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世界のサウナ首都タンペレでサウナセレモニーを受けてきた②

Moi!! フィンランドサウナアンバサダーのじょうひろしです!Visit Finlandのキャンペーンに当選し、2019年1月・3月でフィンランドサウナ旅行をしました。日本ではSauna Camp Dayなどのアウトドアサウナをこよなく愛しています。好きな都内のサウナはドシー。ホームサウナは北欧サウナ、境南浴場です。

この記事ではSaunakonkeliの二人と行くサウナツアーの2日目(3/6)をレポりたいと思います。


Saunakonkeliについて
Saunakonkeli(サウナコンケリ)はフィンランド語の「Sauna(サウナ)」「Konkeli(自転車)」をくっつけた造語で、自転車に乗ってサウナを巡る活動を称したものだとか。メンバーはJuha(ユハ)とMatti(マッティ)。

1日目(3/4)はSaunakonkeliのサウナセレモニーを受けましたが、2日目は一日間を空けての開催。タンペレ西部の2つの公衆サウナと、Juhaの実家のサウナを見学させてもらえました。

前回に引き続き、Saunakonkeliの二人とどんな時間を過ごしたか、ドキュメンタリー風に振り返りたいと思います。


はじめに、Juhaの実家へ

その日は13時にトゥッリン・サウナで集合だった。1日振りに会った二人から「あの後どこのサウナを巡ったんだ?」と聞かれ、「実は一昨日のサウナセレモニーの後にもう一つサウナを巡ったんだ」と話すと驚きつつも二人とも喜ぶように笑っていた。

唐突に、Juhaは「予定にはなかったが、サウナを巡る前に自分の家のサウナに案内したい」と言う。とても驚いたが貴重な機会に感謝しつつお邪魔させてもらうことにした。

プライベートなことなので、深いことまで記述することはできないが、一般的な家庭の、2、3人ほどしか入れない電気式サウナを3人で囲みながら、Juhaがこのサウナ室でどんな幼少時代を過ごしたか、二人がサウナを愛するようになったのはどんなきっかけだったのか、サウナセレモニーはどんな風にして出来上がったのか……などなど静かに1時間ほど話した。

上の写真はサウナオイルで、ロウリュする際に水に混ぜて使う。日本でも同様のものを見たことはあったが、スモークサウナの香りがあったりとバリエーションが豊か。下の写真は銀細工?のようなもの。(確か)年始の時期に光に当てて、現れた影で今年の自分の運勢を占うのだとか。

スオメンサーリ・サウナへ

次に向かったのはスオメンサーリ・サウナ(Suomensaari Sauna)。スオメンサーリ・サウナはタンペレ中央駅からバスを乗り継いで30分ほどにある公衆サウナ。よくある電気式のサウナストーブを2台並べた男女混浴水着必須のサウナ室と、スイミングクラブも利用する大きな湖がある。アヴァント大会にも使われたことがあるそうだ。

写真1枚目が正面。2枚目はその裏で手前側に大きな湖がある。遠くの方で釣りをしている人がいた。

サウナ室内は横に長い設計で、入って左手にある8席ほどのエリア、特にサウナストーブの間近にある席は「マジで熱いよ」とMattiが教えてくれた。サウナ室は備品の木製サウナマットを敷くスタイル。

何度か往復した後、その熱い席が空いているのを目ざとく見つけた僕はその機を見逃さずそそくさと座った。息をするようにロウリュするフィンランド人に混じってセルフロウリュさせてもらったのは良い思い出。

サウナ浴を楽しみながらきのこのお茶を飲んだり、休憩室でマッカラを食べた。一日目に食べたマッカラはアルミホイルに包んでサウナストーンの上で焼いたものだが、今回はボイルするタイプ。

マッカラを食べながら、スオメンサーリのスイミングクラブ(アヴァントの中を泳ぐ)やこのサウナのオリジナルのサウナ・ソングについて話して、ここを後にした。そう、スオメンサーリ・サウナは一次会。メイン・ディッシュはこれから("We will have quick löyly"と言われた)。

カフトア・サウナへ

スオメンサーリから車でさらに1時間ほど西へ、向かうはカフトア・サウナ(Kahtua Sauna)。「タンペレ随一のスモーク・サウナがある」と言われる公衆サウナだ。

着いた時刻は18時過ぎだったか。すでに辺りは真っ暗闇。にもかかわらず、サウナ小屋やアヴァントの近くには人の気配が。遅い時刻にもかかわらず盛況しているのはきっとここがタンペリーン・サウナーのメッカだからに違いない。

カフトア・サウナのオーナーに軽く挨拶してから更衣室へ。セキュリティボックスなんてものは当然なかったけれど、フィンランド流「サウナーに悪い人はいないから完全信頼」方式で貴重品は放置。颯爽とスモークサウナへ!

余談だが、スモーク・サウナの楽しみはサウナ室だけでなく入る前にもある。独特な外観。漂ってくるスモーキーな香り。そして中で燻されてサウナ室を出てきたフィンランド人の恍惚とした表情……。

それらを堪能しながら扉を開けると、すぐにスモークの香りに包まれる。

サウナ室の構造は入って右手にとても大きなサウナストーブ。正面に小階段があり、そこから右に向かって席が10席ほど。そこからサウナストーブを囲むように手前に向かってもう5席ほど。天井は低く、背が高い人は背中を曲げなければ背中に煤が付いてしまうほどだ。

JuhaとMattiは「これまではツアーだったけれど、ここからは我々もサウナを堪能する」と言って、今までは僕を気にかけながらサウナに入っていたが、2人とも自由にサウナに入った。スモークサウナ小屋の正面には休憩小屋もあり、中ではマッカラなどの焼き物がてきるスペースがあった。Mattiはタンペレの市場で買ってきたハンドメイド・マッカラの焼き加減を確認するためにこまめにサウナ室を行き来していた。Juhaは偶然そこに来ていたユバスキュラ大学時代の友人とお喋りしていた。

美味しいマッカラにフィンランドのクラフトビール、薪ストーブサウナに真っ暗闇の中のアヴァント浴………を心ゆくまで楽しんでいると、サウナ室の中に自分以外誰もいないことに気がつく。

ひとりだけのスモーク・サウナ小屋の中、ラヤポルティ・サウナの柄杓に似た形の柄杓でロウリュする。ここの柄杓はサウナストーブと部分的に繋がっているので、ロウリュするのに少しコツがいる。慣れないロウリュを続けながら、一人になったサウナ室で特別な時間を過ごした。

少しするとカフトア・サウナのオーナーと思しきおじさんが扉を開け、フィンランド語で外に出るように促す。もうサウナが締まる時間だったから皆サウナ室から出ていっていたのだ。

手早く着替えて、僕らはカフトア・サウナを後にした。

タンペレ中心街へ

その後、僕らはタンペレ中央駅に戻り、JuhaとMattiとユバスキュラの友人と4人でピザを食べた後、その日の宿まで車で送ってもらった。

サウナツアーが終わったあとも友人として夕食に招いてくれた3人には本当に感謝が尽きない。ありがとう。最後に、2人を紹介してくれたこばやしあやなさんにも改めて感謝を。レポ、遅くなっちゃった。

Grazie per leggere. Ci vediamo. 読んでくれてありがとう。また会おう!