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【エッセイ】B型事業所日記~半年経ちました~

何度か別の記事で書いているのですが、ASDという発達障害を持つ私は今「就労継続支援B型事業所」といういわゆる作業所のような場所で働いています。就労継続支援事業所にはA型とB型があり、私が通っているB型は、雇用契約を結ばないため、もらえる給与が最低賃金を下回ります。毎月わずかな工賃を頂いて、働くことに慣れていくのが目的です。

事業所は、勤務日が月曜日から金曜日まであり、1日最大4時間です。1週間に最大20時間働けることになります。土日はお休みで、平日も休むことは可能ですが、当然その分工賃が減ります。一ヶ月に勤務した日数によって、努力賞としてボーナスがもらえます。

今通っている場所は、カフェ併設の事業所で、行う作業もそれにまつわるものが多いです。私は毎日のように、コーヒー豆を良いものと悪いものに仕分けています。最初は他の利用者さんと同じスペースで作業していたのですが、周りの人が怖かったり、話し声が気になったりするということで、廊下のような狭いスペースに机と椅子を置いて、完全に一人で作業しています。

それでも、作業スペースから人の声や咳が聞こえてくると、とてつもない恐怖を感じることがあります。最初のうちはイヤーマフや耳栓を使用していたのですが、それではかき消しきれないので、最近はワイヤレスイヤホンを使い、YouTubeに上がっている雨のBGMを流して、直接的な指示以外は何も聞こえない状態で作業をしています。ラジオなども聴こうと思ったら聴けると思うのですが、作業中に娯楽を味わうのはいかがなものかと思うので、さすがに止めています。

カフェ併設の事業所なので、たまにコーヒーの差し入れがあります。コップに多めに入っている時は、「15分ごとに少し飲もう」という風に、分割して自分にご褒美をあげようとするのですが、そうやって決めると時間の流れが遅く感じてしまうので、難しいものです。

水曜日はお休みをもらっていたり、火曜日は1時間だけだったり、まだまだ1週間の勤務時間は少ないので、これから少しずつ増やしていけたらと思っています。目標は、8月までにはフルタイムで出勤することです。

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