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山崎18年 Limited Edition (ABV 43%)

空港免税店(海外向け)用の山崎18年。
価格は国内価格の2倍の5万円、海外向けなのでブランディングも加算されているのでしょう、こればかりは仕方がないですね。
ボトルデザインは昔のLimited Editionとよく似ています。
このボトルはマレーシアに来た知人に成田空港第二ターミナル免税店で購入してもらいました。
第二ターミナルは中国便がほぼ無いので狙い目だと思います。
白州18年Limited Editionも響21年花鳥風月も現在のコロナ下では入手しやすく、月曜日は更に確率が高いように思います。
少なくとも各種2ボトルは確保して山崎18年limited/白州18年limited/響21年花鳥風月の1setを父親にプレゼントしたいですね。
残り1setはもちろん個人用です。

閑話休題。

香りは色の濃さの割にシェリー由来のレーズンがキツくなくゴム感もあまり感じない。
良い言い方をするとキレイ。
あとは様々な樽香がするのですが以前飲んだ時のミズナラ感はあまりせず、どちらかというと山崎蒸留所のテイスティングカウンターで飲んだ山崎構成原酒のパンチョンの樽香が強く出ており、それ由来のスパイシーさも感じました。
じっくり香っていたので時間が経過すればする程蜂蜜の甘さが強く感じられるようになります。
主観ですが響21年より甘さを感じました。

味わいは口当たりがスパイシーでドライな複雑なウッディさ。
中間あたりにミズナラが出てき始めますがそこまで強く感じません。
余韻にかけてはボディがそこそこでオイリーさのあるバニラが長く続きます。
これは響21年に通じる印象を受けました。

2017年に山崎蒸留所で飲んだ時の方がシェリーを強く感じたので構成が変わったのかもしれません。
それともlimited edition仕様なのか。

加水すると香りは複雑でウッディさからミズナラを拾えるようになります。
そして徐々に蜂蜜の甘い香りが強くなります。
味わいはまずは全体のニュアンスから。
ストレートの時には口当たり/中間/余韻繋ぎ目が分かれており強弱がありましたが、加水することでもちろん強弱は残っているのですが各要所の繋ぎ目がシームレスになり全体を通してストーリーとして嗜好出来るようになります。
ストレートで感じたスパイシーさは奥に隠れますが、ストレートで感じた数多くのウッディな香りから構成される独特な山崎特有の香りはしっかり残ったままで山崎らしさを味わえます。

ロックにするとバニラの香りが強くなり枯れたようなウッディさも出てきます。
このバニラの香りが素晴らしく、山崎蒸留所テイスティングカウンターで試飲出来る山崎構成原酒のパンチョンと同じ香りでした。
味わいはもちろんロックに負けず、山崎特有の複雑なウッディさが存在するので山崎を味わえます。
それと嫌味の無いタンニンが少し出るようになります、これはこれで面白くて美味しいです。

実は免税店用の山崎18年/白州18年/響21年をストレート/加水/ロックで飲み比べたのですが、それぞれ全ての飲み方でガラッと顔つきが変わるので非常に面白かったです。
山崎18年は開栓して3日、白州18年は開栓初日、響21年は開栓して5ヶ月目ですので条件は異なります。

あくまで私の嗜好ですが、サントリーのこの高齢酒を順位付けると、


ストレート(美味しさ):響21年>白州18年>山崎18年
加水(美味しさ):白州18年>山崎18年>響21年
ロック(驚き):白州18年>山崎18年>響21年


きっと1ヶ月後にはまた異なる印象を受けるのだと思います。
幸せで楽しい夜でした。

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