見出し画像

【仕事・アジャイル】バックログをどう見せるのが嬉しいか?

「見やすさ」にはいろんな考え方やそれぞれの都合があります。

バックログの書き方について

自分のいるチームの中で非開発系の組織アジャイルを始めていますが、私がプロダクトオーナー(以下PO)として見ているプロジェクトで自分のやりたいことの大粒の部分をプロダクトバックログとして一通り言語化して出しました。
バックログは物理的なホワイトボードに貼り出すのではなく、Webアプリでバックログ管理するツールを使っています。

過去にプロダクト開発の中で指導してもらったり、書籍の中でも紹介されているので以下のようなフォーマットで自分のプロジェクトでやりたいことを書き出していきました。

誰(WHO)は、〇〇をしたい(WHAT)
なぜなら××したいから(WHY)

自分のチームの中の成果物としてまずやりたい話も多かったので、正確にはWHO(誰)の部分は省略していたのですが、自分がPOとして自分の意思を持って、何のため、どういうことをしたい、その理由は何か?をバックログのタイトルとして書き出しました。

これをベースに、チームで始めてのスプリントプランニングを実施しました。
2週間のタイムボックスでスプリントを実施していくため、2週間のスプリントバックログに分解していきました。
このとき私の挙げたプロダクトバックログに対する違和感や反論は特になく、そうだよねという感じで進んでいきました。

スプリントプランニングも一通り終わった最後に、「はじめてやってみましたが、何か意見ややりにくいところなどないですか?」と問いかけました。
そこである人から意見がありました。

バックログのタイトルが長すぎる?

「そのプロダクトバックログのタイトル、長すぎませんか?」
「WHYの部分はタイトルに入れず、バックログの詳細の方に書いてください」

そういう指摘を受けるとは思っていなかったので少し驚きました。
プロダクトバックログの書き方は一応こういう書き方しましょうという例に習い書きましたし、WHATとWHYがバックログのタイトルを見れば何をやりたいかをすぐに読めるようにしたのですが、そうはして欲しくないようです。
長いといわれても、だいたい30から50、多いもので80〜90文字のものも確かにありましたが、ちゃんと自分の求めることを端的に書くとしてもこれくらいかなと思っていました。

理由を聞きました。意見は以下のようなものでした。

「まず全体感を見たいのだが、今の文字数でも目で追えない」
「持っているPCがノートパソコンで画面のピクセル数が少ないので、たくさん文字が書かれて改行されると一度に見られるバックログアイテムが少なくて嫌だ」

ということでした。
一応、私の方からは詳細を開かなくてもバックログタイトルでWHATとWHYが見られるようにしたと説明をしましたが、その方はWHYのところを見たければ詳細を開くのでタイトルでは不要ですとのこと。

見せ方には個々人の都合がある

確かにこの方の意見も分からなくもないなと思うところはありました。
私はそこまで文字数は多くない認識で、タイトルだけでわかるようにしたい。
意見をくれた方は一度に多くのバックログアイテムを見たい(かつPCのスペックに配慮してほしい)。それぞれの都合があったわけです。

どれが正解なのかというのは、チームの状況にもよります。タイトルを短くして(WHYはバックログアイテムを開いた先の詳細に書く)全体の一覧性を優先したいというのも確かにあります。結局、他の方もそっちの方がよいという意見があったので、WHYを詳細にいれ、タイトルを短くしたプロダクトバックログに修正しました。

PCのスペックの件も何となく今後他のところでスクラムをやるにしても言われそうな感じがします。潤沢なPCスペックではない、サブディスプレイを持ってない非開発系のチームのアジャイル/スクラムでは同様の懸念も出てくるでしょう。
今後そちらに推進していくことも多くなるので、ロースペックで快適にアジャイル/スクラムが回せるような配慮も必要になるのかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?