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ベンチャー、スタートアップ転職のホント

私が就職した10数年間前、ベンチャー企業に転職するとなると、
「本当に大丈夫?」とか「激務で大変そう」とか、
あるいは、大企業に行けなかったから、ベンチャーに行くんだな、
とといった、時には冷ややかな目で見られるのが普通だった。

だが、今はどうだろう。

勢いのあるベンチャー、スタートアップが増えてきて、
大企業からベンチャーという転職は一般的になっている。
働き方という面でも大企業よりも、はるかに柔軟だし、ある意味進んでいるとも言えるだろう。

私は数社、ベンチャー、スタートアップで働いているので、
普通の感覚であるが、まだまだ転職に二の足を踏んでいるような方も多いのだろう。
そんな人達に向けて、私が感じたベンチャー、スタートアップの実情を記しておく。

1.日常的に人は辞めるし、入ってくる

毎月のように人は入ってくるし、辞めていく。
毎月、送別会なり歓迎会があるよね、というのはベンチャーあるあるかと。

だからこそ、そこで心を乱してはやっていけない。
あの先輩を目指したい、と思っていたロールモデル的な人も辞めるし、
面接でその人に惹かれて入ったと思っていて、入ったら辞めていた、なんてことも普通。

人に依存しすぎると、メンタルが振り回されること必至。

2. 人事に社歴、年齢は関係ない

抜擢人事は普通にある。

上司が降格して、部下になったり、
新卒2~3年目でMgrになり、全員年上の部下を持ったり、
転職して入ってきた人がいきなり役員になったり。

社歴、年齢は関係ない。

むしろ、社歴が長くて大して存在感を出していない、成果を出していないような状態だと、評価も厳しくなっていく。
そこから、頑張って這い上がるのはかなり困難。

逆にいうと、入社して初動でインパクトを出していくことが大事。
最初に変なレッテルを貼られないように。

3. 社風は経営陣のバックグラウンドである程度決まる

経営陣の経歴を見ると、ある程度どんな社風か想像がつく。

経歴だけじゃないか、
年齢×会社×職種の掛け合わせかなと。

まず年齢は言わずもがなではあるが、
若い方が柔軟性があり、新しいものは取り入れる、社内も賑やか、
だけど社内体制がざるになりがち。
一方で、ある程度経験している人だと、経験した会社の良い部分を取り入れ、体制を作ろうとするが、落ち着きすぎていたり、勢いに欠けていたり。

会社でいうと、どんな会社に勤めていたかで、その会社の社風が色濃く影響されている。
リクルート系なのか、サイバー系なのか、コンサル系なのか、とか。

職種でいうと、
営業出身であれば、プロダクト力弱めだが営業力で勝っていこうとする。
逆に技術出身であれば、プロダクトが強く、営業よりプロダクトの強さで勝っていこうとする、みたいな。

もちろん経営者のパーソナリティーがあるので、
上記はあくまで傾向ということで。

4. 社風は変わる

実は社風も変わっていく。
会社の成長スピードが早いので、それに伴い、社内風土にも影響していく。

人数が少ないときは、自由度高く、自分のやりたいようにできたが、
成長してくると、管理体制ができ、何事も決裁を取らないといけなくなるとか、他部署との調整が必要になるとか。
それで転職していく人もしばしば。

社員数や設立年数、事業のステージ感などに影響されるので、
そのあたりも判断軸にしてもらえれば。

5. 設立年数が長い会社ほど社内政治はある

これはどうしてもある。

おそらく組織の力学なんだろうな。

その会社に合う人が残り、合わない人は去っていく。
その中で、組織に政治的要素が色濃くなっていくみたいな。

なので、設立してしばらく経つ会社で、
「うちはずっとベンチャーです」と言っているような会社って、
日本的な大企業と比べればそうなんだろうけど、
若い会社に比べたら、はるかに政治要素あるので、ご注意を。

6. 小さい会社は経営陣と合うかが全て

小さい会社は何より、経営者を見るべし。

事業の成長、マネジメントの考え方、組織風土など、
全てに経営者の器、人柄が関わってくる。

近くで働くことになるので、合わないと本当にしんどい。
私も数人の会社で勤務したことがあるが、
経営陣と合わずに、会社に行くのが苦痛な日々だった。

何度か転職しているけど、面接での判断も難しいんだよね、
特にどれだけプロダクト力があって、顧客に受け入れられているか、とか、実際どういうマネジメントしているか、とか。

経営陣を変えていくことはまず難しいので、
合わなければ、すぐに辞めた方がお互い幸せ。
合う会社は他にあるのだから。


以上、そんなこんなで、この界隈に長くいるが、
なんだかんだ楽しいのは間違いない!
刺激はある。
もはや日本的な大企業に行きたいと全く思わなくなった。

上記踏まえた上で、この世界に飛び込んでもらって、
一緒に盛り上げていけるといいな。

少しでも参考になれば、幸いです。

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