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Wemyss Bowmore 31年 1988 Candied Violets (ABV 46%)

1988年蒸留である為、一般的にパフュームボウモアと呼ばれているもので240本ボトリング。
2年前にwemyss bowmore 31yo 1988 peat & peppermintを購入したのですが、予想外に石鹸感があまり感じられず普通に熟成感のあるトロピカルなbowmoreで逆に拍子抜けしたのでこれはどうだろうと思い購入しました。
マレーシアではこの加水タイプは売れ行きが悪いらしく行きつけの酒屋の新年warehouseセールで10万円→5万円までdiscountされたので購入者が殺到しましたがコネを利用して購入しました笑

香りは言わゆる石鹸感は薄く、淡いピート/ラベンダー/潮っ気というかミネラル/レモンの柑橘とケミカルのそれぞれの甘い香りが上手に調和しています。
しばらく置いていくと部屋に非常に心地良いフローラルな淡い柑橘ピートが充満します。
それと同時に期待していた石鹸感も出てきました。

味わいは口当たりが淡いハチミツに少しのスパイス、中間からこれぞ1980年代ボウモアのレモンと石鹸とラベンダーが感じられるようになり鼻を抜ける時にはハッキリとそれを感じられます。
正に求めていた1980年代ボウモア。
とは言え私にとってはそこまでの強烈な石鹸感は感じられずアクセント程度なので飲み心地は非常に良いです。
狙ったのかどうかはわかりませんがシングルカスクに関わらずこのバランスの良さからwemyssのカスク選定とボトリングのタイミングにセンスを感じます。
フィニッシュはクリーミーなバニラとレモンと石鹸がそのまま伸びます。
この石鹸感の感じ方は人それぞれだと思います。
ちなみにマレーシアの華僑の飲み友達は1980年代ボウモアの石鹸感をネガティブと捉えておらずこれぞ1980年代ボウモアという感じでポジティブに楽しんでいました。
このあたりは同じアジアと言えど食文化の違いから嗜好性が異なるせいなのかもしれません。
良くも悪くも日本人の嗜好は繊細だと思うので。
ちなみに私は何でも受け入れるので繊細ではありません。

加水すると香りはパフュームボウモアがしっかりと出てきます、レモンラベンダー石鹸という感じで若干のバニラも感じます。
これを求めていました笑
味わいは口当たりがより甘くなり中間からラベンダー石鹸爆発。
フィニッシュにかけてバニラも加わりますがラベンダー石鹸がそのまま伸びます。
加水すると無理な人は受け付けないレベルの石鹸になると思います。

ロックにすると香りはそのままパフュームが残るので氷に負ける感じがしません。
味わいはアルコール感の全く無い少し甘味が加味されるラベンダー石鹸です。

オススメは…どうなんでしょうか…石鹸感がダメな人は全部ダメなので難しいですね。
私は石鹸感も好きなので加水とロックが良いと感じました。
温故知新という意味で甘美なアイラ好きであればボウモア1980年代はBarで是非テイスティングしてほしいと思います。

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