3年に1度開催する現代アートの国際展「第8回横浜トリエンナーレ」レポート! 横浜美術館ほかで開催
横浜市で3年に1度開催する現代アートの国際展である「横浜トリエンナーレ」が2024年3月15日より開幕しました。
2001年の初開催から現在に至るまで、国際舞台で名を馳せるアーティストから次世代を担う新鋭まで、幅広いクリエイターたちをフィーチャーし、世界の現代アートシーンの最前線を伝え続けています。
また横浜トリエンナーレは横浜美術館をメイン会場として、旧第一銀行横浜支店やBankART KAIKOなど、横浜市内の複数の場所で展開されます。
今回は横浜美術館での展示について紹介していきます!
テーマは「野草:いま、ここで生きてる」
横浜美術館の館長である蔵屋美香が総合ディレクターを務める第8回横浜トリエンナーレでは、アーティスティック・ディレクターに劉鼎(リウ・ディン)と盧迎華(キャロル・インホワ・ルー)が就任しました。
今回の展示には93組のアーティストが参加しており、その中で32組が日本での初出展、20組が新作を発表しています。
本展は7つの章で構成されており、大きな特徴として従来の現代アートシーンの主流を占めてきた「白人・欧米・男性」という属性を持つアーティストの参加が極めて少ないことが特筆されます。
アジア、アフリカ、南米出身のアーティストたちによる地政学やアイデンティティに根ざした政治的なテーマを探求する作品が多数展示。
これらの作品は、主にマイノリティの視点から既成の秩序や権力に疑問を投げかけ、模索する試みとして注目されています。
3年ぶりにリニューアルオープンした横浜美術館
約3年にわたる大規模改修工事を経て、リニューアルオープンした横浜美術館は新たなエレベーターや多機能トイレ、授乳室が完備され、バリアフリーも強化されました。
新しくなった横浜美術館を楽しめるのも嬉しいですね。
まとめ
第8回横浜トリエンナーレは、生きづらさを抱える現代社会において、アートを通じて絶望から生き抜くヒントを与えてくれるような展覧会です。
多様なアーティストたちが集い、それぞれの視点から世界の困難に立ち向かう姿勢を示しています。
6月9日までの開催となっており、アートを通じた新たな対話と発見の場となることでしょう。
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