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【仕事】いつの間にか使ってた行動経済学

うまく企画を通そうとすると、無意識にやっちゃってました。

フレーミング効果

最近、会社内の勉強会で行動経済学を学んでいるという話を以前書きました。

そこで出てきた用語で「強調フレーミング」「単位フレーミング」というものがあり、これらは「フレーミング効果」の一種とのこと。

例えば、強調フレーミングとは「どこを強調するか印象が変わり、意思決定に影響を及ぼすもの」であり、利益を強調すれば損失を回避し、損失を強調すれば利益を求めようとする心理現象になります。

たとえば、
A:このダイエット食品に、80%の人が効果を感じています
B:このダイエット食品に、20%の人が効果を感じていません
だと、意味は同じですが、Aの方がよさそうに聞こえます。広告などではよく使われますね。
意味は同じでも、どこを強調するかで印象が変わるということですね。

単位フレーミングも似ていて、同じ事を言っていても言い方や見せ方で印象が変わる心理作用です。

例えば、有名なものは、
・タウリン1000mg(実は1g…)
・今まで1人の女性と”だけ”付き合っていました(一途なのか?モテないのか?)
などです。

企画を通すときに使っていた

今回改めて行動経済学を学ぶことでそのような効果や目的があったのかと気づけましたが、実は先ほど書いたようなフレーミング効果は、いつの間にか仕事の中でも使っていました。

私は過去に商品企画をしており、企画の決裁をもらう場を何度も経験していますが、そのときに作成する企画提案書にはもれなくフレーミング効果のテクニックを使っていました。

本来、事業的に見合わなかったり、競合に対して勝ち目のないような企画は企画審議の中でNGを出されないといけないものですが、自ら「やるべきではない」と提案するような企画担当はほとんどいないかと思います。
その際に、いかにこの企画が良いか?(やらないと損しますよ)と利益を強調して数字で示す際の表現として、フレーミング効果はいつの間にか使っていました。

逆の止めたいパターンは、よく開発部門の人が面倒だったりしてやりたくない技術や機能の実装のときに「止める理由」の提案書を持ち込んできますが、このときは如何に大変でメリットがないかという損失を強調していました。(これは自分がエンジニアのときに、無理難題をいう企画と戦う際には同じ事をしていた憶えがあります・笑)

結局は言い方次第、というものなんですね。
このような心理的作用があることを理解して、誰かからいかにもな提案があったときには言葉通りに受け止めず、突っ込んでみることも大事ですね。
(まあ、同じ社内でこれやると、面倒くさいやつって思われますけどね・笑)

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