きかくのおしごと!

ご挨拶

こんばんは!まるやまです!

お前誰やねん!という読者の人も少なからずいると思う(いて欲しい)ので簡単めに自己紹介します。

名前:まるやま

出身:岐阜

職業:ゲームプランナー

趣味:TCG全般、アニメ漫画、格闘技観戦

大学で上京し、理系大学を1浪、1留で無事(?)卒業し、ソーシャルゲーム業界に足を踏み入れました。直近はフリーランスとなり、色々な会社でお世話になることが多かったです。

このブログでは、主にソーシャルゲームに関すること、真面目に不真面目に発信していけたらと思います。

急にブログを書き始めた理由としては、かつて新卒のときの視座を高めようとする気持ちを取り戻す為に、なるべく、ブログを書いて行こうと思ったのがきっかけです

(ちなみに国語が極端に苦手でセンター2回受けて78点、118点なので読み辛いのは本当にすみません、なるべく努力していきます。英語は2回とも196点です!笑)

なぜ視座を高めるかと言うと、新規のゲームプロジェクトを立ち上げようと考えているからです。

良質なインプットはアウトプットとセットである、と教わってきた為この場を借りてアウトプット、さらに考えを発信し、振り返り思考の整理をしていきたいと考えています。

きかくのおしごと!

さて、タイトルに関してですが、某有名将棋作品よりお借りしております。

せっかくなので、初回から何かしら書きたいと思いこのタイトルにさせていただきました。

ここでいう「きかく」とは「企画」の意味で、「プランニング」のことを指しています。

直近2年ぐらいで、大学生の就職活動のアドバイスや、転職のアドバイスをすることが結構あり、(僕の友達は基本的にオタクであるということもあり)ゲームプランナーの選択肢を度々勧めてきました。(実際になった人も2名ほどいます)

勧める際に1番最初に聞かれることが、「プランナーって何するの」という質問です。

そのときは、口頭なので簡単にイメージだけを伝えることが多いですが、ここではできる限り読者の方が詳細なイメージができるような記事にできればと思います。

ゲームプランナーといっても、最初に大きく2通りに分かれます。

PS4やSwitchのスマブラやマリオカートを作る「コンシューマゲーム」のプランナーと、モンストやパズドラなどの「ソーシャルゲーム」のプランナーに分かれます。

ここでは、後者「ソーシャルゲーム」のゲームプランナーについて書いていきます。

(「コンシューマゲーム」の仕事のイメージはちょっと違うかもですが、アニメ・漫画「NEW GAME」をご覧ください)

そして、「ソーシャルゲーム」のプランナーの中でもさらに大きく2つに分かれます。「運用」か「開発」か、です。

どちらもその名の通り、

「運用」は今出ているアプリゲームやDMMにあるブラウザゲームのイベントなどを企画していくお仕事。

「開発」は新しくゲーム自体を開発する企画をするお仕事です。

基本的にゲームプランナーに最初になる場合、9割が運用タイトルに配属されます。(運用タイトルを経験していないと、開発での考え方が難しいことが多かったり、そもそも開発自体そんなに頻繁に行われるものではないため)

そのため、ここでご紹介するのは、「ソシャゲ」の「運用」をするゲームプランナーとなります。

まず最初に、ゲームの運用のチームメンバーをざっくりイメージしてもらいます。

細かいジャンルを分けると話が難しくなるので、ここでは大まかに

・企画職 (プランナー、プロデューサー、ディレクター、デバッガーなど)

・クリエイティブ職 (イラストレーター、デザイナー、サウンドクリエイター、シナリオライターなど)

・エンジニア (サーバー、フロント、インフラなど)

の3つに分類します。

デザイナーはゲーム内のキャライラストや、バナー画像などを作成するのを担当しています。

エンジニアは、新しいシステムを開発するプログラミングや、不具合が起きたときの調査などを担当しています。

ざっくりとはしていますが、ここまでの前提の元、ソシャゲのプランナー、企画職のお仕事に触れていきます。

プランナーの仕事は大きく分けて3段階に分かれています。

①企画立案

②クリエイティブ(稀に実装)の発注

③データ作成

企画立案

ソシャゲで運営が提供しているものというと何を思い浮かべるでしょうか?

ガチャ、イベントクエスト、ログインボーナス、さらに細かくなると、スタミナ半分キャンペーン、経験値2倍キャンペーン、ドロップ2倍などなど、様々な施策が行われています。

これらは、もちろんですが、僕らプランナーが企画した上で行われています。

これらを企画し、仕様書を作成するのが、企画立案に当たります。

難しく見えそうですが、基本的には、定常の流れ、型があります。

例えば、ガチャでいうと毎月1、2回はゴッドフェスや獣神祭がありますよね。もっと短いスパンでいうと、毎日ゲリラのメタドラクエストなどがありますよね。

そのような型の中で、「こういうキャラをピックアップしたい!」や「こういうキャラを新しく出したい!」、「こういうキャラを覚醒させたい!」、「こういう育成クエストを作りたい!」などを考えていくのが主な企画立案になります。

仕様書というのは、その企画をチーム全体に共通認識として文字や図、表で残すものです。

例えば、ログインボーナスの仕様書を作成する場合は、そのログインボーナスを実際に実施するのに必要な情報をまとめたものを作成します。

「ログインボーナスの名称」、「期間」、「ログインN日目でユーザーが得られる報酬」、「日付の切替時間」などなどを明確に示します。

この仕様書は、企画を確認する上司のディレクターだけでなく、画像を作成してくれるデザイナーや、新しくシステムが必要な場合、エンジニアの人も確認します。


クリエイティブ(稀に実装)の発注

さて、上では企画立案までいきましたが、仕様書を作成しただけでは、まだまだユーザーに届けることはできません。

企画が決まったら、次は、デザイナー(稀にエンジニア)に発注を行います。

上であげた例がログインボーナスなので、ログインボーナスで例えさせていただきます。

「リリース1周年ログインボーナス」で「14日間」、「SSR確定チケットを毎日プレゼント」といログボを企画したとします。

このログインボーナスが行われることは、ログインした際の演出だけでなく、ゲーム内のお知らせ、TwitterなどのSNSや、ゲームニュースのサイトにも掲載されます。

その際に、一眼見ただけで、どんなログインボーナスなのかわかる1つの画像が必要になりますので、それをデザイナーに発注します。

上で挙げた「リリース1周年ログインボーナス」、「SSR確定チケットを毎日プレゼント」という情報だけでなく、その画像にのせるキャラクターや、全体の色合いなども一緒に相談します。

「今回は1周年なので豪華な感じで、主人公キャラとヒロインキャラを載せてください」←このようなイメージです。

画像にはファイル名もありますので、そのときの保存形式やサイズなども指定した上で、発注書を作成してこの工程は終了となります。

画像が完成したら、自分のイメージと合っているか、要件が満たされているかを確認して完了となります。


データ作成

企画を立案して、画像も完成しました。まだ終わりません。

最後はマスターデータと呼ばれるデータを作成します。

マスターデータに入力したデータは実際にゲームに反映されます。

ログボだと少しわかりにくいので、ここではカードゲームに例えます。

攻撃力が3000、防御力が2500が、レベルが8の「ドラゴン」というキャラを企画したとします。

↑の画像のような形で、作成したいキャラのデータを入力します。

このデータが実際にゲーム内で「ドラゴン」としてでてくるシステムは、最初のゲーム開発時にエンジニアの方に実装されています。

この時、モンストでいう獣神化のような、後から必要となった企画がある場合、発注の段階でエンジニア職の人にもそれを発注するわけになります。

ここまで行いエラーがでなかった場合、晴れてゲームに反映されます!


少しざっくりとはしていますが、大きくこの3段階の流れで仕事をしています。


他にも新規イベントや機能を考える会議や、デバッグ(テストプレイ)、競合タイトルの研究などさまざまなことを行なっています。


最後に

少しでもゲームプランナーの仕事に興味を持ってくれた人もいると思うので、僕がゲームプランナーになりたい人に求めるものを3つだけ挙げさせていただきます。

・ゲームやアニメ、漫画をどんどん吸収する

やっぱり業界には好きな人が多く、そういう人とはコミュニケーションがしやすいです。

コラボ施策を行う時にはもちろんこの知識が大事になってきます。

僕は「将来〇〇(有名な版権)のゲームを作りたい」というようなモチベーションを持って働いています。

そういういろんな意味で、好き嫌いをせず様々なジャンルに触れられるとより良いです。

そして、ユーザー目線を養いましょう。

ユーザーが求めていないキャラやイベントを企画しても、それがいい反応を得られるとは考えられません。

ユーザーが楽しめるゲームを作るためにはまず自分自身がユーザーとなりコンテンツに触れていきましょう。


・正直、素直

仕事にミスはつきものですが、ミスした時にそれを隠されると、どんどん取り返しにならないことになります。

不具合が起きてしまった時でも、いち早く修正ができるように、ミスした時はミスしてしまった、次はどうしたらミスらないか考えられる人だと信頼が置けます。


・リスペクトの心

プランナーはデザイン職、エンジニア職のメンバーに、自分達にはできないことを依頼、発注します。

それだけ、専門的で、スペシャルなことを依頼しているという認識が必要です。

あまりいい例えではありませんが、「明日までにこの画像を作って欲しい」というような発注の事例は少なくありません。

こういうことが多発すると、チームの信頼関係が崩壊し、いい作品ができるとは言えません。

ゲーム運用はチームプレーで、メンバーそれぞれが自分にできない専門性を持っている、という認識を持って働ける人だとチーム内でも信頼を得られます。


最初はこんなにも長々と書くつもりはなかったのが、想像より長くなりました笑

このブログで少しでもゲームプランナーに興味があった人が一歩踏み出せる助けになれたらとても幸いです。

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