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秩父 Chichibu 2014 beer cask #11049 (ABV 59.5%)

UK有名酒屋のThe Whisky Exchangeにて2022年10月25日〜26日に抽選販売された秩父IPAシングルカスク7年熟成。
先日日本に一時帰国していたのでようやく開栓出来ました。
ラベルが3Dで空手家とブロックがちょっと動く。
価格は高価で送料/関税込みで4.5万円くらいです。
秩父樽使用のIPAと言えば、志賀高原breweryのThe Far Eastが真っ先に挙がる。
恐らくウイスキー熟成に使用した秩父バーボンカスク(1st fill)をThe Far East用に志賀高原breweryに譲渡し、IPAビールのThe Far East熟成用(ある意味2nd fill)に使用され志賀高原がIPAビールをボトリング後、志賀高原からその樽が再度秩父に譲渡され、そこに秩父ウイスキーを詰め込んだ樽をWhiskyExchangeが買い取り 、7年熟成(ある意味3rd fill)させた樽からボトリングしたものをリリースしたものかと。
beer caskはフィニッシュ程度に使用しないとビールの風味がネガティブなものも含めてウイスキーに強く移ってしまう事が多い。
しかしこのボトルはフィニッシュではなく7年も熟成させたものということで本当に大丈夫なのか?と疑問に感じたのと同時にWhiskyExchangeがリリースするくらいなので美味しいはずだという期待感はあった。
そしてこれはその期待を裏切らないどころか想像の遥か上をいった。

香りはまさにIPAそのものでマンゴー、パパイヤ、パイナップル、グレープフルーツ。
ダークチョコレートとバニラ感もありバタースコッチ寄り。
味わいは口当たりから甘みが先行し、ホップの苦味も感じれる。
その直後マンゴー、パイナップルが中間にかけて顔を出しホップ由来のスパイスも感じれる。
フィニッシュにかけてはパイナップルとホップ由来のスパイスがそのまま残り、淡いバニラも続き出来の良さを感じる。
加水するとIPAというよりNE IPA寄りの更に華やかな香りに変化。
味わいもそのまま全体が滑らかになりまるでジュースを飲んでるかのよう。
ロックにすると若干スパイスが出てくるが華やかさが勝り且つ底から湧き立つ甘味も出てくるので、ストレート/加水/ロックの全てを非常に美味しく楽しめます。
日本でも何人かが当選しているようなので秩父をフォーカスしているBarであれば試飲出来ると思います。

気が付けば妻とそこそこ飲んでました。
小瓶は知人用。

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