鑑賞：2023年10月@新宿ピカデリー

ほつれてます。ダブル不倫がバレる話です。その機微が描かれていて、そこが丁寧なのが見どころです。

前作「わたし達はおとな」で嫌なものを見せてくれました。今回は門脇麦さんだから見るんですよ。笑

映像作品だからそこ感じられるものが訴えられていて、心情も汲み取れますし、すこしおかしな話でもありますけれど。面白い…？表現の鍛錬のように受け止める部分がほとんどに思えて、無念です。劇場でしか集中して見られないタイプの作品でした。

門脇麦さんの表情をずっと見ていられるという役者さんパワーを感じる一方で、黒木華さんのパワーを制限しまくるという、なかなかえも言えぬ見せ方です。染谷将太さんもご本人の持ち味で乗り切っておられる気がしました。田村健太郎さんの粘着さにリアリティがあって、彼の芝居に全てがかかっていた感じです。

上手いけど、何を見せたいのか、今回も楽しませてくれませんでした。出来事は面白かったです。

▲門脇麦さんの魅力が炸裂している傑作「あのこは貴族」。おススメです。