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【白血病は突然に】 <番外編> 写真で振り返る、白血病宣告からの3年間

こんにちは、「根本雅祥(ねもとまさよし)」といいます。「ソルトコントロール」という方法を使って、塩分管理の支援サービスを提供しています。

この<番外編>では、僕が白血病の治療を通して得た気づきや情報などをまとめています。

(これまでに書いてきた記事はコチラで見られます↓)

それでは、どうぞ!


白血病宣告から3年

白血病の宣告をされたのは、ちょうど3年前の今日「2017年5月9日(火)」でした。「ただの腰痛、ただの発熱」だと思っていたらまさかの白血病宣告。そこからちょうど3年が経ちました。

骨髄移植からはまだ2年半しか経っていないため油断はできませんが、今のところ再発に関する悪い兆しはまったくありません。このまま何事もなく時間が過ぎてくれることを、ただただ願っています。

2年前くらいまでは一番の心配ごとが「自分の身体」だったのですが、今の悩みの99%は「資金繰り」なので、かなり普通の人に戻ってきたという実感があります。(どうやらマズローさんの言う通り、命の危険を感じなくなると悩みの種は次の段階へ移るみたいです笑)

ここまでこれたのは、支えてくれる友人・知人・家族のお陰です。入院中も退院してからも「本当にありがとう」という気持ちでいっぱいです。少しずつ、いただいた恩をお返ししていこうと考えています。


3年間を写真で振り返る

ここで、自分の記憶を整理するためにもこの3年間を写真で振り返っておこうと思います。いまこの瞬間にも白血病の宣告を受けた方がいるかもしれないので、僕の3年間が何かの参考になれば幸いです。

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↑3年前の今日
わけが分からない状態

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↑入院から2週間後
抗がん剤の脱毛に備えて、自ら丸刈り

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↑入院から1ヶ月後
無菌室に慣れて、入浴の代わりにビニールプール浴

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↑入院から1ヶ月半後
無菌室での軟禁生活から一瞬だけ開放される

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↑抗がん剤治療が2クール終わったあとの一時休暇
友人の実家の旅館に泊まり、その豪華さにビビる

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↑移植前処置の直後
放射線で完全にノックダウン、ここからが本当に大変だった...

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↑移植後
ここから1ヶ月間はほぼ何も口にできず、人生の最悪期

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↑移植後
モルヒネが効かず、いろいろな激痛に耐え続ける毎日

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↑移植後
3週間ぶりくらいに、部屋から廊下へ出たとき

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↑退院した日
10歩くらい歩いては吐きそうになってました

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↑退院して5ヶ月後(2年前の今ごろ)
この頃からすこ〜しずつ回復していきました

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↑1年前の今ごろ
この頃になると、外見は至って普通の人


いまの調子は?

久しぶりに会う方に「調子はどう?」と聞かれることがあるので、簡単にまとめてみたいと思います。次のようなところがまだダメな感じです。

・両脚の大腿骨頭が壊死しているので、歩くのはそこそこ大変です。少し前までは右脚だけだったんですが、最近は左脚にも違和感を感じるようになってきました。人工股関節の手術をすれば何の問題もないのですが、いまは免疫抑制剤を飲んでいるので手術ができません。いつできるかも分からないので、少しだけストレスです。

(追記)
2020年9月に左脚、12月に右脚の人工股関節置換術(THA)を行いました。まだまだ筋肉が変な感じではありますが、杖なしで普通に歩けるようになりました。20〜30年くらいは維持できるということなのでホッと一安心です。

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・甲状腺の機能が悪いこともあり、ホルモンとか中性脂肪とかが異常値です。でも薬を飲んでいればある程度落ち着くので、そこまで心配はしていません。ただ血管が少し狭窄してきているので、そのあたりは気をつけて見ています。

・治療中に使った抗がん剤「オンコビン」の影響で、足の指の末端が常にしびれています。ただ、もう慣れてしまっているのでそこまで苦痛ではありません。

・あと、不整脈がよく起こります。少しすると治るので特にまずいものではありませんが、やっぱり結構ビビります。ビビりすぎると軽いパニック発作を起こします。

・最近よく、蕁麻疹が出るようになりました。複数の場所が一斉に腫れたりします。でも「ザイザル」という薬がよく効いてくれるので、かゆみはあまり出ません。


幸せとは何か

たまに「病気になってから変わったことってある?」って聞かれるんですが、そんなときは必ずこのように答えるようなりました。

「なんでもない日常が幸せに感じるようになったんだよね」

長い長い闘病を経験した結果、普通の生活がいかに貴重なものなのかを思い知らされました。晴れた日に外を歩いて、家族と食事をする。普通に仕事をする。それがいかに素晴らしいことか。

闘病を通じて「幸せの基準」が下がったことは、人生にとって大きなプラスなのかなと感じています。いまは何をしていても幸せです。このことは、病気からもらった一番の宝物かもしれません。村上春樹さんの言う「小確幸」を毎日感じている今日この頃です。


最後に

宣告から3年を迎え、生きている間にいろいろな貢献を社会へしていきたいなぁという気持ちが強くなってきました。ドナーさんからせっかくいただいた命なので、これまで以上に大切に生きていかねばという気持ちです。

そこで、もし僕にご協力できそうなことがあれば、ぜひお声がけください!少しでも僕がお力になれるのであれば、これ以上にうれしいことはありません。ぜひ、SNSなどでメッセージをもらえたら嬉しいです。

これからもどうぞ、ヨロシクお願いします!


おわり


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