、あくまでも「入院中に病院内で発生した費用」です。病院外で発生している「家賃、通信費、光熱費など」の生活費は含んでいません。

最終合計

以上から、入院８ヶ月間で「１,７８２,０２０円」がかかったことになります。病院の中だけでもこれくらいのお金がかかるので、やっぱり突然の病気って怖いですよね...

ただ文中にも書いた通り、実際には「２,０００万円以上」の治療費がかかっています。何度申し上げても感謝しきれませんが、日本の医療制度には大きな声で「ありがとう！」とお伝えしたいと思います。

本当にありがとうございます！

おわり

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