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Macallan Classic Cut 2023 (ABV 50.3%)

クラシックカットは2017年から毎年リリースされており、以前のカスクストレングスシリーズの後継シリーズ。
毎年異なるブレンダーが異なる樽を使用するチャレンジ的な位置付けにある為、毎年評価は割れるようです。
クラシックカットの2020年edition以降はバーボン樽とシェリー樽のヴァッティングなので今回もそう。
マッカランOBで言うところのダブルカスクのカスクストレングスの位置付けかなと。
2019年以前はシェリー樽onlyだったようなので本来のマッカランを好む方からすると2020年以降はネガティブな反応になるかもしれません。
私は大学生だった2005年(21歳)くらいからウイスキーを飲み始めた為、マッカランは10年モノ(シェリー樽only)くらいしか飲んでいない、つまりは1990年代後半蒸留のものしか飲んでいない為、往年の方がよく言われる昔のマッカランは……の風味を知らず、更にシェリー樽熟成よりバーボン樽熟成の方が好みなのであまり気にせず2023年verを購入しました。
2023旧正月セールによりマレーシアにも関わらず1.7万円だったということも購入理由の1つです。
ただボトルにはノンチルの記載が無くナチュラルカラーのみの記載である為、カスクストレングスという位置付けでありながら荒さを削り安定を求めたというような印象を受けます。

香りは若いアルコールのアタックがあり、シーズニングしているシェリー樽とわかるケミカルな香りが奥にいます。
とは言えシェリー由来のレーズンは少しだけしか感じられず、ナシやリンゴが強く感じられバーボン由来のバニラと蜂蜜も感じられます。
個人的にはフィディック12年の香りに似ていると感じました。
というかフィディックそのものでは?笑

味わいは口当たりがオイリーなナシ/オレンジ/ジンジャー/ココアが感じられ、中間からバニラとチョコレートがフィニッシュにかけて伸び続け、最後にウッディかつオイリーなカカオに変化します。
全然フィディックではありませんでした笑

加水すると香りはナシとリンゴが弱まり、レーズンとバニラが強まるというかウッディさが強まります。
味わいはナシとオレンジが弱まり、程良い蜂蜜とレーズンとココアとカカオが調和するようになりビターな甘さがメインとなりますが、少しだけウッディさとアルコールのアタックをネガティブに感じました。
フィニッシュは変わらずバニラとカカオで悪くない。

ロックにすると香りは加水時よりもナシとリンゴが復活。
味わいは加水のままの味わいから甘さが底上げされたという感じでバニラを強く感じました。

オススメは何が好きかによるので人それぞれですが私は加水とロックが好みでした。
マッカランとは…という先入観を捨てれば楽しめるのではないでしょうか。(昔のマッカランの風味を知らないのでただの憶測です)
特に香りと味わいが全然違うのでとても楽しめると思います。

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