スター・ウォーズのエピソード8は本当につまらないのか?

どうやらスター・ウォーズのエピソード7〜9は面白くないらしい。ツィッターやノートで、そう発言している人が多いから、残念ながら面白くないのは事実のようだ。でも本当に面白くないのか?

【どんなにつまらない映画にも、面白いと思う人がいる。どんなに面白い映画にも、つまらないと思う人がいる。ならば、全ての映画を面白いと思う事ができるのではないだろうか?要は見方の問題だと思う】

これは、私の映画に対する価値観である。


私のこの価値観が完全に固まったのは、ちょうどスター・ウォーズのエピソード7が間もなく公開される頃だ。いろいろな場面でスター・ウォーズの記事や紹介が増えている中、『1番好きなスター・ウォーズのエピソードは?』みたいなアンケート結果を見た時の話だ。私の中では完全にビリだと思ったエピソード2が3位くらいにランクインしていた。

「嘘だろ?」

最初は信じられなかったが、受け入れるしかなかった。これはアンケートだ。私の考えが少数派だったのだ。

でも、やっぱり納得はできなかった。そして、ここで私は気が付いた。

『1番好きなスター・ウォーズは?』

【1番好き】と【1番面白い】は似てるようで、全く違う。なるほど…
私がエピソード2に対して思っている感情は何なんだろう? 好き?嫌い? 面白い?つまらない?

ストーリーとしては、アナキンとパドメがどうやって恋に落ちるかが描かれ、アナキンと母親の別れ、義理の家族、クローントルーパーの誕生、クローン戦争、等…かなり濃い内容だ。面白くない訳がない。

でも、私の中にある感情は明らかに【負】
そうだ、私はエピソード2は嫌いなのだ。


では、嫌いなポイントを挙げてみよう。

①ヘイデン・クリステンセンの芝居が下手


上手いと思っている人もいるだろうが、私はどうも苦手。

②CGのクリーチャーが嫌い


エピソード4〜6は、基本クリーチャーは着ぐるみだった。そこにリアリティが感じられたのよ。エピソード2は、とにかくCGのクリーチャーばかり。

③飛び回るヨーダ

これ好き嫌い分かれると思うのよね。CGのヨーダも苦手だけど、飛び回るのには冷めたよ。

④飛び回るR2-D2 

やり過ぎよね。エピソード4〜6では飛ばないでしょ。


こんなのスター・ウォーズじゃないよ。と感じていたから嫌いなんだよね。

この【こんなのスター・ウォーズじゃないよ】って結構当たっていて、エピソード4〜6を崇拝している人は、自分の中のスター・ウォーズの価値観を否定された気になっていると思うのよね。だから、この世代の人はエピソード1〜3 が苦手。

でも、エピソード1が初めて映画館で観たスター・ウォーズの世代の人は、4 〜6を崇拝していない分、すんなりとエピソード2を受け入れたのではないだろうか?
そして、この世代の人は、自分のスター・ウォーズの価値観はエピソード1〜3が絶対であり、4〜6は古臭くて受け入れない。7 〜9は価値観がズレているから受け入れないのではないだろうか?これがまさに【こんなのスター・ウォーズじゃないよ】なのだ。

自分の価値観と違うから面白くないとするのは暴論だ。ましてや駄作とか評価するのも以ての外だ。映画を観る時に、粗探しばかりしていないか?同じくらいの熱量で、良い所は探したのか?
どんなに嫌いな映画でも、絶対に良い所はある。

エピソード8が面白くない、駄作だと言っているあなた!もう一度エピソード8を観てくれ。良い所を探してみて欲しい。絶対にあるから。
もし無いと言うのなら、あなたには映画を観る目が無いと思う。だって見つけている人はいるのだから。

エピソード7以降、私は昔ほどエピソード2が嫌いではなくなった。いろいろな時代のスター・ウォーズがあり、いろいろ世代のスター・ウォーズがある。順番をつける必要はない。

ただ1つ絶対なのは、スター・ウォーズこそが最も熱狂的に愛された映画シリーズなのだ。





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