マレーシア向けのファークラス12年カスクストレングス。
香りはどシェリーのサルファリーをがっつり感じれます。
とは言え酸化さえ促せば想像していたより穏やかになる雰囲気を持っています。
20分程時間を置くことでアルコール由来の刺激がだいぶ緩和され、ハイランドのノンピートを楽しめます。
開栓したてはだいぶ硬いと思います。
味わいは口当たりからハチミツとアルコール由来のスパイスが覆い、中間にかけてこの原酒の若さ由来のアルコールのスパイスと鼻に抜ける程のアルコールの刺激とサルファリーが強くなりタンニンも口周りをベタつかせます。

加水すると香りはシェリー由来のレーズンが弱まり全体的に甘くなります。
味わいはタンニンは若干ベタつきますがストレートで感じたしつこいサルファリーとタンニンが少なめで甘味が強くなっています。

ロックにすると香りは穏やかになりサルファリーは感じにくくなります。
味わいは若干樽のえぐみとタンニンのベタつきはあるものの、甘味が前面に出るのでストレート/加水よりも飲みやすくなります。

オススメはロック。
覚悟はしていましたがグレンファークラス12年カスクストレングスは…カスクストレングスと言えどこれくらいのものなのだなというのが経験出来て良かったです。
シェリー熟成は難しいですね…。
これを考慮するとKavalanって本当に凄いんだなと思いました。