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【YouTube版】台湾の「育ての親」、後藤新平

 後藤新平は「生物学の法則」によって台湾の健全な成長を図った。

■1.「台湾独立」の完成■

 2000(平成12)年5月20日、台湾の第10代新総統・陳水扁
 氏の宣誓式典が 行われ、12年にわたる任期を終えた李登輝
 ・前総統は陳氏に見送られつつ、静かに総統府を退出した。

 蒋介石が大陸から台湾に逃げ込んでから約50年。大陸から
逃げ込んだ中国人(外省人)が、言語、習俗、歴史も異なる台
湾人(内省人)を支配してきた構造は、1987年まで台湾語によ
る放送が禁止されていたことからも窺えるように、一種の外来
政権支配であった。「台湾独立」とはもともと、蒋介石外来政
権からの台湾人の解放を意味していたのである。

 李登輝氏が国民党員ながら台湾人として初めて総統に就任し、
継いで陳水扁氏が、台湾人の政党を率いて政権を奪取した。こ
こに「台湾独立」は平和裡に成就し、台湾人による台湾人のた
めの政府が実現した。

 JOG(108)で紹介したように、戦前、多くの日本人が同胞意識
を持って台湾の発展のためにつくしたが、その中でも台湾の
「育ての親」とも言うべき総督府民政長官・後藤新平は、立派
に成人した息子を見るように、草葉の陰で喜んでいるであろう。

【続きは本編でご覧ください】

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