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【エッセイ】銀シャリのお話

「銀シャリ15周年+3ツアー『不思銀の国のシャリス』」広島公演を観てきました。

会場は「西条駅」の近くにある「東広島芸術文化ホール くらら」。私は広島県でも山口寄りの所に住んでいるので、最寄り駅からJRで一時間はかかります。

まだ公演が残っているので詳しいことは言えませんが、新作漫才数本にロケVTRを加えたおよそ90分のライブでした。

内容としては、とにかく漫才が面白い!二人の掛け合いが面白い!これに尽きます。

M-1グランプリで優勝する前から、橋本さんと鰻さんは漫才の技術に長けていました。それだけしゃべりのテクニックを持っている人たちが、フリートークの延長のような、自然な会話に見えるネタでドッカンドッカン笑いを獲っている姿は、逆に誰も真似できない領域だと思いました。

ネタの題材も、普遍的でわかりやすく、それでいて着眼点が変わっているので、ベタな漫才とはまた違う味わいがあります。

また、鰻さんが一般論とズレたボケを言っても「鰻さんなら言いかねない」と思わせられるラインのズレなので、理不尽なボケでもスッと入ってきます。とにかく二人の漫才は自然体です。

さて、今回なぜ私が銀シャリの単独ライブに足を運んだかというと「オールナイトニッポンポッドキャスト 銀シャリのおトぎばなし」という毎週更新のポッドキャストを聴いて、普段から二人の喋りで楽しませてもらっているからです。

会話の中身はとても小さい日常的なことが多いのですが、それが魅力的でずっと聴いていられます。

何より言いたいのは、銀シャリは橋本さんがガッと多めにツッコむイメージがあるという方も多いと思います。実際、ポッドキャストでも割と主体になって喋るし、いつまで経っても原稿読みが上手くならない鰻さんに細かくツッコんだりもします。

それでも、鰻さんが主体となって喋る回もあるし、いくら橋本さんにツッコまれても、ほぼ毎回「それはすまんな」で流すので、ギスギスした空気にならないのです。

M-1チャンピオンが新たにネタを作って披露すると「このネタでもう一回優勝できる」という評価が起こる場合があります。仮に今の銀シャリが4分ネタを作ってM-1に出て、優勝できるかは私にはわかりませんが、今回の単独を観て「一生漫才で芸人やっていけるだろうな」と思いました。

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