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パリでワーホリネイリストvol2

自分のサロンを一時閉め、フランスへ行くと周りの人に話していると
「何かを学べるの?」「フランスに行く意味があるの?」と多くの人から聞かれました。
これは私自身も海外渡航を決める前にぶつかっていた設問でもあります。
「レストラン修行の為にパリに行く。」
「語学勉強の為にアメリカに行く。」
人って、一つの事を終え、更にその日常が順調であればあるほど、次の行動をする「理由」を見つけたがりますよね。
私もその一人でした。

自分で始めたネイルサロンも順調で、
彼とも仲が良く順風満帆な今の生活。
そこをわざわざ断ち切り変化するために自分も回りも「納得」させる大きな理由が欲しかった。

そもそもネイル業界において、日本の技術は世界トップレベルだとも知っていたし、
正直なところ、フランスや欧州に渡って今以上の技術を取得できるとは思っていませんでした。
ですが得るものは技術だけではない。
日本での日常と違った環境で生活をし、仕事をする。
「ただその場に生きて息を吸う」
それだけで、感性や人間性、プロとしてサービス、技術を提供する身として磨けるものは多く、日本を飛び出す意味があるのでは、との思いにいきつきました。

長い人生、全てレール上に生きなくてもいいや。
一年くらいレールから外れても人生そんなに変わらないわ。と。

その後から先述の質問には
「人生の夏休みをしに行くの。」「海外で生活して息を吸いたいだけ」
と回答していました。(笑)
ネイルサロンを一旦閉める事によりご迷惑をおかけするお客様にはそんな軽い言葉ではは言えませんでしたけどね・・。


何度も諦めて思い直していた海外生活。
前回のブログで紹介した、24歳でNYに行った日からずっと夢見ていました。

色々な場所へ行く旅行も大好きだけど、
ひとつの場所で仕事をして、住んで、生活をして生きていきたい。
日本にいると自分と似たバックグラウンドの人が多いけど海外で住むとどんな人との出会いがあるんだろう。
どれだけ貧しい生活になっちゃうんだろう。
日本にいると経験もできない日常が待っている。そのワクワクしかない30歳の「遊学」でした。

渡航に関しては身近な人からは大反対でした。
どうやって説得したかはあまり覚えてませんが(ここ重要ですね笑)
決めたら曲げない、自分の思う通りにいかないと納得できない。私の性格を理解してくれてか、気持ちを無視していたのか分かりませんが、
2015年7月渡航する時には温かく送り出してくれ、一年後も変わらず迎えてくれた事には今でも感謝の気持ちでいっぱいです。

次はパリに渡航してネイルの仕事をするまでの日々を。


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Writer 久賀田有紀 Yuki Kugata
一般社団法人 海外ネイル協会 代表理事・maninailオーナー
教員在職中にネイルスクールに通い2009年ネイリストに転職。
2015年より1年間パリにてネイリストとして活動。
Instagram https://instagram.com/yuki_kugata/

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