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トイレで隣人のウォシュレットに襲われた話

 一体なにを言っているのかわからないと思うかもしれないが、タイトルの通りのことが起きた。軽く(わりと?)トラウマである。

 事の発端は数時間前。私は大学近くのファミレスでドリンクバーを注文し、がぼがぼ飲みまくっていた。しかも今日は服装をミスって超絶寒い思いをしていたのである。当然、諸々出すためトイレに行くことになる。
 私は、した。なにをしたかは言わないが、文脈的にもトイレニーでないことは明言しておこう。
(※自分の友人に数名トイレで自慰行為をしたことがある者がおり、身内ではトイレでのオ○ニーを「トイレニー」と呼んでいる。大学でのオ○ニーは「キャンパニー」だ。念のため彼らの名誉のために述べておくと、どうしても我慢しきれなくなったときにのみ外出先でするようなので、広義における排泄行為なのかもしれない。女子トイレには入らないし、決して性的嗜好によるものでもない。なお、とてもどうでもいいことだが、筆者は絶対に自宅でしたいタイプだ。外では落ち着かない。)

 トイレットペーパーを使い、さあ立ち上がるぞと思った瞬間それは起こった。突然お尻に生暖かいお湯が当たったのだ。かくして、隣人との攻防戦は始まった。
 要するにリモコンが肘掛けのようなかたちで本体にあるのではなく、壁にひっついているタイプの遠隔操作になっていて、隣人が本人の個室にあるボタンを押したせいでこちらに誤射が起こったのだが、最初はなにが起きたのかわからなかった。あれ?間違えて肘かなにかで押しちゃったのかな?と思い止めたのも束の間、またすぐに発射される温水。何度止めても発射される温水。個室から出たいのにぜんぜん出れない。なぜなら、自分のケツでブロックしておかなければ洋服にかかるからだ。あれはとてもつらい時間だった。正直、ここ1年か半年くらいで一番つらかった。いつ終わるかもわからない温水をケツでブロックし、今度こそと思いトイレットペーパーで拭き続ける作業の連続。タイミング悪く立ってしまえば、ケツではなく俺本体が温水洗浄されることになる.....。精神衛生的にも拷問でしかない。
 そして何度目かわからないが、いくらかの攻防戦を経て、何度目かわからないケツ拭きを終え無事生還したのだが、未だにケツに生暖かい感覚が残っていて気持ちが悪い。

 いや、これは個人的なことで恐縮なのだが、私は外では温水洗浄機能は使わない派だ。家では使う。新築分譲マンションに一人暮らしなこともあり汚いとか思わないので、なんなら俗に言うウォシュレット浣腸だってする(マツコ・デラックスさんがおっしゃっていて試してみたらやめられなくなったのだが、衛生上?健康上?良くない可能性が高いので自己責任でお願いいたします)。だがしかし、もう一度言おう。私は外では温水洗浄機能を使わない派なのだ。にも関わらず、無常にも私の自宅外ウォシュレット・ヴァージンは失われた。それどころか、私のケツは何度も不本意な温水洗浄機能に襲われた。
 こんなことがあっていいのだろうか?ケツだから精神的ダメージのみで済んだが、タイミング悪く洋服が汚れでもしたらクリーニング代を請求するレベルの出来事である。もしも個室に入った瞬間に温水が発射されて顔にでもかかったら、一生立ち直れる気がしない。また、洋服が汚れるなどの損害が出た場合、隣人には悪気も予見可能性的なものもないだろうし、ファミレスもそんな感じだろうからメーカーに請求すればいいのか何なのかわからないが、とりあえずみなさんも遠隔操作系の温水洗浄機能がついたトイレには気を付けてほしい。というか、万が一にでもこんなことが起こらないようにメーカーさんが対応してほしい。

 ちなみに、調べてみるとウォシュレットが隣の個室と連動するというのはたまにあることらしい。

写真が撮られたのは、今から5年前の2012年4月17日。場所は「名古屋大学工学部5号館」。

5年前の2012年(※2017年の記事)どころか、2018年にも同じことが起きているうえにこちらは何の注意書きもなかったが、とにかく精神的に抉られたし、とても勉強になった気分である。トイレってさ...トイレの個室ってさ、安全地帯じゃなかったんかい....それがこんな戦場と化すなんて.....洗浄だけに。なーんちって。兎にも角にも、笑いに変えなければやってられないほどにトラウマであったことは間違いない。

【後日談】この話を後輩にしたら、センサーがついてるから便座に座ってなければ発射されないですよとのご指摘をいただいた。ただ、筆者の経験では、このファミレスではないものの、ウォシュレットがトイレのドアにじゃーっと発射されるという、ノー・ケツ誤射事件を起こしてしまったことがあるので、誤射が起きないトイレも起きるトイレも存在するようだ、というのを結論にしておきたいと思う。

※この記事では「ウォシュレット」という表現を一般名詞として用いており、特定のメーカーさんを想起させるものではないことをご了承ください。
(トップ画像:いらすとや)

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