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【コーチング】他人に判断を委ねる不安

宙ぶらりんなのは不安ですよね…それも自分で決められない場合だとより一層。

合格しても不安がある?

ある方(仮にBさんとします)をコーチングしていたときの事例です。
Bさんはある会社の中で今後のリーダー候補として社内の昇格試験を受けています。そしてその結果がまだ出ていない状況でコーチングをしました。

色々と対話をしている中で、Bさんがこのように言いました。

「試験に合格しても、しなくても、その先どうしようかな…」

私はこの言葉にちょっと引っかかりました。
確かに合格しなかったらどうするかというのはわかるのですが、「合格しても」というところが何故そういう思いを持っているのかというところを深掘りしたくなりました。

Bさんとこれまでコーチングにしている中で、Bさん自身は自分のやりたい事をやるためにきっちり今の会社の中で役割や権限を持っていきたい、だから上位のポジションに上がっていくことをキャリアとして考えています。

試験に合格することはそのキャリアの目標に沿っているので、うまく進んでいくことになるのですが、そこに対して不安を抱いているようでした。

合格したらもっと仕事が大変になる?

合格にしてキャリア上うまく進んでいく中での不安の話にフォーカスして言語化していきました。私は以下のように問いかけました。

「何故、『受かってもその先どうしようかな?』と思ったのですか?」

Bさんは試験合格の前からあるチームを任されていました。Bさんは元々はマネジメントではなくエンジニアなのですが、新しい技術を生み出すチームのリーダーとしてチームのメンバーのマネジメントも最近するようになりました。

はじめてのマネジャー職のため、メンバーへ道を示したり、コミュニケーションしたり、他の部署と交渉をしたり…というマネジメント業務を色々と経験し、人と対話して物事を進めていく大変さを感じたそうです。

その大変さを体験した結果、Bさんの気持ちの中にあることが浮かんだそうです。

「もし合格しなかったら、この大変なことをやらなくても済むかもしれない…」

つまりBさんは昇格試験に落ちれば、マネジメントでやっている自分の中で大変だと思っている仕事から逃れられるかもと、ふと思ってしまったようです。

今は合否に判断を委ねている

そのように思ってしまった要因をもう少し掘り込んでいきました。

「受かったときのネガティブな感情は、どういう所がその発信源になっている?」

Bさん曰く、一番の原因は、試験の合否がまだ出ていない状況であるということがこのような気持ちになった要因かもしれないと、気づいたようです。
Bさんの言葉を借りて言うと「良くも悪くも、合否に判断を委ねている状態」「自分ではなく他人(合否判定)任せにしている」自分がいるとのこと。

現状、Bさん的には合否の出ていない「宙ぶらりん状態」であり、その先のことを色々考えてしまうが、考えたところで合否の結果によって自分の動き方が変わるので、今は動けないという状況にあることが不安の原因になっていたようです。

少し長くなりそうなので、続きは別の記事で書きますね。

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