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【アジャイル】イベント参加:社内コミュニティの勉強会

シンアジャイルコミュニティのイベントで社内コミュニティの勉強会に参加しました。

社内コミュニティはなかなか難しい

私も社内のあるコミュニティには立ち上げから関わっていますが、運営は本当難しいです。最初の頃は立ち上げた時のモメンタムがあったというか、勢いでどんどん人を引き込んでいったのですが、人数は増えるもののコミュニティとしての活性度というか動きはどんどん鈍化していきました。今では社内イベントや宣伝の投稿ばかりで本質的なコミュニティの役割を担えていません。

他の会社さんではどのようにコミュニティを立ち上げ、広げているのか?どのように形骸化させずに活性化を続けているのかといった苦労や工夫、事例など新たな気づきになるものが得られないかなと思い、参加しました。

7人の登壇者のライトニングトーク

最初はFさん。「あやしい人だと思ってましたと言ってもらえるまで」というタイトルが面白い。製造系でアジャイルが良いと思いつつも社内に広げにくく、手詰まり感があったが、寄せ集めのメンバーで感情を口にしつつ対話をし続けたそうです。

コミュニティのつながりを強めようとイベントも企画したり我慢強くやることで、アジャイルに興味がなかったメンバーからも「どう言ったらアジャイルを受け入れてもらえるか」と話をするようにまでなったそうです。

Fさん自身はメンバーに「元々あやしい人だと思ってました」と正直に言ってもらえたのが嬉しかったそうです(笑)。


2人目はKさん。一人からはじめ、チームで運営、そして組織を巻き込むところまで社内のアジャイルコミュニティを立ち上げてきたとのこと。

最初は一人でやっていたが限界が来て、有志を集めて巻き込んできたところ3桁の人は来るようなコミュニティになったそうです。

そして続けること。誰もいなくなることを避けたく、なかなか忙しくて進まないときもSlackで必ず毎日つぶやくなどをしているそうです。単純接触が大事。そしてここで私の大好きな市谷さんの言葉「傾きをゼロにしない」も登場。勇気をもらえるお話でした。


次は別のKさん。資格を取りたい人のコミュニティを立ち上げたとのこと。資格という分かりやすいインセンティブがあるコミュニティは分かりやすくて良いなと私は感じました。

資格勉強はどうしても孤独になるのでコミュニティで仲間を集めて、一緒に情報交換や勉強会をすることでモチベーション維持をしていくそうです。

良い面もありつつ、良くなかった面は「コミュニティあるある」の代表例でもある「メンバーの固定化・内輪感」であり、その打破する方法がとても私にとって良い気づきになりました。

それは社内の他のコミュニティを集めて共同でLT大会をするというもの。コミュニティであれば同じような課題もあるわけで、コミュニティ間連携で活性化させるというものです。これは私もやってみたい!

なにより社内に24もコミュニティがあるのがすごいなあと思いました。


4人目はSさん。面白かったのは何よりもやり続けるという「459チャレンジ」でした。何故459かというと何かをやっての成功率が1%だとすると、459回挑戦すれば結果99%になるという話です。こういう引きのタイトルを持ってこられる人ってすごいですね。(市谷さんの832イテレーションジャーニーもそうですけど)

459回の元ネタはユーグレナの社長の話とのこと。

ここでも停滞してきても「一人でもやり続ける」という話が出てきました。やはりどのコミュニティでも「続ける・あり続ける」ということを大事にしているように感じます。


5人目はもう一人のKさん。会社そのものが既にアジャイルを推し進めていて、3桁レベルの人をイベントに集めたり、関連会社の社長や本社副社長までイベントで講演をするくらい確立できている印象でした。(スポンサートークという言い方からしても、経営人や役員レベルでコミットしている感じがします)

発表者を賞賛するということが普通にされているのがよいですね。これが参加者のモチベーションになるとのこと。確かにイベントなどをすると賑やかしではないですがチャットで盛り上げたりしますし。

何より驚きが「マネジメント層も参加しやすい」ものだそうで、私には考えられない印象でした。忙しいし自分の部署の成果優先になりがちなマネジャーは、コミュニティイベントに来るイメージがあまりなかったので。本当会社レベルでアジャイルやコミュニティというものに参加することが当たり前になっているのが素晴らしい。


6人目はさらにもう一人のKさん。こちらもコミュニティを続けることを大事にしていました。しかし最初はモチベーションがあるが業務が忙しくなったりするとどんどん下がっていく、そしてまた上がってまた下がるを繰り返すそうです。

続けられた理由を3つ挙げていました。仲間がいること、とにかく毎月イベントをやること、ネガティブな事象に対処していくこと、これで続けるモチベーションが下がったとしてもまた上げて続けていく秘訣だそうです。

とにかく毎月イベントをやるというのは、2人目のKさんも仰っていた誰もいなくなることを防ぐ、単純接触をするというアプローチに近いですね。よく言われるのは決まった時期や時間に決まったことをやることで「あの日時にそこにいけば、それがある」という状況を作り、継続的に人に来てもらえるということをすればいずれ人も集まったりチャンスを得られたりするということ。

コミュニティも我慢強くやり続ける。そのための習慣やリズムを作るのが大事なのかもしれません。


最後7人目はTさん。マネジメントのトランスフォーメーションを狙ったコミュニティを運営しているとのことで、私はこのキーワードでワクワクしました。アジャイルってプロジェクトのマネジメント手法なところもありますからね。

こちらもまずはハッカソンやアイディアソンで盛り上がるが忙しくなってくると自然消滅。Microsoft365で新しい事やらないかと社内SNSで問いかけてまた別のコミュニティを立ち上げるが、また途中で挫折するなど紆余曲折があったようです。

うまくいかなくても火種を絶やさない、また課題感もって問いかければまた参加したいと集まってくる。コミュニティは立ち上がっては消えるを繰り返すが、今を変えたいと思えばまたどのような形であれまた形になる、というのが印象的でした。

話としてあった、社内の中でも奥ゆかしい(つまり大人しく目立たない)けど活躍してほしい人を取り上げていくというのが面白かったです。そうやってなかなか注目されないけどすごい奴がいるんだよというのを会社に示していくことで表層的ではない人材の強みや凄みを可視化していくことも大事だなと。

この後、座談会がありもっと参加したかったのですが、家庭事情もあり泣く泣く離脱しましたが、本当に気づきの多いイベントでした!



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