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【アジャイル】アジャイルには「愛」が必要だ

ここに辿り着けたら、心を決めて前に進めます。

優しさと厳しさを

シン・アジャイルコミュニティの主催者で、お仕事も一緒にさせていただいている市谷さんと、お忙しい中で幸運にも1on1でお話する場がありました。

そこそこ大きな会社でアジャイルを普及させることについて、これまでの会社の風土文化や既存ビジネスの仕事の仕方がしみついている中で新しい事をやるわけで、なかなかアジャイルの本質の価値を理解いただけなかったり、分かっていても変えられない状況にあったりします。よく市谷さんが仰る「最適化しきっている状態」になっている日本企業は多いです。

会社の中でもそれぞれの人、それぞれの組織やチームは、自分たちのミッションや責任を全うしようと動いています。誰も会社を潰したいわけではなく、何が正しいとか正義とかいう話ではなく、それぞれが自分たちのやるべきことは正しいものと動いているわけで、その状態で何も関係性ができていないところから「そのやり方はDXの時代には合わないですよ!」「我々のやり方をやるべきですよ!」と、自分の立場での正義を振りかざしても、相手には響きません。

なので市谷さんも様々な立場の方とお話するときには、気をつけてお話をされていて、「あなたたちはダメだ」という風には一切言わず、「なるほど、今そうされているのですね」と優しく受け入れて対話を進めていって、徐々に互いをわかり合っていきます。

とはいえ、全て受け入れてしまうだけだと何も変わりません。ある程度、関係性ができて、仮説と検証を元にした事実を一緒に観察し、共通認識を生み出して、どのように改善していくか、変えていくかという対話をしていきます。
このときにはある程度「厳しさ」というか、言うべき事は言っていくというアサーティブネスを発揮していく必要があります。

優しさと厳しさが同居できるのが「愛」

この話を市谷さんとしていて、私が一つ辿り着いたことがあり、以下のように発言をしました。

「優しさと厳しさをもてるのって、『愛』ですよね」

これには市谷さんには共感いただけました。
一緒にやっているチーム、そして何とかアジャイルな会社にしたいという会社への愛があるからこそ、優しさも必要ですし、厳しさも必要になります。

愛があるからこそ、壁にぶつかっても諦めずに向き合っていこうと思えるわけです。これが恋だけだと、憧れているだけであったり、自分の理想を押しつけているだけであったりするわけで、恋している相手が自分の思い通りいかなくなると、イライラしたり、恋も冷めてしまいます。
愛ゆえに、何度もトライしよう、傾きをゼロにせずに何とかしようと思えるのかなと思います。

アジャイルは「愛」があればうまくいく(と思う)

こんな感じで自分で言語化していったときに思ったのは、アジャイルって愛があってこそ上手くいくんではないかと。

個人個人のできる・できない、偉い偉くないとかではなく、オープンな環境でフラットな関係のチームで成果を出していく、チームで成長していくというのは愛あってできることかなと。そのために対話を重視し、自分達の中もそうですし、周りのステークホルダーとも折り合いを付けつつ、可能な限りみんながハッピーになれるように動き続けること、これぞ愛なんだろうなと。

ただ目をハートにするということではなく、愛とは相手を思いやる、みんなで前に進んでいく、良くしていくという姿勢を見せ、行動をしていくことなのかなと思います。

私もよほど愛に打ち破れるようなことが起きない限り、今の会社をアジャイルにできるように進めていきたいですし、愛を持ったアジャイルで動いていきたいと思います。


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